大泣きに困惑。子供が激しい人見知りをする理由と3つの克服法

前まではにこにことなついていたのに、急に人見知りが激しくなって、何をしても大泣きしてしまう、そういった子供の変化に困っているお母さんは少なくありません。人見知りは成長過程で誰にでもあることですが、その反応の大きさに戸惑ってしまうこともしばしば。なぜ人見知りが起きるのか、その原因と共に、人見知りを克服する方法について、詳しくご紹介します。

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子供が激しい人見知りをする理由

人見知りは生後6ヶ月頃から1歳ぐらいまでの間に起きるとされていますが、個人差があり、保育園や幼稚園に入ったことがきっかけで人見知りが始まる、また思春期に突然起きるといったこともあります。人見知りが始まると、激しく泣く、またお母さんの後ろに隠れる、周りの人と話をしないといった行動をするようになります。今までは大丈夫だったのに、急に人見知りになってしまうには、いくつかの理由があります。

人の顔を認識できるようになったため

赤ちゃんは生まれてすぐに自分の身近な存在である母親の認識はできていますが、周りにいるお父さんやおばあちゃん、おじいちゃんなどの認識はできていません。それが成長して目ではっきり人の顔を見ることができるようになり、見知らぬ人間に対し、興味はあるものの怖い、という感情から人見知りが起きるのです。

子供の個性によるもの

兄弟や姉妹でも、人見知りの激しい子や、そうでない子がいます。同じように育てているのに、なぜ人見知りをするのか、育て方に不安を覚えるお母さんもいます。人見知りが激しいと、保育園の先生から発達障害の治療を受けては?とアドバイスされ、悩むお母さんもいます。

しかし人見知りは子供の個性でもあります。人見知りがひどくないと思っていても、実は表面的には見えていなかっただけで、環境に慣れるまで時間がかかっていた、ということもあるのです。人見知りがなかなか治らないからといっても、それはお母さんの責任ではありません

育った環境によるもの

子供が育った環境も、人見知りに関係があると考えられています。来客が多い家庭や、外出が多く、色々な人とふれあう家庭で育ち、人と接する機会が多ければ、見知らぬ人に対する免疫も強くなります。ただし同じような環境でも、人見知りする子供もいますので、あくまでもなりにくい、と考える程度にとどめておきましょう。

母親の態度や言動によるもの

子供は母親を通して、相手を見ています。母親がリラックスしていて、笑顔を向ける相手なら、自分でも安心できます。逆に母親が不安や怒りに駆られていたり、不安定な感情でいると、子供も一緒に不安になってしまうのです。

また大人が大きいことから恐怖を感じる、環境が急に変わることが人見知りにつながるということもあります。

大泣きに困惑。子供が激しい人見知りをする理由と3つの克服法

人見知りをする子供にはどう接するべき?

色々な人に慣れさせたいと思っていても、それが難しく、家族だけの生活から見知らぬ人がたくさんいる保育園で急に人見知りになってしまったということもあります。人見知りをする子供に対し、親が取るべき行動をご紹介します。

同年代の子供と遊ぶ機会を作る

公園などに散歩に行き、同年代の子供と会う機会を作りましょう。育児サークルのイベントに参加するのも一つの方法です。特別な状況ではなく、それが日常だということに慣れさせていくことが必要です。

安心できるまで一緒にいる

子供が慣れて友達の輪に入ることができるまで、そばにいることも必要です。「ここにいるよ」と声をかけ、実際にそこにいてあげることも必要です。友達の輪に入れずに戻ってきたとしても、受け止めてあげるようにしましょう。

子供と一緒に出かけ、色々な人と話をする自分の姿を見せることも必要です。子供が離れなくても、それを責めるようなことはしないようにしましょう。

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人見知りの克服法

実際に人見知りを克服するためには、どうすればいいのでしょうか。

1.保育園や幼稚園の先生と積極的に話す

園に送っていき、預けたらそのままぱっと帰ってしまう…そんな親の姿を見続けると、子供には不安しか残りません。積極的に話しかけ、「ここは安心できる場所なんだ」と子供に認識させましょう。

2.お手本を見せる

子供は他の子供や先生とどう関わっていけばいいのか、分からないことがほとんどです。子供にあいさつしなさい、と無理強いするのではなく、親があいさつをし、話しかけていくようにしましょう。その姿を見れば、子供はコミュニケーションを取る方法を自分で覚えていきます。

3.せかさない

ついやってしまいがちなのが、他の子供と比べてしまうことです。「○○ちゃんはちゃんとできるのに」といった一言で、子供は不安になって、ますます人見知りがひどくなってしまいます。親が神経質になると、その不安が子供にも伝わります。時間がかかっても、子供が自分で克服できるよう、サポートする側に回りましょう。

大泣きに困惑。子供が激しい人見知りをする理由と3つの克服法

子供を人見知りにしないための方法

人見知りは赤ちゃんや子供の成長過程で起きるものです。ただし成長過程での子供の接し方から人見知りの原因を作ってしまうことがあります。

人見知りに過剰に反応しない

可愛がってもらっていた人に対し、急に人見知りが始まると、相手の気持ちを考えて「びっくりしちゃったね!」ということがありますが、それは逆に子供の心を傷つけてしまいます。「大丈夫だよ、怖くないよ」と子供の心に寄り添うようにしましょう。

自分で考えさせる

小さな頃から「やっちゃダメ」「そんなこともできないの?」といった言い方をしていると、子供は自信をなくしてしまいます。「どうすればできるかな?」と子供に考えさせるようにしましょう。それで間違っても、責めないで「じゃあ次はどうする?」と導いてあげることも必要です。

失敗してもお父さんやお母さんがいるから大丈夫、と考えることができるようになれば、自然と人見知りは克服されていくのです。