1歳の子供に「良し悪し」を教えたい!正しい叱り方の5つのポイント

起きて寝て、おっぱい飲んで、を繰り返していた赤ちゃんが自分でハイハイしたり、歩くようになり、一人で自由に移動できるようになると、予想外の行動をしてくれて頭を痛めることも増える時期です。しかし、自由に行動はできるようになったけれど、まだこちらの言葉があまり理解できない1歳児に「良し悪し」を教えることは容易なことではありません。

今日は1歳の子供に「良し悪し」を教える正しい叱り方のポイントについてご紹介します。「まだしつけは早いかしら」「小さい頃から厳しくした方が良いのかしら」「大声で叱ればやめてくれるかしら」そんな疑問にお答えしますね。

広告

 

このような叱り方していませんか?

まだ言葉が完全に理解できない1歳児でも悪いことや危ないことをしたら叱ることは必要です。ただし、以下のような叱り方は効果的ではないのでお勧めできません。

大きな声でどなる

子供が突拍子もない行動をとったのを見つけた時、「こら!何してるの!」と大声で怒鳴る行為はついやってしまう行動の一つです。しかし、この大きな声で怒鳴るという行為は、しつけには繋がらないのです。

大人に大きな声でどなられると、子供はしていた行動を止めるでしょう。それは「してはダメな行動だと理解できた」訳ではなく、大きな声に驚いて止めただけなのです。大きな声で怒鳴るという行為からは子供は「怒り」しか伝わらないことを理解しましょう。

泣くまで怒る

注意してもキョトンとして分かっているのか分かっていないのかわからない、泣くまで叱られれば「ダメだった」とわかるだろうと、泣くまで怒る行為も叱り方としてはNGです。毎回叱られるたびに泣かされていたら、子供は「これをしたら泣かされるかも」と新しいことに挑戦することを避けるようになり、臆病になってしまうことがあるからです。

無視する

何度叱っても同じことを繰り返す、もう知らない!と子供を無視してしまうということもあるかもしれませんね。しかし、無視するという行動は子供の問題行動を助長させます。何故なら、子供は「無視されるくらいなら問題行動を起こしても叱られたい(関わってほしい)」と考えるようになるからです。

1歳の子供に「良し悪し」を教えたい!正しい叱り方の5つのポイント

 

1歳の子供の叱り方のポイント

次に、効果的な1歳児の叱り方について見ていきましょう。

短く叱る

1歳の子供は、まだそれほど多くの言葉を理解することが出来ないため、長々と注意されても何を言われているのかわかりません。ただただ、ワーワー言われているようにしか感じないのです。

1歳の子供が理解できるように叱るためには短く叱ることが効果的です。例えば、おもちゃを投げることを注意したい場合には「ポイ ダメよ」など2語くらいの言葉で表現すると理解しやすくなります。

見せて叱る

子供の記憶は聞いて1割半、見て3~5割、練習して7割半、保持することができると言われています。ですので、言葉で叱っても1割半しか頭の中に残らない訳です。

子供に「これはダメなことなんだ」と記憶させるためには見せて叱ることが大切です。先述のおもちゃを投げることを注意したい場合は、実際におもちゃを片付けたり、優しく移動する行動を見せながら注意してあげると次に自分が取るべき行動を理解しやすくなります。

練習する

子供に見せて注意したら、実際に一緒に好ましい行動を練習すると、より子供の記憶に留まりやすくなります。おもちゃを一緒に片付けてみたり、どうぞの練習をしてみたり、練習といっても子供にとっては遊んでいるように感じるでしょう。でも、それで良いのです。小さい子供のしつけは遊びながら学ぶ、で十分なのですから。

広告

 

気をそらせるも効果的

1歳の子供が危ないことをしたとき、触ってはいけないものを触ったとき、その度に叱っていたら親も子供も疲れてしまいます。何しろ、何にでも興味関心があり、四六時中触って、舐めて確かめたい時期ですからね。

子供の行動を止めさせたい時、叱るだけが方法ではありません。気をそらせて行動を変えてあげるでも構わないのです。例えば、触れられたくない大事な物をいたずらされた時、違うおもちゃで興味をそらしたり、他の遊びを提案したりして大事な物から気をそらしてしまいましょう。

1歳の子供に「良し悪し」を教えたい!正しい叱り方の5つのポイント

 

叱るような事態になる前にしておけることもある!

1歳の子供はありとあらゆる物に興味があります。しかし、どれが危険でどれが安全なものなのか判断することが出来ません。ちょっと目を離したすきに危ないことをして、びっくりして大声をあげてしまうこともあるでしょう。しかし、それらは前もって防げることですよね。子供にとって、あれに触れてもこれに触れても叱られる環境は、何が良くて何が悪いのか理解できずストレスだけが溜まってしまうことになります。子供のストレスを溜めないためにも、また親がイライラしないためにも、叱るような事態にならない様、生活環境を整えることも大切です。

例えば、はさみや油性マジック、薬や電池など子供に触れて欲しくないものは子供の手の届かない場所に保管する、窓際やベランダ近くには踏み台になるようなものを置かない、一人で出られない様ゲートを作るなど、「ここの空間なら安心して過ごせる」という空間を作ってあげることによって子供も親もストレスを溜めなくてすみますよ。