【保存版】子供がまっすぐ育つ正しい褒め方5選

あなたは子供がどのような子になって欲しいと願っていますか。子供が将来困らないためには小さい頃からのしつけが大事ですね。そして、しつけには「叱ること」と「褒めること」両方が大事です。

最近は「褒めて育てる」という言葉もよく耳にするようになり、「叱ること」より「褒めること」に力をいれる方も増えてきました。しかし、「褒めて育てる」には、やたらと褒めれば良いという訳ではなく褒め方があるのです。誤った褒め方を続けてしまえば、子供のしつけに悪影響を与えかねません。

今日は子供がまっすぐ育つ正しい褒め方についてご紹介します。正しい褒め方を理解し、早速、今日から実践してみましょう。

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子供を褒める効果

そもそも子供を褒めることにはどのような効果があるのでしょうか。

安心感を与えることが出来る

自分がした言動を誰かが褒めてくれる、褒められるということは、その人が自分の言動を見ていてくれたという証拠です。自分のことをいつも見ていてくれるということは、子供に安心感を与えることが出来ます。大人だって、自分の行動を誰かが見ていて褒めてくれたら、自分を気に掛けてくれていたと感じ、嬉しくなりますものね。

自己肯定感を育むことができる

何をしても叱られてばかりという状況は子供の心にどのような影響を与えるでしょうか。何をしても叱られるのであれば、叱られたくないから何もしないというマイナス思考を生み出します。

逆に、何かに挑戦して褒められる経験を沢山した子供はどうなるでしょうか。次も挑戦してみたら成功して褒められるかもしれないとまたチャレンジする子供に成長します。そして挑戦し成功する体験を積み重ねた結果、自分は出来る子だと自己肯定感を高めることが出来るのです。

良い行動を増やすことが出来る

子供は素直な生き物です。何かをして褒められたら、また褒められたくて同じ行動をします。ですから、子供が「このような行動をとって欲しい」という行動をとった時には積極的に褒めるようにしましょう。褒めることで、良い行動をとる回数を増やすことが出来ます。

【保存版】子供がまっすぐ育つ正しい褒め方5選

 

こんな褒め方はNG

褒めることは子供にとって良い効果を与えることがわかりました。しかし、何でも褒めたら子供が伸びるという訳ではありません。褒め方によっては子供に悪い影響を与えてしまう場合もありますので注意しましょう。

何でもかんでも褒める

子供を褒めることは大切ですよ、というと何でもかんでも褒めれば良いと勘違いしてしまう方がいらっしゃいます。上手に出来ても出来なくても、ちょっとしたことでも何でもかんでも褒めていると、自分は何をしても許される存在だと間違った認識をしてしまいます。

誰かと比較して褒める

大人がやりがちなNGな褒め方として誰かと比較して褒めるというものがあります。「○○ちゃんより上手だね」「△△くんは出来なかったけれど、□□は上手に出来たね」子供との会話でやりがちな内容です。お友達より自分の方が出来たということに子供は喜ぶでしょう。

しかし、この褒め方を日頃から続けていると、誰かと比較してしか自分を評価できない人間になってしまいます。これがいきすぎると、自分より出来なかったお友達をバカにするような言動をとってしまう危険性もあるのです。

結果だけに注目し褒める

テストで良い点数を採った時や、運動会で1等賞をとった時など、子供が何かに成功した時に褒めることは良くあることです。子供も、自分の結果を親も喜んでくれるだろう、褒めてくれるだろうと期待していますので、成功したことを褒めてあげることは大切なことです。
ただし、結果にだけ注目し、成功した時には褒めてくれるけれど、失敗したら全く褒めてくれないという経験ばかりをすると、子供は失敗することを恐れるようになり、自分が出来そうなことしか挑戦しなくなることがありますので注意が必要です。

片手間に褒める

夕方、家事に追われている時間帯、「お母さん見て!こんなの出来たよ」と褒めてもらおうと声をかけてくる子供、忙しいからとつい料理しながらとか、お皿を洗いながら、声だけで「すごいね」「偉いね」と返してはいませんか。

言葉では褒めているつもりでも、その行動は子供の中では褒められたことにカウントされません。顔をこちらに向けてもくれず、言葉だけで褒められても、心から褒められたとは感じることは出来ませんからね。それよりも片手間に扱われたというモヤモヤとした感情だけが残ってしまうのです。

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正しい褒め方

次に正しい褒め方について紹介していきますね。

具体的に褒める

「凄いね」「偉いね」と褒め言葉だけを言われても、子供が何を褒めてもらったのか理解していなければ意味がありません。子供を褒めるときには「オモチャを片付けて偉いね」など具体的に良い行動を言葉にしながら褒めましょう。良かった行動を具体的に伝えてあげることにより、自分が取った行動を褒められたという結果が結びつきやすくなり、子供の良い行動を促すことが出来ます。

すぐに褒める

いつもは朝の支度がぐずぐずなのに、今日はすんなり自分で支度をしてくれた、そんな時は、その場で思いっきり褒めてあげましょう。朝はバタバタ忙しいから、夜家に帰ったらゆっくり朝のことを褒めてあげようでは、子供は何で褒められたのか分からなくなってしまいます。子供を褒めるときは、その場ですぐに褒めることが重要なのです。

悪いことをしなかったから褒めるではなく、良い行動に焦点を当てて褒める

子供にオモチャを片付けるよう指示し、いつもなら嫌だと言ってなかなか片付けない子供が今日はすんなり片付けてくれたとしましょう。この時、「今日は我儘言わなくて偉いね」と悪いことをしなかったから偉いと褒めるのは褒め方としてNGです。それよりも「今日はすぐにハイと言って片付けて偉いね」と良い行動に焦点を当てて褒めてあげましょう。

良い行動に焦点を当てて、具体的に言葉で表現しながら褒めることにより、良い行動と褒められた結果が結びつきやすくなり、良い行動を伸ばすことができます。

子供の利益になる理由を伝えながら褒める

子供が言葉を理解できるようになって来たら、褒めるときに子供の利益になる理由を伝えながら褒めると、子供の良い行動を促しやすくなります。

例えば、「オモチャをきちんと片付けて偉いね。キチンと片付けると次に遊ぶときにすぐに見つかるものね」と伝えることで、オモチャを片付けることは単なる作業ではなく、自分にもメリットのある行動なのだと子供の中で理解することが出来るのです。

心から褒める

忙しい時間帯には、「ねえ、お母さん見て!」と言われても面倒で、声だけで「凄いね」「偉いね」と言ってしまうこともあるでしょう。でも、そのような行動を取ると子供はどのような反応をするでしょうか。「お母さん、ちゃんと見てよ」と食い下がってきて余計に面倒な事態になることも多々あるのではないでしょうか。

忙しい時間帯でも一時手を止め、子供の方に顔を向け「本当だ、凄いね。じゃあ、お母さんはこれをしてしまうから、待っていてね」と伝えるだけで、子供の気持ちは満たされ、面倒な事態を避けることが出来ます。子育ても急がば回れなのかもしれません。

【保存版】子供がまっすぐ育つ正しい褒め方5選

 

まとめ

子供を褒めるということは、子供にして欲しいと思う行動が増えるよう促す行為です。子供にとって、オモチャを片付けなくて10回叱られるより、オモチャを片付けて1回褒められた経験の方が心に残るのです。

子育てをしていると、つい子供の出来ない部分にばかり目がいってしまい、叱ることが多くなりがちですが、ちょっと注意して観察してみると良いことも沢山しているものです。子供の良い行動を見落とさないよう、注意して観察し、良い行動を褒めて伸ばしてあげましょう。