指しゃぶりといえば、赤ちゃん特有の可愛らしい仕草ですよね。しかし、中にはかなり長い間指しゃぶりをやめない赤ちゃんもいるとのこと。
「もう産まれてだいぶ経つのに、このままで大丈夫なのかな?」と、そんなママ達のお悩みにお答えしていきます。
月齢で変わる赤ちゃんが指しゃぶりをする理由
実は赤ちゃんって、お母さんのお腹の中にいる頃から指しゃぶりをしているんです。その理由として、赤ちゃんの持つ「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」が挙げられます。吸啜反射は、口に入ってきたものを強く吸ってしまう赤ちゃんの本能的な動作です。
産まれたばかりで何もわからない赤ちゃんがお母さんのおっぱいを吸えるのも、吸啜反射によるものです。特に生後3ヶ月くらいの間は吸啜反射が最も盛んな時期で、口の側にきたものはなんでも吸い付こうとします。
もちろん、しゃぶっているのが自分の指であることを赤ちゃんは理解できません。なめたりくわえたり、口の中の感触を通して、赤ちゃんは少しずつ自分の体の事を学びます。そのうち手の指だけでなく、足の指をしゃぶるようになるでしょう。これもまた赤ちゃんが自分の身体について学ぶために大切な行為なのです。
しかし1歳~2歳以降であまりにも長い期間指しゃぶりをしている場合、何か他の要因があることも考えられます。主な原因を挙げると眠い・寂しい・退屈・不安などの感情です。またなんらかのストレス発散行為であることも。
赤ちゃんはいつまで指しゃぶりをする?
一般的に赤ちゃんが指しゃぶりを終える時期は、生後6ヶ月~1歳あたりであるといわれています。中にはまったく指しゃぶりをしない赤ちゃんもいるので、人それぞれといった所です。
たまに指しゃぶりの卒業が遅い子も見受けられますが、2~3歳までの指しゃぶりであれば、あまり気にしなくても大丈夫でしょう。しかし、4~5歳になってもまだ続いているようであれば、どうにかやめさせる方向へ持っていきたいところです。
指しゃぶりをやめない時の対処法
いつまでも指しゃぶりをやめない子には、親がなんらかのアプローチをしかけるしかありません。ただ、「やめなさい!」と叱っても子供によっては理解できないことも多いでしょう。それどころか、叱られるストレスからかえって子供の成長に悪い影響を及ぼすかもしれません。
子供がすんなり指しゃぶりをやめてくれるようになるには、親の優しいサポートが必須です。さて、どんな風にサポートしてあげたら良いでしょうか。ポイントを少しだけお伝えいたしますね。
指しゃぶりを続けるとどうなるか、優しく諭す
まずは指しゃぶりのデメリットを調べて、子供にわかる言葉で、そのデメリットを伝えてあげることです。例えば、「指しゃぶりしてたら、指がぶよぶよになってケガしやすくなっちゃうよ」みたいな感じです。指しゃぶりは良くないことであると、子供に認識させることが大切です。
指しゃぶりをしていない時は、褒めてあげる
少しでも指しゃぶりをしていないところを見たときは、ちゃんと褒めてあげましょう。大好きなお母さんに褒められるのは、子供にとってはものすごく嬉しいことなんです。また褒められたくて、指しゃぶりをやめてくれるようになるかもしれません。
指しゃぶり対策グッズを使う
なかなか指しゃぶりの癖が抜けない場合は、指しゃぶり対策グッズを試してみるのも一つの方法です。しかし、苦い成分のジェルを指に塗って使用するなど、荒療治にも近い対策グッズはおすすめできません。あくまでも、何をしても効果がない場合の最終手段としておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?小さな赤ちゃんのうちは、指しゃぶりも発育過程の一つなので、暖かく見守ってあげてOKです。しかし、ある程度の年齢になっても指しゃぶりをしている場合は、親が上手にサポートしてやめさせてあげましょう。