【自然の神秘】月の満ち欠けと妊娠出産の意外と深い関係性

臨月を迎えて出産日が近づいてくると、いつその時がくるのかソワソワしてしまいますよね。台風が来ると、気圧の変化で出産を迎えることがあるという話も耳にしたことがあると思います。似たようなジンクスで、満月の夜は陣痛がくる可能性が高いという話も。

月の満ち欠けと出産には何か関係があるのでしょうか?さっそく調べてみたのでぜひチェックしてみてください。

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「月の満ち欠け」とは?

月は新月から始まって満月になり、その後はだんだんと欠けていき再び新月に戻ります。この流れを月の満ち欠けといい、約29日周期で繰り返されます。

月の見え方は太陽に照らされる部分で変化し、新月のときは太陽光の当たらない陰の部分しか見えないため、形を確認することは不可能です。その後少しずつ、月の右側から形が現れ始め、まん丸とした月になり、次第に右側からかけ始めて行きます。

ちなみに海には海面の水位が上がる『満潮』と、水位が下がる『干潮』があります。新月や満月のときにはこの潮の満ち引きの差が大きくなることが分かっていて、月の引力の影響を受けているためという説があります。遠く離れた月の力で海面が変わるなんて不思議な話ですね。では、妊娠や出産と何か関係はあるのでしょうか?

【自然の神秘】月の満ち欠けと妊娠出産の意外と深い関係性

月の満ち欠けと妊娠の関係性

月の満ち欠けは妊娠のタイミングに何らかの影響を与えるのでしょうか?調べてみると、意外な関係性がありました。

新月のときは着床しやすい!?

アメリカの不妊治療専門の医師が分析したところ「新月の時に最も妊娠しやすくなる傾向がある」というデータを得られたといいます。医学的に証明されているわけではありませんが、以前から女性の生理周期と月の満ち欠けには関りがあるのではないかと言われていました。

新月・満月のときは排卵しやすい

この時期は月の引力が最も強くなる頃で、体も活性化しやすくなります。そのため、排卵をする可能性が高くなるのだそうです。もし生理周期が29日の場合には、新月や満月のときには排卵しているかもしれないので、妊娠しやすいタイミングを計ることができます。

月経の始まる日が新月と同様であれば、満月を迎えるときに排卵し、逆に満月の日に月経開始となれば、新月のタイミングで排卵されると考えられるでしょう。

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月の満ち欠けと出産の関係性

次は出産との関係性にスポットを当ててみましょう。

新月・満月のときは出産ラッシュ!?

出産の現場となる産婦人科や助産院などでは、新月や満月の日は出産ラッシュになりやすいと言われています。ただ、科学的には証明されておらず、月の満ち欠けと出産との関係性は化学が進んだ現代でも謎のままです。一説では「人間の体内にある水分が月の満ち欠けに何らかの影響を受けているのかもしれない」と考えられています。

成人の場合、体の約60%は水で出来ていますが、妊婦さんの場合にはこれとは別におなかに羊水を持っています。月の影響は羊水にまで及び、地球の引力の影響も加わって、この時期に陣痛が起こりやすいのではないかと言われています。実際に予定日ではなかったのに新月や満月の近い日に出産したという人もいるから驚きです。

アメリカの精神科医であるリーバー博士によると、新月・満月の日に出生率が10%ほど上昇したデータが存在するそうです。

安産の確率UP

新月や満月のときに出産すると、安産になる確率が上がると言われています。これは月の引力の影響で陣痛が強くなるためで、出産がスムーズに進むからです。陣痛が弱いとなかなか分娩までたどり着けず、母体や胎児に何らかの危険を引き起こす可能性があります。

陣痛と聞いて不安を感じる妊婦さんもいるかもしれませんが、この子宮の収縮があるからこそ赤ちゃんを出産できるのです。無事に生まれてきてくれるなら、新月や満月での出産も悪くないですね。

【自然の神秘】月の満ち欠けと妊娠出産の意外と深い関係性

妊婦は満月を見てはいけない!?

実は今回調べるまで知らなかったのですが「妊婦さんは満月を見てはいけない」というジンクスがあるのだそうです。しかもそれは日本だけではなく、世界各国にそうした言い伝えがあります。ではどうして妊婦さんは満月を見てはいけないのでしょうか?

「満月の夜は妊婦が産気づく」

言い伝えの一つに上記の言葉があります。これは「満月の日に妊婦さんは陣痛が起こりやすくなるから、予定日前の人は満月を見ないほうが良い」という意味があるのかもしれませんが、あくまでも憶測であって科学的な根拠はありません。

しかし、先ほど紹介した精神科医リーバー博士の著書にも同じようなデータがあることが掲載されているため、言い伝えだけでは終わらせられないかもしれませんね。

「満月の夜は凶悪な殺人事件が増える」

これも満月にまつわる言い伝えの一つです。ちょっと物騒な言い伝えですが、この言葉と妊婦さんのお月見禁止令を繋げてみましょう。すると「満月の夜は凶悪な犯罪が起こりやすいから、月を見るために外に出ると危ないよ」ということかもしれません。いずれにしても、身重の女性に対する気遣いや心遣いからこうした言葉が出来たと考えても良いかもしれないですね。

満月を見ると女性はネガティブな考え方になる

最後にご紹介するのはこの言い伝えです。月を表す英語のMoonやラテン語のLunaは「ぼんやりした」「狂気の」という意味を持っています。これは精神的な異常が発生していることを表しているのだそうです。「妊婦さんが満月を見るとネガティブな考えになり、出産に対する不安が大きくなってしまうかもしれないから、見ないほうが良い」と捉えることも出来ます。

「妊婦は満月を見ない方が良い」という言い伝えは、妊婦さんやお腹の中にいる赤ちゃんに何かあってはいけないという考えからきているのかもしれません。元気な赤ちゃんを安全に生んでほしいという願いは昔も今も変わらないですね。