意外と忘れがち?子供の食育「味覚」の育て方の5つのポイント

子育てママの悩みのひとつに「子供の食べ物の好き嫌い」を挙げられる人も多いかと思います。栄養バランスもちゃんと考えて、その子のために料理を作ってもなかなか食べてくれないと気分も下がってしまいますし、お子様の体調も心配になってしまいますよね。
今回はそんな思いをしているママ必見のお子様の味覚を育てる5つのポイントについてご紹介いたします。

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子供の味覚は大人よりも敏感!

お子様の味覚は大人の3倍と言われており、とても敏感です。個人差もありますが、生後直ぐが一番敏感な時期と言われており、5ヶ月頃からその味覚が衰えて行くと言われています。

しかし、それでもお子様の年齢が幼い程その味覚は私たちの倍です。苦みのある食材や酸味のある食材などは特に感じやすく、ママが味見してOKと感じたものでもお子様には味が強すぎる場合もあります。市販の離乳食などでも大人が食べると味がしないと感じるのはこういった理由もあるのです。

大人になると子供の頃食べられなかったものが食べられる様になった。というのは単純に味覚が衰えていて、当時は苦みが強く感じられた野菜や薬なども成長とともに感じにくくなっているため摂取しやすくると言われています。30代では子供時代の1/3程度に感じる味覚は減少しているそうです。

 

意外と忘れがち?子供の食育「味覚」の育て方の5つのポイント

味覚の育て方のポイント

味覚を育てると一重に行っても目的は「グルメなお子様」を育てる訳ではありません。「様々な味を楽しめるお子様」になって欲しいのが、今回の「味覚」の育て方の目的です。
そのためには様々な素材の味を知ってもらうのが一番です。しかし、味覚の感じやすいお子様には味の強いものは厳禁です。マヨネーズやケチャッップなど味の強いものを食べることで健康的な和食特有のだしの味のものを食べなくなってしまう可能性もあるからです。特に3歳までにその子の味覚が決まると言われていますので、その時期は特に注意しなければいけません。

薄味に慣れ親しんでおくことと、食事中には親御さんが言葉で味の説明をしてあげるのもいいでしょう。「甘いね」「コクがあるね」など、赤ちゃんの時点でわからなくても歳を重ねる毎に「甘いんだ」「コクがあるんだ」と食への理解が進むとともに言葉の理解にも繋がります。

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好き嫌いをする場合はどうするの?

お子様の好き嫌いはお悩み事かと思います。お子様は味が気に入らない場合もあるのですが、実はそれ以外にも色や舌に触れる感じ、食べる時のシチュエーションや香りも重要とされています。

大人でもやはり、良い香りのする食べ物は記憶に残りますし、それを再び嗅いだだけで「また食べたいな」と思いませんか?お子様も同じで、初めて嗅いだものでも「いい匂い」と感じたら「この料理を早く食べたい!」と思うのです。

また、一人で食べるよりも家族団らんで大好きなパパママと一緒に食べた方が断然美味しいですし、楽しいですよね。「食事の時間」=「楽しい」という環境を作るのも大切です。お祝いの時に食べる料理が好きな子が多いのもそういった「楽しい」という記憶が色濃く残っているからかもしれませんね。

味付けに奮闘するママさんも味付けを変更する前にまず、香りや食材の色合い、お子様が苦手な食材の形や調理方法などを変えてみて料理を作ってみるのはいかがでしょうか?もしかしたら、お子様は以前とは異なりモグモグと好き嫌い無く食べるようになるのではないでしょうか?

 

意外と忘れがち?子供の食育「味覚」の育て方の5つのポイント

お子様の好き嫌いの理由は単純

お子様の好き嫌いは今までの食事の経験にあります。大人でもありがちですが、「食べたこと無い、何コレ?」=嫌い、「食べたことある、いつもの味」=好きという判断で食べている子も多くいます。

初めての食材に対する新規恐怖症というものもあり、1回その食材で不快な思いをすると2度と食べない子もいるそうです。逆に初めてのものが好印象であれば好きな食べ物として認識されます。

初めて口にするものは調理方法に悩むかもしれませんが一番簡単なのは、いつもの馴染みの料理にいつもの味付けで出すことで、すんなりと食べてくれ、今後の食生活の良好にもなるかもしれません。また、ママの食べさせ方が気に食わないという子もいるようなので、初めてのものを食べる時は色々と要注意です。

 

意外と忘れがち?子供の食育「味覚」の育て方の5つのポイント

甘味や塩味などそれぞれの味が好きな理由

お子様の多くは甘味を好む傾向にあります。もちろん、全ての子がそうとは限りませんが、それぞれの味の好みには本能的な理由があるのをご存知でしょうか?

例えば、甘味はエネルギー、塩味はミネラル、旨味はタンパク質など体に必要なものであることが好きな理由です。母乳にも含まれている成分なだけにお子様の馴染みの味です。

逆に苦みや酸味は毒や腐ったものということが多く、好んで食べる子が少ない理由でもあるのです。小さくても本能的に食べ物を見抜いているお子様には感服ですね。

 

意外と忘れがち?子供の食育「味覚」の育て方の5つのポイント

お子様の気持ちが重要な食育

いかがでしたでしょうか?今回は「意外と忘れがち?子供の食育「味覚」の育て方の5つのポイント」を紹介致しました。どの味が好き、嫌いは大人でも子供でもみんな好みがあるから仕方の無いことなのですが、お子様の食育はその子の気持ちが重要となります。

良い匂いか?好みの味付けか?色合いは好きなもの?楽しい食事だったか?初めてのものを食べた時は嫌な思いをしなかったか?などなど様々なことを考えて食育していくと好き嫌いの無い健康的な子に育ってくれる可能性が高くなります。もちろん、大人になったら食べられるものも増えてくるでしょうが、子供の時に何を食べて育ったかというのも後々、重要なポイントになってくるのです。