体が痛くなるのは間違っている証拠!子供の正しい抱っこの仕方

赤ちゃんは抱っこが大好きですよね。許されるならば四六時中お母さんにくっついていたいというほど抱っこを求めてきます。しかし、赤ちゃんに求められるままの抱っこ、抱っこの毎日で体が悲鳴をあげてはいませんか。

ただでさえ、頻回授乳や夜泣きで寝不足気味なのに、抱っこの疲れも加わって起き上がるたびに肩や腰がバキバキで悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。その体の痛み、抱っこの仕方が間違っているからかもしれませんよ。抱っこの仕方が正しくないと、抱っこする側の体に過度の負担がかかってしまうのです。

今日は子供の正しい抱っこの仕方についてご紹介します。正しい抱っこの仕方がわかれば、体の不快な痛みともサヨナラすることが出来ますよ。

広告

 

赤ちゃんを抱っこする時の基本

赤ちゃんを抱っこする時の基本は安定と密着です。赤ちゃんを安定した状態で抱っこしてあげないと、赤ちゃんも安心することが出来ませんし、赤ちゃんは温もりを確認したくて抱っこを求めているのに、密着しない状態では、その欲求が満たされませんからね。

まず、安定して抱っこするために、頭とおしりをしっかり支えてあげましょう。そして、赤ちゃんを安定させたら自分の体に引き寄せて密着するようにしましょう。初めて赤ちゃんを抱っこする時は、こわごわと抱えてしまい、体から離して腕だけで抱っこしてしまう方も多いのですが、体に引き寄せず腕だけで抱っこしようとすると体に負担がかかり痛くなる原因になります。赤ちゃんを抱っこする場合には、安定させた状態で体を密着させるがポイントです。

体が痛くなるのは間違っている証拠!子供の正しい抱っこの仕方

 

月齢別&授乳中の抱っこの仕方

次に月例別&授乳中の抱っこの仕方についてみていきましょう。

新生児~首が座るまで 横抱きの仕方

まだ首が座らない新生児の頃は横抱きが基本です。縦抱きをするよりも横抱きの方が首を安定して支えることができるからです。

寝ている状態の赤ちゃんの頭の下に優しく手を添えて頭を支えます。その状態のままで、もう一方の手を両足の間からお尻の下に入れ、そうっと抱きあげます。安定したら自分の体(胸の位置)の方に赤ちゃんを引き寄せて、胸やお腹に密着させながら抱っこするようにします。少しずつ赤ちゃんの首を移動し、自分の肘の間にくるようにすると安定しますし、疲れにくいですよ。

新生児~首が座るまで 縦抱きの仕方

首が座るまでの赤ちゃんは横抱きが基本ですが、授乳後げっぷを促す際には縦抱きの方がげっぷが出しやすいのでお勧めです。

寝ている状態の赤ちゃんの頭の下に優しく手を入れて頭を支えてあげます。その状態のままで、もう一方の手を両足の間からお尻の下に入れ、そうっと抱きあげるまでは横抱きと一緒です。その後、頭を支えながら抱きあげ、赤ちゃんの頭を自分の胸又は肩に寄りかかるようにし体を密着させます。お尻を支えている方の手は、静かに移動させ、腕に赤ちゃんのお尻を乗せて座らせるような感じで、腕全体を使ってお尻を支えましょう

首が座ってからの抱っこの仕方

首が座った後の赤ちゃんの抱っこは横抱きでも縦抱きでも構いません。赤ちゃんの好きな方にしてあげると良いでしょう。首が完全に座ってしまえば、頭を支える必要もなくなりますので抱っこも各段に楽になります。

抱っこひもやスリングなども使用することができるようになりますが、活発な赤ちゃんだと抱っこの際に、体をねじって抱っこひもやスリングから落下してしまう事故も報告されています。首が座ってからも、抱っこの際に注意が必要なことは忘れないようにしましょう。

体が痛くなるのは間違っている証拠!子供の正しい抱っこの仕方

 

授乳時の抱っこの仕方

授乳時の抱っこの仕方には決まりはありません。赤ちゃんとお母さんにとってやりやすい方法を選ぶことが大切です。ただし、毎回同じ抱き方で授乳していると、同じ部分からばかりお乳を飲むことになるので乳腺炎になりやすくなってしまいます。出来れば、何種類か組み合わせながら授乳すると乳腺炎を防ぐことが出来ますよ。

・横抱き

赤ちゃんの鼻がお母さんの胸の高さにくるような位置で横抱きをします。その状態で赤ちゃんを支えながら授乳します。授乳クッションを使用すると赤ちゃんを腕で支え続けなくても授乳できるため、お母さんに負担の少ない方法です。

・交差横抱き

授乳するおっぱい側の腕でない方で赤ちゃんを抱きます。口をおっぱいに、お尻をお母さんの体に近づけるようにして授乳します。背が高めのお母さんにお勧めの方法です。

・フットボール抱き

フットボール抱きは授乳する方の腕で赤ちゃんを支えながら授乳する方法です。赤ちゃんをおっぱいに近づけやすい方法なので、赤ちゃんが安心しやすい方法です。

・添い乳

お母さんが横向きに寝た状態のまま授乳する方法です。赤ちゃんの背中にタオルや枕などを敷き、赤ちゃんが寝たまま横向きの状態を保てるように授乳します。経験が浅いお母さんには難易度の高い方法ですが、お母さんも寝た状態のまま授乳できるので負担が軽い方法といえます。ただし、添い乳の状態のままお母さんが眠ってしまい、赤ちゃんがおっぱいで鼻と口を塞がれ窒息死したという悲しい事故も報告されていますので注意が必要です。

広告

 

赤ちゃんを抱っこする時の注意点

赤ちゃんを抱っこする時には以下のことに注意しましょう。

呼吸ができているか確認する

抱っこの基本は密着といっても、赤ちゃんが呼吸できるよう鼻や口を塞ぐようなことがあってはいけません。横抱きの時はそれほど注意はいりませんが、縦抱きの時は赤ちゃんの顔がちゃんと横を向いていて気道が確保できているか確認しましょう。

赤ちゃんの足はM字が落ち着く

赤ちゃんの寝ている姿を観察してみてください。足はMに、手はWの形になって眠っていることが多いのではないでしょうか。赤ちゃんの時期は大人のように足をまっすぐ伸ばして眠るより曲げていた方が自然な姿勢なのです。ですから、赤ちゃんを抱っこする場合にも、足を曲げた状態で抱っこしてあげると赤ちゃんも安心することが出来ますよ。

赤ちゃんに集中して

特に、首が座ったり、寝返りができるようになると赤ちゃんの活動は活発になります。ちょっと他に視線を向けながら抱っこしようとして落下させてしまったなんていう不測の事態も起きかねません。赤ちゃんを抱っこする場合には、抱きあげて安定した状態になるまでは意識を集中するようにしましょう。

言う事を聞かない子供の身に起きている「カリギュラ効果」って?

 

まとめ

赤ちゃんを抱っこする場合には、安定させながらお互いの体を密着させることが体に負担をかけず抱っこできるポイントです。初めての育児の場合、抱っこもなかなか上手くできませんが誰だって初心者なのです。赤ちゃんもこの世界の初心者ですからお互いコツが掴めるまでは時間がかかっても仕方ないのです。初心者ながらお互い努力するうちに気持ちが通じ合って抱っこが上手になっていきますから、すぐに上手くできなくても心配ありませんよ。