妊娠前から飲みたい、おすすめ葉酸サプリ

妊娠中、妊婦さんは胎児を健康に育てるため、たくさんの栄養素を摂取する必要があります。そのすべてを食事からとれると良いのですが、難しい場合は上手にサプリメントに頼ることも大切です。鉄やカルシウム、ビタミン類など、最近では品質のいいサプリメントが手軽に手に入るようになりました。

中でも特に妊婦さんにとってほしい栄養素の一つが葉酸。妊娠中でなく、妊娠前から取り入れれば胎児の健康を守ることもできます。今回は葉酸サプリについてご紹介します。

妊娠前から葉酸が必要な理由

妊娠前、妊娠初期に摂ってほしい大切な栄養素である葉酸。この時期に摂る葉酸は、胎児の正常な成長を助けるため、なくてはならない成分です。

葉酸は普通に食事をしていても不足しがちな栄養素です。さらに近年ではやせたいと願う女性が食事量を減らしてしまい、その結果、摂取量不足になってしまう人が多くなっています。葉酸だけでなく鉄やカルシウムなど、大切な栄養素が不足している人も少なくありません。

妊娠期に必要なこれらの栄養素ですが、鉄やカルシウムは妊娠中期からの摂取でも間に合います。しかし葉酸に限っては胎児の細胞分裂が盛んにおこなわれる時期に大いに必要になります。つまり妊娠初期で、胎児の健康を考えるなら、妊娠１か月前あたりから葉酸を体に蓄える必要があるのです。

妊娠を望んでいる女性は普段の食事を見直すと同時に、新しく宿る命のためにも不足しがちな葉酸などをサプリメントで補うことをお勧めします。

葉酸は食事からとれない？

葉酸はもともと、ほうれん草から発見されました。ほうれん草の「葉」から見つかったので、「葉酸」です。ほうれん草にはたくさんの葉酸が含まれているのです。

ではほうれん草をたくさん食べると葉酸が不足しないのか、というと、そうではありません。必要量は、ほうれん草を１把食べてもまかなうことはできません。

一般的な女性が１日に必要な量は２４０マイクログラムですが、妊娠期で最も必要な時期にはプラス400マイクログラムが必要。ほうれん草１束あたりの葉酸の含有量は約１５０マイクログラム。さらに葉酸は水溶性であるので水に溶けやすく熱で壊れやすい、デリケートな栄養素です。また食品中の葉酸は体へ吸収されにくいという性質があるため、食事から葉酸をすべて賄うのは至難の業なのです。

妊娠期に必要な葉酸を上手に摂るには、葉酸の含有量の多い食品を積極的に食事に取り入れつつ、サプリメントも利用する事をお勧めします。

葉酸サプリの選び方は？

葉酸のサプリメントは、店舗やネット通販などでたくさん販売されています。どのようなサプリメントを選べばいいのか、ポイントをご紹介します。

必要な量がきちんと摂れるか

１日の所領量を満たす葉酸を含んでいるかを確認してください。妊娠を望んでいる方なら１日に６４０マイクログラムの葉酸の摂取が推奨されているので、必要量が満たされているものを選ぶようにします。ただし、「では、不足しないようにどんどんとろう」という考えは持たないでください。

多くの栄養素にはそれぞれ上限が設けられています。葉酸の場合は１日に1000マイクログラムを超えて摂取すると胎児への悪影響や妊婦さんのかゆみや湿疹の原因になるとされます。しかし、一方で葉酸は水溶性なので必要以上は体外に排出されて上限は気にしなくてもいいという説もあります。あまり神経質にならなくても良いですが、適度に必要量を満たすように心がけましょう。

他の栄養素も含まれているサプリメント

葉酸だけでなく、妊娠期に必要な他の栄養素を一緒に配合されているサプリメントもおススメです。たとえば骨の形成を助けるカルシウム、貧血予防の鉄、また葉酸の働きを助けるビタミンB12やビタミンC等です。これらの栄養素は胎児を育てるために必要となるため不足しがちな栄養素でもあります。積極的に摂取しましょう。

安心で安全なものを選ぶ

サプリメントがどのように生産されているか、安心で安全な環境で作られているのかもポイントになります。

製造工程を知るうえで目安となるのがGMPです。GMPとは「適正製造規範」の略で、厚生労働省が定めた「安全」と「一定の品質」の管理基準です。この基準を満たした工場を、特にGMP準拠工場といい、安全なサプリメント選びの基準にすることができます。サプリメントのパッケージに記載されているので、ぜひチェックしてください。