子供が元気いっぱいに成長するには野菜の栄養素は必要不可欠。だからたくさん野菜を食べてほしいですね。でもそんな親の思いとは別に子供は野菜嫌いが多く、毎日苦労して調理をしているという方も多いのではありませんか?野菜嫌いを克服するには、まずその原因を知ることが大切です。そこで今回は野菜嫌いの原因や間違った克服法、正しい克服方法をご紹介していきます。
子供の野菜嫌いの原因は?
お肉やお魚は大好きなのに、野菜が嫌いで食べられない子供は意外と多いです。
でも好き嫌いせず野菜もしっかり食べて、健康に過ごしてほしいと思うのが親心ですね。
どうして野菜嫌いの子供が多いのでしょうか。
野菜が嫌いという子供も、野菜全部が嫌いというパターンは少ないですね。
子供に嫌われる主な野菜といえば、
・ピーマン
・ゴーヤ
・しいたけ
・人参
・なす
などが上位にあがってきます。
香りが強く、味も強めなものが多いですね。
逆に子供に好かれる主な野菜といえば、
・トウモロコシ
・トマト
・キュウリ
・じゃがいも
・レタス
・キャベツ
・かぼちゃ
など、甘みがあったり、味が淡白などクセのない野菜が好かれています。
これからもわかるように、子供の野菜嫌いの原因は、苦みがあったり香りが強いという理由があるからです。
他にも辛みがあったり渋みがあることも野菜嫌いの理由です。
こういった味のものを避けるというのは、人間の生まれ持った本能が関係しているといわれています。
味には、甘味・塩味・苦味・酸味・旨味の5種類がありますが、この中で、苦味と酸味は毒があったり腐っていたりするものに感じる味覚なので、子供は本能的に避けているようです。
野菜嫌いの子供にしてはいけない危険行為
子供の野菜嫌いを何とか克服したいからと、親はあの手この手で野菜を食べさせようと工夫しますが、やってはいけないNG方法の可能性も。
お子さんにこんな食べさせ方をしていませんか?
無理矢理食べさせる
野菜を食べ終わるまでお皿に向かわせていたり、無理矢理子供の口の中に突っ込んだりするような食べさせ方はNGです。
強制されるほど、野菜がさらに嫌いになります。
好き嫌いを治したいのに、余計に嫌いになっては本末転倒ですね。
ペナルティを課す
「野菜を食べないとゲームをやらせない」などのペナルティを課すやり方もNGです。
無理矢理食べさせるのと同様に、野菜嫌いが悪化するうえ、食事自体が楽しくなくなります。
家族との食事が苦痛になってしまうので、こういった克服方法はやめましょう。
脅す
「野菜を食べないとお化けが来るよ」「病気になるよ」などと食べてほしいという気持ちから、子供を怖がらせるような脅し文句を使いがちです。
最初は効果があるかもしれませんが、子供はすぐに脅し文句は嘘だと見抜きます。
そうなると余計に反発心が芽生え、食べなくなってしまうことがあります。
野菜を出さない
「どうせ出しても食べないし」と野菜を出さないのもNGです。
食べないからといって出さないと、好きになるチャンスをつぶしていることになります。
子供の味覚は日々変化するもの。
昨日まで大嫌いな野菜でも、大人が美味しそうに食べるのを見たり、お友達から美味しいと聞いたりすると「今日はちょっと食べてみようかな」と気持ちが変わることもあります。
子供の野菜嫌いを克服させる方法
それでは野菜嫌いを克服させる方法をご紹介しましょう。
細かく切る
細かくみじん切りにしてハンバーグに混ぜたりスープにしたりと、とにかく野菜の原型がわからないようにしてしまいましょう。
意外と見た目が変わっていれば食べてくれるものです。
カレーなど味が濃いものからスタートするのが子供にばれにくいのでおすすめです。
そしてそれを子供が食べて美味しいと言ってくれたら、「実は・・・」とネタバレしてみましょう。
今まで嫌いだった野菜を食べられたという自信につながり、細かく切ってごまかさなくても、少量なら食べられるようになります。
一緒に料理をする
子供と一緒に嫌いな野菜を使った料理を作ってみるのがおすすめです。
嫌いな野菜を洗ってもらったり、切ってもらったり、小さな子供でも一緒に楽しめます。
「どの大きさなら食べられそうかな?」と、子供が自分でチャレンジできそうな大きさに切ってもらうのも良いですね。
自分が作った料理を美味しそうにママやパパが食べてくれると嬉しいので、自分でも食べたいという気持ちが出てきます。
そうなれば野菜嫌い克服のチャンスです。
お菓子に混ぜ込む
野菜をペースト状にして、手作りお菓子に混ぜ込んでみましょう。
子供はお菓子が大好きなので、抵抗なく食べますし、食べた後に中に嫌いな野菜が入っていたことを教えてあげれば、自信につながるうえ、野菜は「美味しい」という印象を持たせることができます。
見た目を子供好みに工夫する
型抜きなどを使って、野菜を子供の好みの見た目になるように工夫すると食べられることも多いです。
人参をお花型にくりぬいてカレーの具材として使ったり、サラダでキャラクターの顔を作ったりすると、「野菜が嫌い」という気持ちよりもワクワクの気持ちが大きくなるので、喜んでくれること間違いなしです。
家庭菜園で野菜を育てる
野菜嫌い克服には、野菜と親しませるということも大切です。
スーパーに一緒に買い物にいって野菜売り場で野菜に触れるのも良いですが、どうせなら一緒に野菜を育ててみましょう。
種や苗から自分で野菜を育てると野菜への興味や愛着がわいてきます。
いずれ食べられるようになる
栄養満点の野菜はしっかり食べてほしいところですが、大人になるにつれて味覚は変わっていくため、成長とともに食べられるようになることも多いです。
子供が余計に苦手意識を持たないように、どうしても食べられないものは「いずれ食べられるようになる」と楽観的に考えることも大切です。
野菜嫌いの克服は長い時間かけてコツコツすることが大切です。
いろいろ工夫をしながら、食事の時間が楽しくなるように工夫していきましょう。