「赤ちゃんへのミルクの量、もしかしたら足りてないかもしれない」など、適切かどうか気になったことはありませんか?特に初めての赤ちゃんだと適量がどのくらいかわかりにくいですね。でも実は赤ちゃんのミルクの量が適切かを判断する方法があるのです。そこで今回は、適切なミルクの量の判断方法と目安についてご紹介しましょう。
ミルクの量に左右されるママが多い
赤ちゃんへのミルクの量が不足しているのか、それとも足りているのかは見た感じではわかりにくいため、悩んでいるママさんはとても多くいます。
ミルク育児では、ミルク缶のパッケージに量の目安は書いてはいるものの、その量よりも多く飲みたがったりする赤ちゃんもいれば、全部飲みきれない赤ちゃんもいます。
飲み過ぎてしまう場合も心配になりますし、飲む量が少ない場合も心配になりますね。でもあまり神経質になってしまうと赤ちゃんもそれを敏感に感じ取ってしまい、あまり良くありません。
赤ちゃんにも体調の良し悪しが当然ありますから、日によっても飲む量に違いがあります。
パッケージに書かれているミルクの量はあくまでも目安。それより多いから、少ないからと神経質になる必要はありません。ミルクの量に左右されずに「わが子はわが子」と個人差があることを理解しましょう。
ミルクの量が適切かどうかを判断する方法
それではミルクの量が適切かを判断する4つの方法をご紹介しましょう。
1.授乳間隔がどれくらいか
授乳間隔は月齢により違いがあり、生まれたばかりの新生児の頃はおよそ3時間おきにミルクを飲ませます。
月齢が上がると授乳間隔も少し開いてきますが、ミルクを飲んだばかりなのに泣いてぐずってしまうというときには、ミルクの量が足りず、お腹が空いていることが多いためミルク不足が考えられます。
2.排便回数の変化は?
ミルクの量が不足すると排便回数や排便の量も減ります。普段と比較して排便回数や排便の量が減っていないかチェックしましょう。
3.機嫌は悪くないか
ミルクの量が不足すると、赤ちゃんはお腹が空いて機嫌が悪くなってしまいます。眠っている時間も長い赤ちゃんではありますが、お腹が満たされていれば起きている時間は機嫌が良いものです。
逆に機嫌が悪いならミルク不足の可能性を疑ってみましょう。
4.体重の変化
ミルクの量が少ないかなと感じても、順調に体重が増えているのであれば心配いりません。逆に体重の増えが悪い、体重が減っているのであればミルクの量が不足している状態です。
このように、ミルクの量が不足しているかは、普段の様子をしっかり見ていれば簡単に判断することができるのです。
月齢別のミルクの量の目安
次に月齢別のミルク量の目安についてご紹介しましょう。
~1ヶ月
1ヶ月健診の頃までのミルクの量の目安は80~120ml/回です。この量を1日に7回程度飲ませましょう。
1~3か月
ミルクを飲むときに必要な吸引力がついてきた頃で、1度に多くのミルクを短時間で飲むことができるようになってきます。120~160ml/回を1日6回程度飲ませましょう。
3~5ヶ月
首がすわるこの頃は、きょろきょろと周りを見たり、音やママの声に反応するようになって遊び飲みも増えてきます。200ml/回を1日5回程度飲ませましょう。
5~12ヶ月
この頃から離乳食がスタートしますから、月齢は上がっていますがミルクの量や回数を増やす必要はありません。200ml/回を1日5回程度飲ませましょう。
たくさん離乳食を食べる赤ちゃんは、離乳食からしっかりと栄養を摂ることができますから、ミルクの量を減らしても問題はありません。
離乳食が3回食になった頃から、ミルクをフォローアップミルクに変えても良いです。フォローアップミルクは、離乳食で不足している栄養素を補うためのミルクです。
もちろんしっかりと離乳食で栄養が摂れているのであれば、特に与える必要はありません。離乳食の好き嫌いが多くて栄養不足が気になる場合には利用すると良いでしょう。
月齢別のミルクの量はあくまでも「目安」。個人差がありますから、あまり神経質にならないようにしましょう。ただし、あまりにもミルクの量が少なすぎる場合には、お医者さんに相談しましょう。
ミルクによる赤ちゃんの肥満
赤ちゃんのミルク不足を悩んでいるママさんがいる一方で、赤ちゃんがミルクを飲み過ぎて太っていることに悩んでいるママさんも多くいます。
ミルクは母乳と比較した場合、ほんの少しカロリーが高めになります。といっても母乳が約65kcalに対し、ミルクは約66~68kcalなのでそれほど大きな差はありません。
大人であればこの程度の差はほとんど関係ないですが、体の小さな赤ちゃんにとってはこの差は大きなものです。
ミルクは母乳よりも高たんぱくで栄養価が高いので、必要以上に飲ませすぎてしまうと肥満の原因にもなってしまいます。
ミルクの飲ませすぎで体重が異常に増えてしまった場合には、お医者さんを受診しましょう。ミルクを薄めて与えるなどの対処法がとられます。ママさんが勝手にミルクを薄めて飲ませたりすることは避けましょう。