ついこの間まで、かわいいはいはいをしていたと思ったら、ある日突然はじめる伝い歩き。この伝い歩き姿、ほんとに短い間のことなのですが、とてもかわいいですよね。パパやママもその姿をみると、日頃の疲れもとんでいってしまうほど癒されることでしょう。でも、周りの同年齢のお子さんが伝い歩きしているのに、自分の子供ができないと少し焦ってしまいませんか?
赤ちゃんが伝い歩きし始める時期の平均はいつ頃なのか、1人で歩けるようになるのはいつごろなのかをご紹介いたします。また、よちよち歩きだしたお子様の事故防止のために気をつけるべき事なども併せて、ご紹介いたします。
伝い歩きが始まる時期の平均
壁や机、棚やソファーなどに手をつき、身体を支えながら歩く伝い歩き。伝い歩きの時期は、たいてい横歩きが主流になります。カニさんのように横によちよち移動する姿は、とってもかわいですよね。
伝い歩きが始まる時期の平均は、生後10か月頃になります。ただ、あくまでも平均になるので、この時期にできていないからといって発達が遅れているということはありません。
早い赤ちゃんでしたら、7ヶ月頃にすでに伝い歩きし始めるケースもあります。また、1歳を過ぎて始める赤ちゃんもいます。
はいはいから伝い歩きになる前に、つかまり立ちがあります。このつかまり立ちへのステップアップもすごく大きな成長です。さらにそこから1歩を踏み出して歩き出すというのは、とても大きな自信が必要になってきます。
赤ちゃんをみているとわかると思いますが、成長の過程で恐怖心というものも芽生えてきます。新しい事にチャレンジする時には、やはり先に恐怖心がきてしまいます。赤ちゃん自身が「いける!」そう感じたら、初めの1歩がでます。
けして焦らずに、赤ちゃんのペースで優しく見守ってあげるようにしてください。
1人で歩き始めるのはいつから?
伝い歩きができれば、次は1人歩きです。これはさらに大きなステップとなります。まずは伝い歩きから一人立ちができるようになるまで、少しかかります。そのあと1人歩きとなります。
10か月頃で伝い歩きができるようになると、早いお子様なら1歳前後で1人歩きを始めるようになるでしょう。ほとんどの赤ちゃんは、1歳半頃までには1人歩きができるようになります。
ただ、これも個人差が大きく、1歳半を過ぎてもまだ伝い歩きという赤ちゃんもいます。でも、これも心配することはありません。赤ちゃんが自ら進んで毎日伝い歩きを楽しみ、行っているなら大丈夫です。
1人歩きへのステップアップのサポートとして、赤ちゃんの両手を持って、歩く練習をさせてあげるのもいいでしょう。それに慣れたら、まず片手を離し、それにも慣れてきたら、自然な感じでもう片方の手も離していきます。
あくまでも、赤ちゃんのペースに合わせてあげることを忘れないようにしてください。
事故防止のために気をつけたいこと
マットを敷く
フローリングで転倒すると危ないので、赤ちゃんが動く範囲には、ジョイントマットを敷くようにしましょう。ご家庭によっては、赤ちゃんのはいはいが始まった頃から部屋全体に敷き詰めている所もあります。クッション性、防音性に優れているので、赤ちゃんが転倒しても大きなケガをせずにすみます。
角ばった部分にクッション
家具や、扉など、角ばった部分にはクッション材をつけたり貼ったりするようにしましょう。最近では、100均ショップなどでもコーナーガードが販売されているので、手軽でお安く購入することができます。
扉はロック
伝い歩きするようになると、行動範囲が広がるだけでなく、いろんなところに手をつきます。その際扉などを開閉することも覚えるので、指などを挟んでしまうことがよくあります。また、中にしまってある物をとりだし、口に入れたりもして誤飲の元にもなります。扉にはロックをかけるか、市販されているストッパーなどで開かないようにしましょう。
ベビーフェンス
伝い歩きをしながら他の部屋に行ったり、キッチンに侵入したりすると危険も伴います。入ってほしくない所、触られたくない所には、ベビーフェンスなどをつけておくようにしましょう。
水周りに注意
トイレや浴槽に水が入ったままのお風呂、ドラム式の洗濯機など、行動範囲が広がった赤ちゃんにとって危険な所がたくさんあります。また、キッチンに侵入してガスコンロをいじったり、レンジなどをさわったり、熱湯が入ったポットなどを触ってしまう恐れがあります。
キッチンには絶対に入れないようにガードするか、チャイルドロックなどを必ずかけるようにしたり、ガスは元栓からしめるようにしましょう。
お風呂も水をはりっぱなしにしないようにして下さい。トイレは勝手に入れないようにベビーゲートをつけたり、ドアに一つ市販のロックなどをつける、などの対策をしておきましょう。
赤ちゃんがはいはいをし始めた頃から、お部屋を一つずつ細かくチェックして下さい。危険な部分がたくさんあるので、歩きだした時の事を考えて、早めに対策をしておくことをおすすめします。
歩くのは赤ちゃんのペースで
伝い歩きも1人歩きも、親の焦りは必ず赤ちゃんに伝わってしまいます。早く歩かせたいからと無理やり練習させるのはよくありません。かえって赤ちゃんにストレスをあたえてしまいます。
つかまり立ちができたら、少し離れた所から名前を呼んであげてみて下さい。ママがいる所に行きたいという気持ちがでて、一歩踏み出すきっかけにもなります。サポートしながら、成長を見守ってあげることが赤ちゃんのためにもなります。
他の同じ年齢の赤ちゃんと比較して焦ってしまうのはよくありません。周りを観るのではなく、自分の子供にしっかりと目を向けて、見守ってあげて下さい。