妊娠中のマイナートラブル「骨盤が痛い」。4つの原因と解消法

妊娠中は医学的には大きな問題とみなされないマイナートラブルに悩んでいる人も多いです。

多くの妊婦さんを悩ませている骨盤の痛みもマイナートラブルの一つ。

大きな問題ではないと言っても、ひどい場合は起き上がるのが辛かったり、痛みが慢性化して出産後も改善されなかったりすることもあるので早めの対策が大切です。

ここでは、妊娠中に起こる骨盤の痛みの原因や解消法についてご紹介いたします。

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骨盤が痛い時に現れる症状

骨盤は上半身を支える大切な骨です。子宮を包むようにあるので、妊娠中は負担がかかりやすく、痛みを感じる妊婦さんはたくさんいます。

骨盤の痛みを感じたときに現れる具体的な症状は次の3つです。

骨盤の鈍痛

妊娠中の骨盤の痛みとして多いのは鈍痛です。きりきりと差し込むような痛みやズキズキとうずくような痛みではなく、重く辛い痛みが続くことが多いと考えられています。

鈍痛が続く期間

妊娠後、初めて痛みが現れるのは妊娠中期の18週辺りの場合が多いですが、人によっては妊娠初期から骨盤に痛みを感じる場合もあり、痛みが続く期間も個人差が大きいです。

一般的に骨盤の痛みがピークを迎えるのは妊娠後期の40週頃。出産すると痛みは次第にましになっていくことが多いですが、痛みが慢性化して産後もずっと骨盤が痛いという人も少なくありません。

鈍痛の程度

痛みの程度も個人差が大きいです。骨盤付近に負担がかかった時に少しだけ違和感を覚える人もいれば、骨盤の痛みで寝られず、起き上がることもできないという人もいます。

激痛が続く場合や日常生活に負担を感じる場合は医師に相談してみると良いでしょう。

お尻や足の痛み

骨盤は上半身と下半身をつなぐ役割を持っています。そのため、骨盤に負担がかかるとさまざまな場所に痛みが現れます。

例を挙げるとお尻や足の付け根、太ももなどに痛みがある場合は骨盤に負担がかかっている可能性が高いです。

体を動かしたときの痛み

体を動かして骨盤に負担がかかった時に痛みが現れるのも妊娠中に起こる骨盤の痛みの特徴です。

立ち上がったり座ったりしたときに腰辺りに鈍痛を感じたら骨盤に痛みが出ていると考えて良いでしょう。

そのほか、荷物を持ち上げた瞬間に痛みが走ったり、歩いているときに鈍痛を感じたりするのも骨盤の痛みの影響です。

妊娠中のマイナートラブル「骨盤が痛い」。4つの原因と解消法

妊娠中に骨盤が痛くなるのはなぜ?

半数以上の妊婦さんが骨盤の痛みを感じていると考えられていますが、妊娠中に骨盤に痛みが出る原因は何なのでしょうか。

妊娠中、骨盤が傷むのは4つの原因が関係していると考えられています。

リラキシンが分泌される

妊娠3ヶ月ごろから産後3日ごろまでは女性ホルモンの一種「リラキシン」が分泌されます。リラキシンには筋肉や靭帯を緩める作用があるので、この働きによって骨盤も広がります。

リラキシンが分泌されて骨盤が広がると赤ちゃんはスムーズに骨盤を通れます。しかし、広がった骨盤を支えるために骨盤の周りにある筋肉や靭帯に負担がかかります。

この負担で痛みを感じるのが妊娠時の骨盤痛です。

さらに、リラキシンの影響で骨盤部分の靭帯が緩むと骨盤が不安定になります。骨盤が安定しなければ、股関節や腰の痛みを感じやすいです。

子宮が骨盤内の筋肉を引き伸ばす

順調に赤ちゃんが成長してくると次第に子宮が大きくなります。子宮は骨盤の中に位置しているので、子宮が大きくなれば骨盤にあるインナーマッスルも引き伸ばされます。

インナーマッスルが引き伸ばされると骨盤を支える力が弱くなり、痛みが出てしまうのです。

姿勢が変わる

また、妊娠による姿勢の変化も骨盤に負担をかけます。妊娠中はおなかが大きくなるので、自然と腰が反ってしまう人が多いですが、腰が反ると骨盤の前傾が起きやすいです。

骨盤が傾くと筋肉に負担がかかるので、骨盤に痛みが現れます。

体重が増える

妊娠中の体重増加も骨盤痛の原因です。骨盤の痛みがピークを向かえる頃には妊娠前と比べて体重が3~5kg程度増加しているので、立ったり、座ったり、歩いたりする一般的な動作でも骨盤に負担がかかります。

骨盤への負担が積み重なれば、次第に痛みが現れ、徐々に悪化していくことが多いです。

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骨盤が痛い時の対処法

妊娠中、骨盤に痛みが出たらどのように対処すればよいのでしょうか。骨盤痛の対処法を2つご紹介いたします。

骨盤ストレッチ

安定期の妊婦さんは骨盤の歪みを改善するストレッチにチャレンジしてみましょう。骨盤の歪みを解消できれば、筋肉や靭帯に対する負担が減るので痛みを軽減できることがあります。

骨盤ストレッチのやり方

1.仰向けに寝転んで両足を肩幅に広げます。
2.手はお尻の横に置いておきます。
3.足を床に付けたまま、片足を横に曲げていきます
4.痛みを感じる位置で5秒間キープ。
5.足を床に付けたまま、元の姿勢に戻りましょう。
6.反対側も同じようにストレッチします。
7.3回繰り返しましょう。

無理をするとさらに骨盤が痛くなったり、赤ちゃんやお母さんの体に負担をかけたりすることがあります。ストレッチをする場合は無理のない範囲で行うことを心がけてくださいね。

骨盤ベルトを使う

骨盤ベルトで骨盤を支えてあげると痛みを軽減できることが多いです。骨盤ベルトは運動ができない時期も使えるので、少しでも痛みを感じたら症状が悪化する前に使うと良いでしょう。

妊娠中は腰をしっかりと安定させてくれるベルト型の骨盤ベルトを使うのがおすすめです。

妊娠中のマイナートラブル「骨盤が痛い」。4つの原因と解消法

骨盤痛には早めの対処を!

骨盤の痛みは妊婦さんを悩ませているマイナートラブルの一つです。対処をせずに放っておくと産後も痛みが続いたり、痛みで立ち上がれなくなったりすることもあるので、痛みに気づいたら早めに対処をしていきましょう。

骨盤ストレッチをしたり、骨盤ベルトを使ったりして骨盤を安定させると他のマイナートラブルである便秘などの改善にも役立ちますよ。