ママと赤ちゃんのスキンシップの方法として人気なのが、「ベビーマッサージ」です。ママの温かい手で触れられるだけで、赤ちゃんはママの愛情を感じることができます。
人気の「ベビーマッサージ」がどんなものなのか、そのメリットや始められる時期などをご紹介いたします。また、正しいやり方も併せてご紹介いたしますので、是非参考になさってください。
「ベビーマッサージ」とは?
妊娠中から気になっている方も多い「ベビーマッサージ」。ママが赤ちゃんにしてあげるマッサージの事です。マッサージといっても、大人が受けるものとは全く意味が違います。
赤ちゃんにしてあげるマッサージは、ママの手から愛情を感じられる一つの方法として、近年注目を集めています。優しい手で程良く赤ちゃんの体に刺激を与えることが、赤ちゃんの脳や心や体の発達にとても良い影響を与えてくれます。
新生児から始められるということもあり、小さな赤ちゃんにどう接していいのか分からないというママにはピッタリです。
全身マッサージをするのですが、触れられる箇所によって、赤ちゃんがとても心地よく気持ち良い表情をみせてくれることがあります。その表情がママの癒しとなり、日々の育児のストレスを解消してくれる効果も期待できます。
赤ちゃんも、ママに触れられるだけでも、しっかりとそのママの手から愛情を感じとることができます。ママと赤ちゃんにとって、とても良い効果をたくさんもたらしてくれる、それがベビーマッサージなのです。
ベビーマッサージのメリットと開始時期
メリット
ママと赤ちゃんのスキンシップ
ベビーマッサージは、ママの手を使って赤ちゃんの全身に刺激を与えてあげます。赤ちゃんは言葉を話せません。スキンシップによりママとの親子関係が深まっていくというメリットを得られます。
また、マッサージをしてあげることで、幸せホルモンの分泌を促進させてあげることができます。それが赤ちゃんのちょっとしたストレスの軽減につながるのです。
さらに、慣れない育児によるストレスや、産後うつなどの症状の軽減にも大きな効果が期待できます。
健康な体作り
このマッサージをしてあげることで、赤ちゃんの体の巡りがよくなり、免疫力をアップさせてあげることができます。ちょっとした風邪などに対する抵抗力をつけさせてあげる効果が期待できます。
マッサージといっても、全身を動かしてあげるちょっとした運動なので、食欲増進や、便秘などの症状を改善させてあげることもできます。
また、ママの手で体をリラックスさせてもらえることで、寝付きがよくなり、ぐずりなども軽減される効果も期待できます。
脳トレ
このマッサージで皮膚を刺激されることが、脳や神経への刺激にもなります。また、胸をマッサージするというのがあり、赤ちゃんが腹式呼吸できるようにサポートしてあげることができます。
腹式呼吸でたくさんの新鮮な酸素を取り込み、脳にも送られ、脳の成長にも良い影響をもたらしてくれます。
開始時期
新生児と呼ばれる時期は、たくさん寝ることがお仕事の時期です。まだまだ体も小さくふにゃふにゃで、マッサージするには少し早いです。
体付きが少ししっかりとしてくる、生後2ヶ月頃から本格的に始めるのが一番おすすめです。それよりも早く始めることもできますが、その場合は、服の上からなでる程度にしてあげて下さい。
ベビーマッサージのやり方
胸
1.ママの手にベビーオイルをつけます。
2.赤ちゃんの胸の真ん中に手をおきます。
3.真ん中から外に向かってハートを描くようにしてお臍の下までなでてあげて下さい。3回程繰り返します。
4.左胸から右肩方向へなで上げ、なでおろして下さい。どちらも3回ずつ行って下さい。
お腹
1.右手をお臍の上あたりにあてて下に向かってなでおろします。
2.左手をお臍の上あたりにあてて下に向かってなでおろします。
3.1・2を交互に3回程度繰り返します。
4.右手と左手を交互に使って、お腹を時計回りに優しくくるくる円を描きながらなでてあげます。
脚
1.左足首をママの右手で下から支えるように持ちます。
2.ママの左手親指を赤ちゃんの左足の股関節の所にあてて、そこから外側へ絞るような感じで足首の方まで滑らせます。
3.反対側も同じように行います。左右各3回程行って下さい。
4.両手で左太ももを挟んで、ぶるぶると震わせながら足首まで滑らせます。右側も同じように行って下さい。各3回ずつ。
背中
1.赤ちゃんをうつ伏せにしておこないます。
2.背骨の辺りに軽く両手の指をのせ、そこから肩甲骨に向かって円を描くように丸くなでてあげて下さい。3回程度行います。
3.うつ伏せ状態の赤ちゃんを横向きにします。
4.背中に両手をあてて、肩からお尻に向かって両手をジグザグさせながらなでおろします。
5.最後に両手を肩からお尻方向にすっとなでおろしてあげます。
注意すべきこと
柔らかくて傷付きやすい赤ちゃんのお肌にマッサージをする時には、次の事に注意して行って下さい。
・指輪やアクセサリー類は外し、手を洗い消毒もしておく
・爪は短く切っておく
・マッサージの時は赤ちゃんのお肌に優しいオイルやクリームを使う
・赤ちゃんの機嫌が良い時に行う
・お腹がいっぱいの時やお腹が空いている時はNG
・マッサージは15分程度を目安に行う
・終了したらしっかり水分を補給させる
・体調が悪い時はしない
・予防接種をした時はNG
・寒くないお部屋で、適度に湿度が保たれている環境で行う
赤ちゃんにはたくさん触れてあげることが大切!
たくさん抱っこしてあげている。確かにそれも触れていることには変わりありません。ですが、ママの手のぬくもりを肌で感じられるベビーマッサージは、赤ちゃんにとって、たくさんの良い効果をもたらしてくれます。
温かい手で優しく触れられることで、愛情を確認し、幸せな気持ちになれるのです。ママも赤ちゃんの肌に触れて、幸せそうな表情をみることで、癒されるはずです。
おしゃべりできない赤ちゃんとのコミュニケーションともなります。まだしてあげたことのない方は、この機会にベビーマッサージをしてあげてみて下さいね。