乳児湿疹の原因を理解して正しいケアで早めの対策をしよう

 

赤ちゃんの顔や体に赤いポツポツ。

痛いのか、痒いのか、
赤ちゃん自身が触ってしまって悪化した、
そんな経験はありませんか。

対処法をあやまると、いつまでも治らない、
悪化してしまった、ということに。

そんなことにならないためにも
原因と対処法を知ることが大切です。

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乳児湿疹とは

赤ちゃんはお肌のバリア機能が弱いので、
さまざまな肌トラブルが起こりやすいです。

一般的に、赤ちゃんにできる湿疹をまとめて「乳児湿疹」と呼んでいます。

ですが、乳児湿疹の原因は様々です。

自宅でケアできるものから、
薬を使用しなければならないものまであり、
素人目に判断するのは難しいです。

赤ちゃん自身で掻き壊してしまわないよう、
乳児湿疹ができたら、受診してみましょう。

病院を受診する場合、
小児科が良いのか、皮膚科が良いのか迷いますよね。

どちらでも診察や治療を受けることは可能です。

自宅から通いやすいところ、
相談などがしやすい先生がいる病院を
選べば問題ありません。

乳児湿疹の原因を理解して正しいケアで早めの対策をしよう

 

乳児湿疹の種類と原因

乳児湿疹にはいろいろな種類があり、いろいろな種類がありますから、
原因もいろいろ考えられます。

まず、乳児湿疹にはどのような種類が代表的なものをみてみましょう。

新生児にきび

まずは、「新生児にきび」です。

新生児にきびは、その名の通り、
新生児の頃からできはじめる乳児湿疹です。

赤いニキビのような湿疹が、おでこや頬を中心にできます。

ひどくなると顔全体に広がります。

新生児にきびの原因は、
皮脂分泌が多いため、皮脂が毛穴などに
詰まって炎症を起こしてしまうからです。

乳児脂漏性湿疹

次に「乳児脂漏性湿疹」です。

新生児にきびと同じくらいよく見られる
乳児湿疹で、顔や頭の皮が剥けるような、
フケのような症状です。

黄色いかさぶたのような場合もあります。

気になってついつい無理に剥がしてしまう
お母さんも多いですが、悪化する原因に
なりますからやめましょう。

乳児脂漏性湿疹の原因は、
新生児にきび同様に、
皮脂分泌が多いためにおこります。

あせも

次に「あせも」です。

あせもは大人の人でも
よく汗をかく人にできやすいですよね。

あかちゃんのあせもも、
汗をかきやすい夏場にできやすいです。

首や背中、足のくびれなど
汗がたまりやすい部分にできます。

赤ちゃんは汗かきなうえ、
汗がたまりやすいくびれが多いことが
あせもの原因です。

アトピー性皮膚炎

最後に「アトピー性皮膚炎」です。

アトピー性皮膚炎は、強いかゆみが特徴の乳児湿疹です。

顔や頭、耳たぶに湿疹ができるのが特徴です。

アトピー性皮膚炎の原因などは
現在でもはっきりとは解明されていません。

一般的にはアレルゲンに触れることで
症状が出てしまうと言われています。

アトピー性皮膚炎のアレルゲンは人により違いがありますが、
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の原因は
ダニやホコリ、ペットの毛などと考えられています。

いろんな乳児湿疹の中でもアトピー性皮膚炎は
かゆみが強いため、掻き壊して悪化するケースが多いです。

爪を切ったり、ミトンをつけるなど
掻き壊さないための工夫が必要です。

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乳児湿疹の現れやすい場所

乳児湿疹の種類によっても若干の違いはありますが、
乳児湿疹が現れやすいのは、顔、頭です。

洋服で隠れない部分ですから、
見ていてとてもかわいそうになりますね。

他にも首周り、お腹、胸も乳児湿疹が出やすい部分です。

赤ちゃん自身も触りやすい場所なので
触らないように工夫が必要です。

特に外用薬を塗っている場合湿疹部分に触ると指に薬がつきます。

そのまま口に入れたり、目を触ったりするとよくありませんから
しっかり注意しておきましょうね。

乳児湿疹の原因を理解して正しいケアで早めの対策をしよう

 

乳児湿疹の対策

乳児湿疹に多い、新生児にきびや乳児脂漏性湿疹、あせもは、
対策はどれも同じです。

清潔にしてしっかりと保湿をすることです。

赤ちゃんは皮脂分泌が多く、汗かきですから
石鹸でしっかり汚れを落としましょう。

特に湿疹ができやすい、顔や頭などは丁寧に洗い、
すすぎ残しがないように洗い流しましょう。

日中は、汗をかいてそのまま放っておくと
雑菌が繁殖しやすくなります。

汗をかいたら、こまめにガーゼなど
柔らかい布で拭き取ってあげましょう。

また赤ちゃんの肌はバリア機能が未熟です。

皮脂分泌は多いですが、乾燥もしやすく、
外部刺激を受けやすい状態です。

お風呂上がりや汗を拭き取った後には
赤ちゃん用のクリームなどで保湿をしっかりしましょう。

肌を清潔にする、保湿をするというこの2つに気をつければ、
乳児湿疹を予防することができ、
また悪化させることもありませんよ。

乳児湿疹の原因を理解して正しいケアで早めの対策をしよう

 

乳児湿疹はいつまで

繰り返しできてしまう、治らない、
そんな不安を持つお母さんも多いですね。

やはり気になるのが「いつまで続くか」。

乳児湿疹がいつまで続くかは個人差があります。

生後3ヶ月くらいまでは
皮脂分泌が多く、乳児湿疹も出やすいです。

生後4ヶ月くらいからは
皮脂分泌がだんだん減ってきます。

皮脂分泌は減りますが、今度は乾燥しやすい状態に変わります。

そのため、痒くて掻いたところから
雑菌などが入り込んで湿疹になる場合も。

1歳くらいになると、肌のバリア機能なども
丈夫になりますから、改善されてきます。

乳児湿疹は長ければ1歳くらいまでは
続くものだと考えておきましょう。

ですから、繰り返してしまうことをあまり不安に思わず、
基本のケアを続け、お医者さんの力も借りながら
おおらかな気持ちで付き合って行きましょう。