幼児教育の種類とメリット

小学校入学前の幼少期は非常に多くの可能性を秘めた時期といわれ、多くの子どもが幼稚園や保育園・認定こども園で幼児教育を受けています。近年ではさらに習い事や幼児教室を利用する家庭も増え、より幼児教育に注目が集まっています。

今回は幼児教育の種類やメリットについてご紹介していきます。子どもに新たに幼児教育を始めさせるか検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

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幼児教育が必要な理由

幼児教育は早期教育とも呼ばれ、小学校入学前から子どもに教育を取り入れていくことを指します。これは、幼児期の子どもは大人と比べると多くのことを吸収しやすく、この時期に人間形成の土台をある程度確立しておくことで、小学校以降の教育がスムーズに進むからといわれています。

最近では幼稚園だけでなく、保育園でも幼児教育を取り入れている園が増加しています。また、家庭でも幼児教育を積極的に取り入れており、幼少期から子どもの可能性を広げる重要さに注目が集まっています。

しかし、全ての子どもが幼児教育を受けなければいけないということはありません。子どもの気持ちを無視して親の希望を押し付けないように心がけましょうね。

幼児教育の種類とメリット

受けさせるメリットはたくさんある!

子どもの社会性が育つ

幼児教育は子どもが両親以外の人と触れ合う機会が多く、継続することで自然と子どもの社会性が身についていきます。幼児教育の中には集団で行うものも多く、お友達と一緒に1つのことを行うという経験をすることで協調性も育むことができるでしょう。

子どもの脳の発達が促される

幼少期の子ども、特に3歳までの乳幼児は人の人生の中で最も吸収力や柔軟性が優れているといわれています。そのため、このときに良質な刺激を与えると脳の発達が促され、子どものもつ能力を効率よく引き出すことができるのです。この傾向は月齢が低くなるほど高くなるため、赤ちゃんの頃から幼児教育を取り入れる家庭も近年増加しています。

また、3歳までの乳幼児は左脳よりも右脳が優位に働いており、刺激を与えることで右脳の発達に効果的といわれています。

子どもの興味や関心がアップする

子どもの発達年齢を意識した幼児教育を行うことで、子どもの興味や関心が高まり親がサポートしなくても自分が得意なものを見つけられるようになります。

幼児教育を受けることで目標の達成感や成功はもちろん、失敗も味わうことができるでしょう。失敗しそこから立ち直る力や心の強さを学ぶにも最適です。様々な経験をすることで興味や関心が高まり、子どもが自分自身に自信が持てるようにもなるのが魅力ですね。

親にも多くのメリットが

幼児教育は子どもだけでなく、親にも多くのメリットがあります。近年核家族化が進み、子育てについて周りに相談できずにママが1人で子育てを行い、子どもとの遊び方やかかわり方に悩んでいる方が多くいます。

幼児教育は子どもと同年代の親子が集まることが多いため、子育てに関する相談がしやすい場所でもあります。様々な経験を親子で楽しむことで自然と子どもとの遊び方やかかわり方を学べるのも、大きな魅力ですね。

子どものほめ方や能力を伸ばすこともできるので、悩みがちだった子育てがいつのまにか楽しくなったという方も多くいます。子どもだけでなく、ママにとっても幼児教育は強い味方といえるでしょう。

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幼児教育の種類

幼稚園や保育園・認定こども園

多くのこどもが通っている場所であり、最近では幼稚園のころから英語や課外教室としてサッカーやバレエ、体操を取り入れている園も多く見られます。

教育施設として認定されている幼稚園とは異なり、保育園は保護者の代わりに保育を行う児童福祉施設のため、幼児教育は義務付けられていませんでした。

しかし、近年保護者から保育園でも英会話や読み書きといった教育活動に対するニーズが増加していることから、保育園でも幼児教育を取り入れるようになってきました。習い事と異なり、一度入園して子どもに合っていないから退園すると簡単に決めることはできません。後悔しないためにも、入園する際は子どもと一緒に見学会や体験教室などに参加し、子どもの反応を見て園を決めることが大切ですよ。

英語

近年英語教育は小学校から始まるようになりました。しかし、小学生の子どもの脳はすでに日本語で大半が占められているため、新しく英語が入り込むのが非常に困難です。幼児教育で英語を取り入れることで日本語だけでなく、英語のスペースも脳に出来上がるため今後の学習が進めやすくなります。

また、幼児期では英語を勉強としてとらえておらず、日常生活の一環として会話やゲームを楽しみながら自然と英語が身に付きます。

最近では幼稚園や保育園でも、ネイティブの先生を招き入れ本格的に英語教育に取り組む姿勢が多く見られますね。

音楽

幼児教育の音楽の習い事の代表といえば、ピアノです。人の聴覚は4~5歳くらいまでが最も発達しているといわれており、この時期にピアノを始めると絶対音感が培われやすいといわれています。

ピアノと同じく人気が高いのが、リトミックです。リトミックは音楽的な感性はもちろん、音楽とともに身体を動かすことでリズム感や自己表現のアップにつながります。リトミックは決められたカリキュラムがないため、教室や講師によって内容が異なるので内容を確認して入会するようにしましょうね。

運動

身体能力の強化やチャレンジ精神アップで幼児教育の中でも、水泳が高い人気を集めています。幼児教育で運動を選択する場合、子どもの続けたいという気持ちを忘れないことが大切です。親の期待を押し付けるのではなく、子どもがやりたいと望むものを自由に選ばせるようにしてくださいね。

通信教材

通信教材も幼児教育の1つです。教室に行かなくても自宅で学ぶことができるため、子どもが自然体で学べるという特徴があります。通信教材の種類も豊富にあり、親子で学べるものや人気キャラクターと一緒に楽しみながら学ぶもの、プリント中心に行うものと様々です。

幼児向けの通信教材は無料サンプルやお試し可能なものが多いので、入会前に子どもが興味を持って取り組めるか確認するようにしましょうね。

幼児教育の種類とメリット

幼児教育のデメリットも知っておこう

子どもがストレスを感じる

幼児教育は子どもの年齢が低いほど、親の希望や考えで受けさせるのが大半です。幼児教育の内容が子どもに合っている場合はそれほど問題ありませんが、性格や能力に不適切な場合は継続するほど子どもにストレスが蓄積されていきます。

子どもはママが好きなのでどんなに小さくてもママに喜んでもらおうと精いっぱいがんばります。しかし、ストレス解消や上手に自分の気持ちを伝えることができない時期でもあるため、ストレスをためやすく精神的に不安定になったり食欲低下やキレやすくなる場合があります。

創造性に欠ける

子どもは新しい遊びを見つける天才です。幼児教育で使われる教材は使用目的が決まっているものが多く、親もつい正しい使い方に導こうとしてしまいがちです。

幼児教育の中には子どもに楽しんでもらおうと遊びを取り入れることも多いですが、遊びを取り入れた幼児教育と遊びは別物です。幼児教育ばかり行うのではなく、子どもの自由に遊ばせて発想力や想像力をアップさせることも大切ですよ。

自主性がなくなる

幼児教育は大人が子どもに課題を与え、子どもがそれをこなすといった仕組みが大半です。年齢が低くなるほどその傾向は顕著になり、子ども自身が周りのものに興味・関心を持ち行動するといった機会が減少してきます。

常に大人が子どもに指示をしていくと大人になったときに、周りからの指示がないと行動できない指示待ち人間になる可能性が高くなります。

小学校入学前の幼児期は様々な事柄を吸収しやすく、幼児教育を行うことで子どもの脳の発達や可能性を伸ばしていくことができます。英語や音楽、運動など多くの種類があるので取り入れる場合は、子どもが楽しめるものを選ぶようにしましょうね。