赤ちゃんがお座りしない時に考えられる5つの原因と練習のさせ方

出産を終えたら慌ただしく過ぎていく日々の中、子供はどんどん成長していきます。もうそんなことまで出来るの?と思うくらい成長を早く感じる場合もありますが、中々成長の過程を見ることができないと不安になるものです。

中でも“お座り”をしないことに悩んでしまうママは多いもの。ママ友たちの子供や、出先で同じくらいの赤ちゃんを見て、何故我が子だけしないのだろう?と心配になってしまうこと、ありますよね。

今日は赤ちゃんが“お座り”しない時に考えられる原因と練習のさせ方をご紹介していきたいと思います。

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赤ちゃんはいつ頃からお座りを始める?

通常、お座りを始めるのは生後半年~7か月頃が多いですが、しっかりバランスを保ちながら座位の姿勢を保てるようになるのは9か月頃になります。

背骨や腰、お尻の筋肉が成長し始めることで、段々大人と同じ動作がとれるようになっていきますが、焦りは禁物です。なぜなら、赤ちゃんの体はまだまだ成長途中であり、成長に見合っていない姿勢を無理にとらせることは骨に大きな負担を与えかねないからです。

首がすわり、安定してきた頃はつい無理をさせてしまいがちなので、あくまでも子供自身の行動をサポートするという形をとることが大切です。

赤ちゃんがお座りしない時に考えられる5つの原因と練習のさせ方

お座りしない原因

それでもお座りの時期が遅れれば遅れるほど、何か原因があるのではないか、成長が遅いのではないかと不安になってしまいますね。原因として考えられる5つの理由について解説していきましょう。

1.バランスがとれず不安定

赤ちゃんはどうしても頭が重心になってしまうため、座る姿勢で頭が高い位置にあると不安定になります。特に早い時期からお座りをさせようとするとグラグラとバランスが安定せず、床に倒れてしまうことも。

重心が安定してくるまでは様子を見て、無理に座位をさせないことも大切です。

2.床の硬さが気になる

ふんわりした布団で過ごしていたことが多い赤ちゃんにとって、お座りをする際にお尻をつく床が硬いと不安になり、嫌がることがあります。

また、練習のためにお座りをさせようと床に勢いよく下ろし過ぎたことで恐怖心を抱き、それ以降しなくなってしまうこともあるのです。

3.ママと離れたくない

甘えん坊の赤ちゃんは少しでもママと触れていたい、近くにいたいと思うのは当たり前のことですね。お座りの姿勢だとどうしてもママと離れることになるため、寂しいあまり拒否する場合も。

4.筋力不足

まだまだ未発達な部分が多い赤ちゃんの体は、筋力も十分ではありません。重い頭と上半身を腰とおしりでしっかり支えるためには、ある程度の筋力が必要になってきます。

できない場合は、筋力がまだ行為に追いついていないこともあります。

5.やり方を理解していない

ハイハイもお座りも、自然にできるようになると思われるかもしれませんが、どうすれば座れるのか、体も頭も理解できていない状態だと考えるようにしましょう。

しっかりとサポートしながら練習してあげるだけで、恐怖心や不安感を取り除くことが出来、やり方を体が覚えれば次第にできるようになります。

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お座りの練習のさせ方

それではママがサポートしながらできるお座りの練習のさせ方をみていきましょう。

まずは腰を床におろす

腰を床におろしてあげるところはママが行ってあげましょう。ポイントは手を前に出すようにし、後ろへ重心が傾かないようにしてあげることです。

最初は背中側にママが座り、サポートしてあげるとよいでしょう。

手を離して自立させてみる

背中を支えていた手を離してみて下さい。バランスを保っていられる時間が長くなればなるほど体が慣れていくので、支えては離すという行為を繰り返してあげます。

練習時間は短めにする

長く続けると赤ちゃん自身も疲れてしまいますし、もうやめたいのに無理に続けさせられることによって“お座り”が嫌いになってしまう恐れも。

徐々にできていくものなので、はじめから無理はさせず、長い目で見守ることが大切です。

遊びながら取り入れると◎

赤ちゃんが大好きな遊び、“たかいたかい”などを取り入れ、最後にお座りしながらできる遊びを取り入れてあげると楽しみながら行うことが出来ます。

運転手さんゴッコ

脚を前に投げ出した状態で座り、膝の上に赤ちゃんを座らせます。両手で体を支え、お腹で背中をサポートするようにすると安定します。

「しゅっぱーつ!」と掛け声をして、膝を揺らしたり体を傾けたり、電車に乗っているような体験をさせてみましょう。膝の上でバランスをとることや、揺れを怖がらずに受け入れることが出来るため、お座り練習にもなりますよ。

お座りアイテムもおすすめ

赤ちゃん用ソファー

ママが忙しい時でも、安心して赤ちゃんを座らせておくことができるソファーもあります。赤ちゃん用というだけあって、素材や安定感は安心できるものとなっています。

離乳食を食べさせる時などに使用すれば、ながらトレーニングにもなりますね。忙しいママにはとってもおすすめです。

うきわ

夏のレジャーアイテムの定番といえば“うきわ”ですね。どのご家庭にも1つはあるこのうきわでお座り練習をさせることができるのです。

真ん中の穴が開いた部分に赤ちゃんを座らせ、おもちゃなどで遊んであげると、うきわのクッションを上手に使いながらお座りをキープしてくれますよ。

いかがでしたでしょうか。お座りの練習方法はとっても簡単ではあるものの、赤ちゃんからの「お座りできるよサイン」を見逃さないことも大切です。ママの体にくっつきながらお座りのような姿勢をとるようになったり、遊んでいる最中に自ら座ろうとすることもあります。

自らチャレンジし始めたら、そっと見守りながらサポートしてあげるとよいでしょう。好奇心旺盛な赤ちゃんなら、座ることが楽しいと思い始めた途端こちらが要求しなくても勝手にお座りしてくれるようになりますよ。

我が子だけ成長が遅いのではないかと心配し過ぎてしまうこともありますが、ママが信じてゆっくりと見守ってあげてください。早すぎる訓練は、逆に身体的な成長の妨げになる恐れもあります。健やかな成長をかみしめながら、楽しんで育児してみてくださいね。