完全母乳を目指すママも知っておくべき「混合育児」のやり方

日本では母乳育児が良いとされているため、完全母乳育児を目指しているママも多いと思います。でも、母乳の出が良くなく、赤ちゃんの体重が順調に増えていなければ、完全母乳育児にこだわらず、ミルクを足す混合育児も考える必要が出てきます。そこで今日は、全てのママに知っておいてほしい混合育児のやり方についてご紹介していきましょう。

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混合育児とは?

母乳のみで育てる「完全母乳育児」、ミルクだけで育てる「ミルク育児」、母乳とミルクを合わせて育てる「混合育児」の3つが育児方法として挙げられます。

日本で完全母乳育児が良いとされる理由は、赤ちゃんとのスキンシップが取れたり、乳幼児突然死症候群やアレルギーのリスクを抑えることができること、ママの出産後の回復をサポートしたり、乳がんや子宮がんのリスクを抑えられるためです。

赤ちゃんに与えるミルクの量は、ママの母乳がどのくらい出ているか、体調体質などによって変わってきますので、母乳をメインにミルクを足す場合と、ミルクをメインに母乳を足す場合とに分けられます。

完全母乳を目指すママも知っておくべき「混合育児」のやり方

混合育児のメリット・デメリット

日本では完全母乳育児が良いとされているため、ミルクとの混合で育てる混合育児に対してあまり良い印象を持っていないママも多く、ミルクを足さないといけないということに罪悪感を持つママも。

でも、混合育児だとママが食べ物に必要以上に気を遣う必要がありませんし、ミルクのほうが母乳よりも消化に時間がかかるため、赤ちゃんの腹持ちがよく、ママがゆっくり休む時間が取れます

また、混合育児では赤ちゃんが哺乳瓶に慣れているため、外出先で周りを気にせずに授乳することができますし、ママが体調を崩したときや仕事に行く場合にも他の人に預けやすいというメリットがあります。

授乳中は体力も使いますし、免疫力も低下しがちですので、ママは風邪をひきやすくなったり、インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなりますから、万が一のときにも安心感があります。

完全母乳育児だとママが体調を崩しても薬を飲むことが難しいですが、混合育児なら治療に専念できます。

これからやってくる卒乳も、完全母乳育児よりも混合育児法がスムーズに進む場合が多いです。

混合育児にはこういったいろいろなメリットがありますが、デメリットもあります。それは哺乳瓶の洗浄消毒に手間がかかってしまうこと、ミルクをどのくらい足したらいいのかわかりにくいということ、ミルク代がかかるということです。

どうしても完全母乳育児のママよりも外出時の荷物は増えてしまいますが、周りの目を気にせずに授乳できるというのは大きなメリットですね。

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混合育児のやり方

混合育児でママを悩ませるのが、ミルクを与えるタイミングと量です。

混合育児のやり方は2つあって、ひとつが先に母乳を飲ませてから足りない分ミルクを与える方法、そしてもうひとつが母乳とミルクを交互に与える方法です。

基本的には先に母乳を赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませて、それでも足りないようならミルクを足してあげると良いでしょう。

ミルクを足すときには最初は少量からスタートさせます。1回につき20mlくらいから与えて赤ちゃんの様子を見てください。20ml与えてもまだ欲しがって泣くようなら、さらに追加して様子を見ましょう。

吐き戻す場合には量が多すぎることが考えられますので、少し減らしてください。

最初はわかりにくいですが、だんだんと赤ちゃんに合った量を掴めます。

母乳を与えても頻繁におっぱいを欲しがる場合には、単に母乳が不足しているだけが原因ではありません。眠かったり不安があっても赤ちゃんは泣いたりおっぱいを欲しがったりします。

母乳が足りているかどうか心配な場合は、育児支援センターや助産師さんに相談してみるのも方法です。

完全母乳を目指すママも知っておくべき「混合育児」のやり方

混合育児の注意点

混合育児の基本は、母乳で不足している分をミルクで補うということです。育児中はママの睡眠時間も十分に取れず、辛い状況が続きますが、夜の授乳をミルクに切り替えるのは避けましょう

なぜなら母乳は夜にたくさん作られるので、夜の授乳をミルクに切り替えてしまうと母乳の出が悪くなり、乳腺炎を引き起こす可能性があるからです。

体調が悪いときに無理をする必要はありませんが、できるだけ夜間は母乳を飲ませるようにすることが大切です。

また順調に体重が増えている、おしっこが1日6回以上出ているのであれば、無理してミルクを足す必要はありません。

完全母乳を目指すママも知っておくべき「混合育児」のやり方

混合育児から完全母乳育児にすることも可能

完全母乳育児にしたいと思いながら混合育児を続けているママも多いですが、産婦人科や小児科の先生からの許可が下りれば、ミルクを減らして完全母乳育児にすることができます。

ミルクの減らし方は、ミルクの回数はそのままで量だけを減らすやり方と、量はそのままで回数だけを減らすやり方との2つがあります。完全母乳育児を目指す場合は、母乳の出にかかわらず頻回に授乳することが大切です。

赤ちゃんが5~6か月くらいになると完全母乳育児にできる場合が多いようです。でも、早く完全母乳育児に戻したいあまり焦ってしまうと、それがストレスになり母乳の出を悪くすることになります。ゆっくり進めていきましょう。