栄養豊富な「柿」を我が子にも。子供はいつから食べられる?

子供の食事には気を遣いたい、できれば栄養満点なものを食べさせてあげたいと思うのが親心ですね。ただ、まだ小さい赤ちゃんのうちは食べさせていいのかどうか、迷う食材も多いものです。果物に含まれる栄養素は、赤ちゃんの体を育てるためにはぜひ取り入れたいものですが、心配なのがアレルギーなどです。

今日はそんな果物の中からとっても栄養が豊富な“柿”について取り上げていきます。そんなに栄養豊富なの?と思われた方、ぜひ柿の栄養素やお子様への与え方についてチェックしてみてくださいね。

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柿にはどんな栄養がある?

はじめに、柿にはどんな栄養があり、どんな健康効果が期待できるのかみていきましょう。

便の出がよくなる

柿に含まれる食物繊維は、便の出をよくする効果があります。特に干し柿では生の柿よりも約5倍程度の繊維が摂取できるため、便秘がちなお子様にはおすすめです。

もちろん、水分の摂取や便が出やすくなるようマッサージをしてあげたり、柿だけを食べていたら大丈夫というわけではありませんが、それらをサポートしてくれる力があります。

ビタミンCで肌を紫外線から守る

子供の肌は大人よりも弱く、まだまだ未完成な部分が多いですね。夏場の強い紫外線に当たれば、当然肌はダメージを受けますし、中々徹底的なケアが難しいものです。

日焼け止めを塗ってあげることはもちろんですが、食べ物から肌の回復を促してあげることも大切です。そこでおすすめなのが柿なのです。柿に含まれる豊富なビタミンCは肌の修復機能を高め、シミを作らせない強い肌を作る効果が期待できます。

風邪予防に効果的

風邪をひきやすい季節にももってこいの柿。たくさん含まれたビタミンCが免疫力の向上、細菌をやっつけてくれます。赤ちゃんにサプリメントを与えるのはどこか気が引けますし、できれば新鮮なお野菜や果物から取り入れたい栄養素ですよね。

柿を毎日のおやつにしたり、柿入りのパンケーキなどで飽きがこないようこまめに摂取させるようにすることで、体内のビタミンCを定期的に補給できることになります。

肌の弱い子にはなおさらおすすめ

βカロテンが多く含まれる柿を食べることで、皮ふを健やかに保つことができます。乳児期は乳児アトピーができたりと、何かと肌に関する問題が浮上しやすい時期です。

口に入れるものから肌のうるおいを保つように工夫してあげることで、症状の改善が期待できるでしょう。

栄養豊富な「柿」を我が子にも。子供はいつから食べられる?

子供はいつから柿が食べられるようになる?

基本的に食事をとるようになったばかりの頃にはNGと考えて下さい。中期といわれる8ヵ月頃からはじめることをおすすめします。段々とミルク以外の食事に慣れてくる頃が理想です。

私たち大人でも、初めて口にするものには少し抵抗がありますよね。でも大人であれば、食べたことがなくても美味しいであろうと判断してから口にすることができます。赤ちゃんはそういった判断も見た目の色や匂いのみでしかできないため、初めての食べ物には不安を抱くのが当たり前です。

調理方法などで工夫してあげれば、比較的抵抗なく食べてくれることもありますが、柿を食べさせるうえで理解しておきたい注意点などもあります。いくら栄養が満点とはいえ、その点はきちんと確認するようにしておきましょう。

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柿の食べさせ方と注意点

それでは、柿の食べさせ方と注意点についてお話していきます。

柿の食べさせ方

食べ物に慣れ始めた頃とはいえ、そのまま柿を小さく切るだけでは喉につまらせる恐れがあります。初めはすりおろして与えるようにしましょう。

すりおろし柿の作り方

1.皮をむき、種は必ず取り除いておきます。
2.すりおろしたら小鍋に入れ、弱火で3分から5分程度煮込みます。
3.粗熱をとり、製氷機などの小分けにできる入れ物に入れたら、冷凍庫で凍らせます。
4.凍ったらジッパー付きの袋に入れ、保存しておきましょう。
5.1週間程度は日持ちするので、おやつなどにして食べさせてあげて下さいね。

すりおろし柿のアレンジレシピ

・すりおろした柿小さじ2杯
・すりおろしたりんご小さじ2杯
・薄力粉40g
・ベーキングパウダー2g
・砂糖、牛乳、卵液小さじ1杯

まずこれらを用意しておきます。

1.薄力粉とベーキングパウダーを入れてよく混ぜます。
2.次に砂糖、牛乳、卵液、柿、りんごを入れてさらに混ぜ合わせます。
3.6等分程度に小分けしたら、カップに入れましょう。めいいっぱい入れるのではなく、8分目程度を目安に流し入れます。
4.そして水を1センチ張ったフライパンにキッチンペーパーをひき、カップを並べてください。
5.蓋をしたら中火で5分強加熱しましょう。楊枝などで生地の具合を確かめ、生地ができあがっていれば完成です。
6.保存する場合はタッパーなどに入れて冷凍庫で保存してください。

https://youtu.be/VHqxBKNq

甘みのある果物を二つ使い、お砂糖で生地に甘みをもたらすことで、赤ちゃんも喜んで食べてくれるレシピとなっています。すりおろしの柿だけでは嫌がる場合には、こちらのレシピを試してみて下さいね。

注意点

1.アレルギー

最初に柿を食べさせる時に注意しておきたいのがアレルギーです。そのため、赤ちゃんが口にしてから15分程度はしっかり様子を見るようにして下さい。

かゆみや不快感を訴え泣き出したり、腫れなどが見られた場合は危険です。必ず医師の診察を受け、症状を抑える薬を投与してもらいましょう。

2.下痢

便通をよくする成分が含まれていることから、摂り過ぎると下痢を起こすこともまれにあります。頻度や量は少量から始めるようにし、上手に食生活に取り入れてあげるようにして下さいね。

栄養豊富な「柿」を我が子にも。子供はいつから食べられる?

柿の選び方にもポイントあり!

柿は比較的甘い果物ですが、中には渋さが特徴の柿もあります。お子様に与えるものは必ず甘柿とされる種類のものを選ぶことが大切です。

・早秋
・伊豆
・御所

これらの種類は甘柿なので、スーパーなどで購入される際は種類をきっちり確認することと、不安であれば店員さんに尋ねるようにしてください。

また、甘柿には、丸くて果実に黒い点があるという特徴があります。一番は先に大人が食べてみて、甘いと感じるものだけを与えると安心ですが、念のため種類や特徴もおさえておくとよいでしょう。