幼い赤ちゃんのうんちの色をしっかりと確認するというのは、大切なママの仕事です。言葉を話せない赤ちゃんの体の異変をいち早く知らせてくれるのが、うんちの色なのです。毎回必ずどんな状態か、どんな色かを確認してあげなければいけません。
うんちの色は本当にいろんな色があります。その中で、緑色のうんちがでるのはどうしてなのか、その原因をご紹介いたします。また、大丈夫なうんちの色や、注意すべきうんちの色なども併せてご紹介いたします。
赤ちゃんの健康的なうんちの色は何色?
生まれて初めて出るうんちの色は、黒っぽい濃い緑色をしています。これをみて驚くママもたくさんいます。これは胎便といって、お腹のなかでもらった栄養の残りカスなので、心配要りません。これが正常です。
新生児の間のうんちのほとんどは、黄色っぽい物です。ですが、緑色や黒に近いような色の時もあります。水っぽいちょっと下痢のようにもみえるうんちですが、これが健康的なうんちになります。
その後4ヶ月頃までは、少し茶色っぽい黄色になり、半年を過ぎる頃には、茶色っぽい感じのうんちへと変化していきます。
生後間もない頃から形のある物を食べるようになるまでは、水っぽかったり、緩いうんちをします。離乳食が始まると、母乳やミルク以外に口にするようになるので、うんちの色が、食べた食材の色になることもあります。
健康的なうんちの色は、
・黄色
・茶色っぽい黄色
・緑色
・黒に近い色
があります。うんちをしたら色を確認して、できればメモしておくようにしましょう。これらの色はあまり心配はいりませんが、発熱や下痢、嘔吐など、他の症状がある時は受診が必要です。
緑色のうんちをした場合に考えられる原因
緑色のうんちをみると、ちょっとドキッとするママもいるはずです。ですが、先にも書かせていただいた通り、緑色のうんちは、健康的なうんちの色なので心配する必要はありません。
ですが、どうして緑色になるのでしょうか?
赤ちゃんは、ミルクやおっぱいを飲む時に、空気も一緒に飲んでしまいます。腸内でうんちが空気に混ざり酸化することで、緑色になります。緑色のうんちをしても、特に健康に何か問題があるわけではありません。
ですが緑のうんちが出て、それ以外のいつもと違った症状
・発熱
・嘔吐
・元気がない
などが見られる場合は、なるべく早めに小児科を受診することをおすすめします。これは、緑色のうんちに限らず、黄色い色のものであっても、こういった症状が見られる場合は注意が必要です。
こんな色のうんちをした時は要注意
赤
赤ちゃんが赤い色の物を出した時に考えられる病気として、腸重積症や、サルモネラ菌、病原性大腸菌(O-157)などがあげられます。全体的に赤く、いちごジャムのような状態なら、すぐに病院を受診するようにしましょう。
赤くても、いつものうんちにところどころ少し赤い物がある場合は、切れ痔や、肛門などの粘膜が少し傷付いている可能性があります。こういう時は、しばらく様子をみると、元に戻ることがほとんどです。
万が一、うんちの状態が改善されないなら、早めに小児科などで診てもらうようにしましょう。
黒
黒い色をしている場合、体の中のどこかで出血が起こっている可能性があります。赤い血液は、胃酸と合わさると黒く変色します。早めに受診するようにしましょう。
白
本当に真っ白なので、このうんちをみたママは、かなり驚くはずです。冬場にこのうんちをした場合は、ロタウィルスである可能性が高いです。発熱や嘔吐や下痢といった症状もありますので、脱水になる危険があります。
もし、白っぽいうんちが出ているのを発見したら、すぐに病院で診てもらうようにしましょう。
灰色
白っぽい灰色のうんちが出る時に考えられるのは、胆道閉鎖症といった重病の疑いがあります。すぐに病院に連れて行ってあげて下さい。
病院に行く時に必要な物は?
うんちの色が、赤、白、黒、灰色といった色になっている時は、できるだけ早く小児科などを受診しなければいけません。病院に行く時は、必ずうんちをしたオムツを持って行くようにしてください。
うんちは時間が経つと色が変わる事もあります。オムツごと持って行く場合は、うんちをしてから、できるだけ早く持って行くことをおすすめします。
できればうんちが付いているオムツがいいのですが、写真を撮ってそれを見せるという形でもかまいません。
病院で診察をしてもらい、浣腸をするケースもあります。必ず替えのオムツと着替えは多めに持って行くようにしましょう。二次感染を防ぐ為にも、おむつ替えのあとは、ママも念入りに手洗いして消毒するようにしてください。
また、保険証と併せて母子手帳も持って行くようにしましょう。
うんちチェックは健康チェック!
新生児の赤ちゃんは、頻繁におむつを交換しなくてはいけません。また、月齢が進んでも、しばらくの間は何度もオムツを替えることになります。そうなると、どうしても忙しいママは、うんちチェックを怠ってしまうこともあるかもしれません。
ですが、うんちの色をチェックするということは、赤ちゃんの健康状態をチェックする事につながるのを忘れないでください。
発熱、嘔吐、下痢、などの症状が伴う場合は、速やかに小児科などに連れてって診てもらうようにしましょう。
赤ちゃんの健康な発育の為にも、うんちチェックは、毎回欠かさず行うようにしてくださいね。