赤ちゃんと添い寝をする場合、赤ちゃんの安全を守るために気を付けたいことが複数あります。そこで、今回は赤ちゃんと添い寝をするメリットやデメリット・添い寝で気を付けたいことについてご紹介していきます。
赤ちゃんとの添い寝を考えているママは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんとの添い寝のメリット・デメリット
赤ちゃんと添い寝するメリット
赤ちゃんとママが同じ布団の中で眠る添い寝には赤ちゃんだけでなく、ママにもメリットがあると言われています。
1,赤ちゃんが安心してぐっすり眠ってくれる
赤ちゃんはお腹の中にいるときからママの声やぬくもりを感じることで安心していました。そのため添い寝をすることで、ママのぬくもりをすぐ近くで感じることができます。
特に生まれたばかりの赤ちゃんは全てのことが初めてのため、不安もたくさんあります。そんな場合でも大好きなママのぬくもりを感じることで安心し、ぐっすりと眠ってくれるでしょう。
2,ママの授乳が楽
添い寝をすることで夜中に赤ちゃんが目を覚ましたときなどすぐに様子に気付きやすいため、スムーズに授乳をすることが可能です。
母乳育児のママの場合は、添い乳ができるためママ自身の負担も軽減されるのも嬉しいポイントです。出産後はまだ体力が回復していませんが、添い乳ができることでママも休むことができますよ。
また、病気のときなど赤ちゃんの様子が普段と違う場合も早い段階で気付けるため安心感もありますね。
赤ちゃんと添い寝するデメリット
残念ながら赤ちゃんとの添い寝はメリットだけでなく、デメリットも存在します。
1,SIDSのリスクが高まる
SIDSとは乳幼児突然死症候群のことです。生後6ヶ月までの赤ちゃんに発生することが多く、元気だった赤ちゃんが睡眠中に突然亡くなってしまう病気を指します。
SIDSと添い寝の因果関係はハッキリしていません。しかし、アメリカやスウェーデンでは添い寝をすることで大人の吐き出す息による二酸化炭素濃度の上昇や喫煙の習慣によりSIDSのリスクが高まるのではないかと考えられています。
添い寝はいつからできる?
赤ちゃんとの添い寝はいつから可能というのはハッキリと決まってはいません。新生児の赤ちゃんは生まれたばかりで体つきがしっかりしていないため添い寝はできるだけ避けた方が良いでしょう。
布団とベッドで添い寝開始の時期は異なります。一般的に、布団の場合は1ヶ月検診で赤ちゃんとママの体調が順調であること、ベッドの場合は赤ちゃんの首がすわる生後3ヶ月前後を目安としています。
ベッドと布団で添い寝の開始時期が異なるのは、ベッドの方が振動が伝わりやすく赤ちゃんの窒息を防ぐためと言われています。
安全に添い寝をするために気を付けたいこと
1,寝具を固めのものにする
安全に添い寝をするために気を付けたいことの1つとして、寝具の見直しがあります。あまりにも柔らかすぎる寝具は赤ちゃんが窒息してしまう可能性があります。沈み込まない固めの寝具にしましょう。
また、大人の掛け布団は赤ちゃんには重すぎて顔を覆ってしまう可能性があります。赤ちゃんだけ別の布団を用意するか軽めの布団を用意して安全性を高めることが大切ですよ。
2,赤ちゃんの位置に注意する
上にお子さんがいる場合やパパも一緒に添い寝をする場合は、赤ちゃんを寝かせる位置を十分考慮しましょう。
おすすめなのは赤ちゃんを1番壁側にしてその横にママ、ママの隣に上のお子さんやパパという順番です。
女性ホルモンの影響でママは赤ちゃんの声などですぐ目を覚ましますが、パパは万が一赤ちゃんの顔や体に手足が乗っても気付かない可能性が高いと言われています。赤ちゃんの安全を守るためにも、家族一緒に寝る場合は位置に注意することがポイントです。
3,落下防止に柵をつける
赤ちゃんとベッドで添い寝をする場合、転落防止のために必ず柵をつけましょう。布団に余裕があるのであれば、ベッドの下に敷き布団を敷いておけばさらに安心ですね。
4,周りの環境を整える
赤ちゃんと添い寝をする場合、周りに倒れてくるようなものをないように環境を整えましょう。赤ちゃんの周りにぬいぐるみを置く方もいますが、窒息の原因につながるため寝るときは止めましょう。
タンスなど背が高いものがあるときは転倒防止対策がおすすめです。対策をしておくことで万が一、地震が発生しても赤ちゃんとママの身を守ることができますね。
5,無理して添い寝しない
ママの体調が悪いときなどは添い寝をしても赤ちゃんのようすに気付きにくく、赤ちゃんも体調を崩してしまう可能性があります。
体調が悪いときは無理に添い寝をせずに、一時的にパパに交代してもらうなど対策をとりましょう。また、周りのママが添い寝をしているからと無理に添い寝をする必要もないので、安心してくださいね。
赤ちゃんと添い寝をする方法は?
布団の場合
赤ちゃんと布団で添い寝をするのは1ヶ月検診後を目安にしましょう。固めの敷き布団を用意し、窒息や圧迫の危険を防ぐのも忘れないでください。
家族全員で同じ部屋で寝る場合は、赤ちゃんを1番壁際にしてその隣にはママが寝るのがおすすめです。ぬいぐるみだけでなくおもちゃも窒息の原因につながるため、寝るときは周りに置かないようにしましょう。
赤ちゃんが小さい頃から寝る環境を整えていくことで、寝かしつけもスムーズに進むようになりますよ。
ベッドの場合
ベッドは布団よりも振動がダイレクトに伝わってしまうため、添い寝は赤ちゃんの首がすわってからが前提です。
転落を防ぐために壁にベッドを付けたり柵を付けることも大切です。より安全を高めるために壁際に赤ちゃんを寝かせましょう。マットレスを固めのものに変更するのも忘れないでくださいね。
自宅にベビーベッドがある場合は、ベビーベッドと大人のベッドの高さを合わせ、ベッド同士を付けて添い寝をする方法もあります。ベッドを付ける場合は動かないようにベビーベッドとベッドの脚を紐で固定するとより安全です。
赤ちゃんとママが添い寝をすることは、赤ちゃんが安心して眠れるというメリットだけでなくデメリットも存在します。
就寝中の事故を防ぐために、添い寝をする場合は周辺環境をしっかりと整えることが大切ですよ。