幼児期に入るとママの間では「幼児教育」について熱心になられる方が増えます。巷には幼児教室がたくさんあるので、どこの教室に入れようか情報をたくさん集められるママも多いのではないでしょうか。ですが、幼児教育はご家庭でもできることをご存知ですか?
そもそも幼児教育というのは何なのかということからご紹介いたします。また、幼児教育のポイントやご家庭でのやり方などについても併せてご紹介いたします。子育て中のママ必見の内容となっていますので、最後までご覧ください。
「幼児教育」とは?
幼児教育というのは1歳から小学校入学前の6歳の間に、お子様が持っている可能性や能力を引き出してあげる為に受ける教育のことを指します。教育というと机に座ってお勉強、というイメージを持たれている方が多いですが、この時期の教育は少し違います。
1~6歳といえば、いろんなことが一人でできるようになっていく時期です。その年齢に合った教育、例えば「体を動かす」「お友達と遊ぶ」「手遊びをする」や、生活場面全般で様々なことに触れ体験させ、学ばせていきます。
昔と比べると、今は幼児教育がその後のお子様の成長に大きな影響を与えると考えられていることから、早くから様々な習い事をさせるご家庭が増えています。特に、「幼児教室」という教室は大人気となっています。
本当に必要なものなの?
では、幼児教育は本当に必要なものなのでしょうか?通わせていない親御さんは、「わざわざ教室に通わせなくても」「家でもできるんじゃないの」「幼稚園に行けば教えてもらえる」といった意見をお持ちです。
確かにそれもそうですが、1~6歳という乳幼児期というのは、いろんなことを柔軟に吸収できる時期です。まるで吸収力抜群のスポンジのようにどんどん吸収していきます。
この貴重な時期に、年齢に合った幼児教育を受けさせてあげることが、その後の学習や教育の基盤となります。「まだ早い」「そのうちできるようになる」そういった昔からの考えでは、お子様の秘めた可能性を引き出してあげることができなくなってしまう可能性があります。
お子様の今だけをみるのではなく、未来のことも考えて、その年齢に適した教育をできるだけ早くから受けさせてあげることが大切なのではないでしょうか。
幼児教育のポイント
ほめる
ほめるというと、できたことに対してその結果をほめてあげている親御さんが多いです。「上手」「よくできたね」こういった言い方をしていると、子供は自分でできると思えるレベルのことにしか挑戦しなくなってしまいます。
上手にできるかどうかわからないことでも、どんなことにも挑戦するという意欲を失ってしまいます。ほめるときは、そこに至った過程をほめてあげることが大切です。「よくがんばったね」「前はできなかったのに上手にできるようになったね」という言い方をしてあげましょう。
そうすることで、お子様は「努力する」ということを自然に学ぶことができるのです。
焦らずお子様のペースで
親御さんはどうしてもお子様が思うようにできないと、周りと比較して焦りを感じ、それをお子様は敏感に感じ取ります。すぐにできることもあれば、何度やってもなかなかできないこともあります。
大切なのは、ゴールまで続けていくということです。間違ってもいい、できなくてもいい、でも、続けて根気よくじっくりとやっていこう、そういう気持ちを持って接してあげてください。
好きなように遊ばせる
親御さんからみればいたずらに見えることも、お子様にとっては初めての体験ばかりです。ティッシュを箱から出したり、おしりふきを全部だしてしまったり、新聞や本を破いたり。ついつい怒ってしまいがちですが思い出してみてください。その時のお子様はとても楽しそうではありませんか?
初めてのことにチャレンジする、子供にとってはそれら全てが冒険なのです。確かにしてはいけないこともあります。でも初めから怒ったりせずに、少しずつ、良いことと悪いことの区別をつけさせてあげるようにしてください。お子様も繰り返していく中で、その区別をつけるようになっていくので、大きな心で対応してあげましょう。
なんでも怒ってしまうと、お子様のチャレンジ精神をそぎ、親や大人の顔色をみて行動するようになってしまいます。好きなように遊ばせてあげることも幼児教育においては大切なポイントとなります。
できなくても責めない
一つのことを何度やってもできなかったりすると、ついつい親御さんは「どうしてできないの」といってしまったり、子供の前で大きなため息をついてしまったりします。そういった親御さんの行動や言動で、お子様は自信をなくしてしまいます。
いろんなことを経験させてあげる、それが幼児教育です。できる、できないではないということを忘れないでください。
幼児教育のやり方
読み聞かせ
読み聞かせの重要性はもうママの間では子育ての常識ともなっています。いろんな絵本などを通して、感性を養ったり、知識を増やしてあげることができます。お話の中で様々な問題やトラブルなどにどう対処すれがいいのかなども学ぶことができます。
ことばあそび
ママが家事をしながらでも一緒に遊びながらお子様の記憶力を鍛えてあげることができます。簡単なのが、「さかさことば」です。お子様に何か好きな言葉を言ってもらいます。例えば「すいか」といったら、ママはそれを逆さから読んで「かいす」といってあげましょう。
これは言葉だけではなく、数字でも応用できます。二桁から初め、三桁、四桁と数字を増やしていき、逆さから読むことで記憶力を養ってあげることができます。
指先を使う遊び
指先を使うことは、脳にとても良い刺激を与えてあげることができます。ストローを2㎝程度に切ったものをたくさん作ります。ストローに通るくらいの紐を用意し、その紐にストローを通していくという遊びです。その他にも、折り紙や新聞などで小さな豆を作り、それを箸やスプーンを使って器に入れていくという遊びもおすすめです。
自分の身支度やお片付けは遊び感覚で
お着替えやお片付けなどは、どうしてもいつまでもママに甘えてしまいがちです。なかなか自分でやろうとしない場合は、遊び感覚でやる気を起こさせてあげましょう。
例えば、お着替えならお洋服を何枚か並べて、一つの洋服の下に、お気に入りのキャラクターのシールを隠しておきます。シールを見つけてお着替えを一人でできたらシールをプレゼントするというものです。
お片付けはママと競争します。散らかっているおもちゃを半分に分けます。それをママとお子様、どちらが早く正しい場所に片づけられるか競うというものです。勿論、ママが手加減してあげてくださいね。
嫌なことも、楽しくできるよう工夫してあげることで、やる気を奮い立たせることができます。
簡単なお料理
親子でお料理をするというのは、コミュニケーションをとるいい機会でもあり、お子様の前頭前野を活性化させることにもつながります。簡単なもの、混ぜて冷やすだけのものなどのデザート系から始めてみるのがおすすめです。
習い事はお子様の気持ちを尊重して
今回はご家庭でもできる幼児教育をご紹介しましたが、もちろん教室に通わせたり、いろんな習い事をさせてあげるのも良いでしょう。でも、どんな習い事も、お子様の気持ちを尊重してあげることが大切です。
いきなり教室に申し込むのではなく、事前に体験教室などを受けてみて、お子様の反応をみてから決めるようにしてあげてください。また、一度始めた習い事は、できるだけ1年は通わせてあげるようにしましょう。
ちょっと嫌になったからといって、すぐにやめさせてしまうのはよくありません。お子様をはげまし、ほめてあげながらやる気スイッチをONにしてあげてくださいね。