赤ちゃんが後ろに反る3つの理由と、反った時の対処法

愛しい我が子を抱きかかえている時、突然嫌がるかのように後ろに反り返ろうとし、びっくりした経験は誰しもが一度はあることと思います。この行動は抱っこの時に限らず、一人で寝転がっている時にも起こることがあります。

頻度によっては機嫌が悪いのかな?程度で気にする方は少ないのですが、あまりにも回数が多い、機嫌に関係なく反りを繰り返すとなると、少し心配になりますよね。

今日はそんな赤ちゃんの不思議な行動の理由や、何歳頃から起こりやすく、対処法はあるのかなど、詳しくご紹介していきます。

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赤ちゃんが後ろに反る理由

まずはこの行動の原因についてですが、主な理由は以下の3つが考えられます。

1.抱っこが嫌

大泣きし始めたらとりあえず抱っこしてあやそうと考えるのが普通ですが、このママの行動に拒否を示して反ることがあります。

・かまわないで欲しい
・抱っこしないでほしい
・もっと遊んでいたい

など、赤ちゃんの不満の気持ちが反るという行動にあらわれているのです。どうにか抱っこから抜け出したいという一心からしている行動なので、手足を動かしたり精一杯反抗してくることも。

2.背中の不快感

気持ちよく寝ていたのに突然反りを繰り返した場合は、気温や肌に触れる衣類、寝具などに不快感を示していることが多いです。

暑い季節なら、汗ばんだ背中に張り付く衣類が気持ち悪かったり、寝具が暑くて背中から離そうと必死になっているのです。

3.力の入れ方が不安定

赤ちゃん自身も、成長にともない必死に自分の体をコントロールしようとしています。抱っこ中もバランスをとろうと体に力を入れてみたり、寝ている時も同じです。

しかし、まだまだママのお腹の中にいた頃の感覚が抜けず、どのくらいの力を入れたら足が伸び、腕が伸びるのかが把握できていません。この力加減によって、反りが生じることもあります。

おもにこれらの理由が反りを引き起こしているのですが、隠れた病のサインである可能性もないわけではありません。病気と聞くと不安になってしまうかもしれませんが、病気の場合には特徴的な反りをみせるため、チェックしてみてください。

赤ちゃんが後ろに反る3つの理由と、反った時の対処法

病気や障害を疑うべき反りの特徴

脳性マヒの場合

・反りと同時に体が不自然にねじれる
・本人の意思に関係なく引き起こされている

些細な物音では起きないくらいすやすや眠っているはずなのに、突然体が反り出したり、ねじりが見られた場合は注意が必要です。

反り以外には
首すわりが遅い
・母乳を上手に飲むことが出来ない
・手足を開いたりすることが難しい
などの特徴もあります。

障害の場合

・抱っこの時だけ異常に反る
・激しく不自然な反りが繰り返される

このような特徴がみられた際は、自閉症の疑いがあります。この障害をもつ赤ちゃんは極度に敏感で、ママであろうとも抱っこされることが恐怖に感じてしまうことがあるのです。

もちろん、ただ単に抱っこのやり方が気に入らないだけのこともありますし、一概にそうと断言できるものではありませんが、こういった病の可能性もあるということは頭に入れておくと良いでしょう。

他にも
喜怒哀楽の表現ができない
・言葉や行動に反応してくれない
といった症状もあらわれますので、あわせて確認してみてくださいね。

赤ちゃんが後ろに反る3つの理由と、反った時の対処法

後ろに反るのはいつまで続く?

基本的にのけ反る行為が始まるのは生後2か月頃からが多いですが、それより早い時期や遅い時期に始まる子もいます。特に4か月あたりからは反りが激しくなりやすく、力も強くなってきているため、抱っこ時の反りには注意しなくてはなりません。

外的刺激による不快感や力の入れ方が分からない場合

背中の不快感や力の入れ方が分からず起こしている反りであれば、1歳頃には自然とみられなくなってきます。

これは、寝返りができるようになるなど、成長に従って赤ちゃん自身が解決できるようになるためです。

意思を示すために行っている場合

この場合は年齢に関係なく、気持ちを表現するために行っているため、何歳までにおさまるということはなく、癖になってしまうとしばらく続くこともあります。

泣いたり体を動かしたり、さまざまな行動を起こすことで必死に気持ちを伝えようとしているため、おさまらなくても心配はいりません

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後ろに反った時の対処法

時と場合によっては、困ってしまうこののけ反り。対処法を確認し、原因をきちんと解消してあげることが大切です。

抱っこのやり方を工夫してみる

初めての子育てならなおさら上手に抱っこができていないことがあります。特に横抱きする際、気づかずに赤ちゃんの背中を圧迫してしまっていることもあるのです。

正しい横抱き

赤ちゃんの背骨を押さえないよう、背中を丸ませるようにして抱きかかえてあげます。ママの体に対して、赤ちゃんの体がきちんと横を向いていることがポイントです。

正しい縦抱き

脇下に手を当て、腰骨に赤ちゃんのお尻がかかるように抱きます。赤ちゃんのお顔が外側に向いている状態です。

あぐら抱っこ

まだ一人でお座りができない赤ちゃんの練習にもなり、安心させる効果もあるのがあぐら抱っこです。

あぐらをかいた時にできるくぼみにすっぽりおさめてあげるだけでOK。

なお、首が座っていない場合にはこの動画を参考にしながら、基本の抱っこ方法をマスターしておいてくださいね。

不快感を取り除いてあげる

寝具や衣類、おむつなど、不快感が原因な場合は新しい洋服に着替えさせてあげたり、寝具も夏・冬で快適に眠ることが出来る素材に分けてあげるなど、工夫してあげましょう。

大人と同じで、気温や湿度によっては寝付けなくなることもあります。眠ることも大事な成長の時間なので、快適に過ごすことが出来るよう努めてあげることも大切ですよ。

赤ちゃんが後ろに反る3つの理由と、反った時の対処法

コミュニケーションと思って向き合おう

赤ちゃんの行動ひとつひとつには、赤ちゃんの気持ちや意思が隠れています。初めての育児に戸惑い、疲れや不安を抱くママと同じように、赤ちゃんもママのお腹から離れ、不安でいっぱいです。

反りという行動ひとつをとっても、赤ちゃんとのコミュニケーションの一つと考え、楽しんでみるのも良いですね。きちんと原因を取り除くことが出来ていれば、赤ちゃんもママも快適に過ごすことができるようになります。

こんな風に触れ合えるのは今だけ。成長を楽しみながら接してみて下さいね。