「早くしなさい」は伝わらない!子供の行動が早くなる伝え方

子育てする中で多くのママが口にしているのが、「早くしなさい」という言葉です。こちらがどんなに急いでいてもマイペースだったり、いつまでもダラダラされると、つい「早くしなさい」と怒りがちです。ところがこの言葉、実は子供には伝わっていなかったんです。だからいくら言っても全然スピードアップしてくれなくてイライラするママが多かったのですね。そこで今回は、「早くしなさい」以外に子供の行動が早くなる伝え方についてご紹介します。

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「早くしなさい」は伝わらない&子供に良くない

「早くしなさい」という声掛けは、ママの声掛けNO.1です。多くのママがこの言葉を1日の中で何度も子供にかけています。

どうしてママは「早くしなさい」と子供を急かすのでしょうか?もう出かけないといけない、用事が片付かないなど様々ですが、「早く」という表現は子供からするととてもあいまいです。

そのためママがどれだけ「早く!」とまくしたてたところでうまく伝わらず、なかなか動いてくれないのです。

それにこの「早くしなさい」という言葉で子供をまくしたてることは、子供の成長に悪影響を及ぼします。

ママは限られた時間の中でいろいろなことをこなさなくてはいけませんので、ついつい「早くしなさい」という言葉を子供に投げかけてしまいます。

でも子供はなかなか思ったように動いてくれず、つい子供に対して「どうしてできないの?」「どうしてそんなにグズなの?」「ダメな子ね」などの言葉が出てしまうこともありますね。

子供はその言葉にとても傷つき、自己肯定感が低くなってしまいます。自己肯定感が低いと、これからの成長にも大きな影響を及ぼすことがあります。

また、日ごろから「早くしなさい」と連発していると、ママの声がかかるまで自分から動くことができない子供になってしまいます。いわゆる「指示待ち人間」です。

自分で状況を判断して行動できず、ママや先生から指示されないと何もできない子供になります。

普段、口癖のように使っているこの言葉が、子供の成長の妨げになる可能性があるのです。

「早くしなさい」は伝わらない!子供の行動が早くなる伝え方

子供の行動が早くなる伝え方

では実際、「早くしなさい」以外に子供の行動を早くするにはどう言えばいいのでしょうか。

ポイントはなぜ早くしなければならないのか、ちゃんと理由を説明することです。

例えば、「早く朝ご飯を食べないと幼稚園に遅刻するよ」、「早く靴を履かないと電車に乗れないよ」「早く寝ないと明日起きられないよ」「早くお風呂に入らないと見たい番組が始まっちゃうよ」などです。

「早く」という言葉は使っていますが、なぜ早くしないといけないのかちゃんと理由をつけることで、子供に伝わりやすくなります。さらにこれに具体的な時間をプラスすると、時間に対する概念も育ちやすくなります

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「待って」「後で」と言われたら

「早くしなさい」というと子供から返ってくる言葉の定番が、「待って」とか「後で」です。動かないばかりかこんな言葉が子供から返ってくるとイライラしてしまいますよね。

ママからするとやる気もないのにその場限りの嘘をついているように感じることもあるかもしれませんが、子供自身は嘘をついているわけでもごまかしているわけでもなく、本当にそう思っているのです。

「早くしなさい」といって、こういった言葉が返ってくる子供は、ママがそういっていることがほとんどです。

子供に話しかけられても忙しさのあまり、「ちょっと待ってね」「後でね」と後回しにするため、子供もママと同じように真似をしてしまうのです。

子供から「待って」「後で」と言われてしまったら、イライラする気持ちをちょっと抑えて、いつやるのか確認しましょう。時計が読めるなら、あと何分したら始めるのか、読めないなら何が終わったらやるのかといった感じですね。

子供のこういった口癖を直すためには、ママもその言葉を使わないようにしましょう。

「早くしなさい」は伝わらない!子供の行動が早くなる伝え方

一度にたくさんのことを言わない

ママから見ると子供のこれからやらなければならないことがたくさん目につきます。

明日の準備、歯磨き、お片付け・・・これらを早く済ませてほしいからと矢継ぎ早に支持していませんか?

子供はたくさんのことを言われても基本的には理解できず、頭の中がパニックを起こしてしまいます。どれを先にやったらいいのかわからなくなり、泣いてしまったり、動けなくなったりします。

そのためにやることはたくさんあっても、ひとつひとつ指示や確認をしていきましょう。

ひとつのことがちゃんとできてから次のことを支持するときちんとできるようになります。

「早くしなさい」は伝わらない!子供の行動が早くなる伝え方

自分で考えられる声掛けをしよう

「早くしなさい」もそうですが、子供は「しなさい」と命令されるのが大嫌いです。単に「〇〇しなさい」と命令されているだけでは、反抗心が育つばかりです。「今やろうと思ってた!」「ママがいうからやる気がなくなった!」なんて反抗されるとママも辛いですね。

命令するだけではなく、子供自らが考えられるような声掛けをすると脳も刺激されます。

子供自らが考えられるような声掛けとは、例えば「早く明日の用意をしなさい」ではなく、「明日は〇曜日だね、用意はできてる?」という感じで、明日は〇曜日だから何が必要だったか、というのを子供に考えさせるのです。

命令されると反抗したくなりますが、問いかけをするような声掛けだと、脳も刺激され子供も反抗せずにスムーズに動けるようになります。

ついつい言いたくなる「早くしなさい」という言葉。これだけでは子供には伝わっていないことをまずママが理解して、声掛けの工夫を行ってみましょう。

だんだんと何も言わなくても自主的に動けるようになってきますから、ママのイライラも軽減します。