お掃除の中でも中々気が乗らないトイレ掃除。1日で何度も使うからこそ汚れやすい箇所です。便器やホコリ取りなどは毎日掃除することが多いものですが、手の届きにくいところや手洗いスペースなどはおざなりになりがちですよね。
そんなトイレ掃除の、手軽かつ汚れを落としやすい方法が注目されています。軍手を使った掃除方法で軍手雑巾と呼ばれます。今回はトイレ掃除で使える「軍手雑巾」の作り方と、軍手雑巾を使った掃除法について詳しくご紹介していきましょう。
軍手雑巾の作り方
軍手雑巾の作り方は極めて簡単です。「ゴム手袋に軍手を重ねる」だけです。
汚れや水が侵入しないよう、ゴム手袋は手にフィットするサイズを選びましょう。XS-LLなど、近年はサイズ展開が豊富なので、大きなホームセンターやバラエティショップに行けば様々なサイズのゴム手袋が売っています。
軍手雑巾を使う掃除は、トイレットペーパーホルダー・サニタリーボックスの蓋・便器など指先をよく使います。そのため指が余って作業しにくくならないよう、ぴったりのサイズを探しましょう。
ゴム手袋をつけたら、上から軍手をはめます。軍手は使い捨てする雑巾代わりなので、古いもので十分です。使い古しの軍手が溜まったらトイレ掃除に使う、というルールを作るとスムーズです。古くなった軍手をトイレ付近にストックしておくと良いですね。
軍手をはめたら、下にあるゴム手袋の端を折り返します。これで手首から汚れや水が入りにくくなります。
軍手雑巾が使える部分と掃除方法
軍手雑巾は人間の腕を使って洗うので、細かい部分の掃除に向いています。特にふち裏汚れにぴったりの道具です。
ドアやトイレットペーパーホルダー
便器の掃除に入る前に、ドアノブやトイレットペーパーホルダーなど、汚れの軽い場所から掃除します。軍手雑巾をはめた手でドアノブやホルダーをこすり、ホコリや汚れを拭き取ります。
タオルかけ・手洗いスペース・棚の上などもこの時拭き掃除します。
シャワートイレのノズル
お尻やビデを洗えるシャワートイレを設置しているご家庭も多いです。シャワートイレの場合は、水を噴射するノズルがあります。ノズルは細く丸みを帯びているため、トイレ用スポンジやブラシではふちまで汚れが取れません。
軍手雑巾ならノズルを手づかみで上から下まで掃除できますよ。ついでにノズルの奥にある部品も磨いておきましょう。これでノズルから雑菌が発生するのを防ぐことができます。
便器のふち裏
トイレ掃除で厄介なのが便器のふち裏です。スポンジが奥まで届かなかったり、届いても力を込めることが難しい所なので、汚れが溜まりがちなのです。軍手雑巾なら奥までしっかり磨けます。
まず、軍手雑巾にトイレ用の洗剤をたっぷり含ませます。その状態で人差し指から薬指までの3本の指で便器を掴みましょう。指先がふち裏に届いたことを確認したら、指3本をスライドさせて便器を一周します。遠慮することなくゴシゴシしっかりと磨きましょう。
スポンジやブラシよりも細かな部分までがっしり擦ることができ、「届きそうで届かなかった」汚れに効果てきめんです。便器の掃除に使用した軍手は、ビニール袋に入れて口をしっかり縛ってから捨てます。
壁や床はトイレクリーナーか雑巾で
軍手雑巾は通常のトイレ用スポンジやお掃除シートでは取りにくい汚れを落とすのに適しています。軍手なので手のひらサイズの範囲を掃除する道具です。そのため、範囲の広い壁や床はトイレクリーナーや普通の雑巾で掃除します。
トイレクリーナーはある程度厚みがあり、裏返しても使えるようになっています。広い範囲を拭きとるにはトイレクリーナーが便利です。尿がつきにくい便器の蓋の上や、棚の上などもトイレクリーナーや雑巾が良いです。
便器の掃除で水が飛び散っていたら、水気も一緒に拭き取りましょう。
尿石を除去してニオイを撃退
便器を綺麗にしても、トイレの嫌なニオイがなくならない時があります。ニオイの原因はトイレの壁や床にこびりついた「尿石」です。尿が便器から飛び散って壁や床に付着し、石のごとく固くなった汚れです。
特に立って用を足す男性が飛び散りやすく、そのまま放置すると中々取れない頑固な尿石になってしまいます。これは軍手雑巾だけでは綺麗に取り除くのが困難です。”サンポール”など酸性の洗剤でこまめに掃除しましょう。一度では完全に落ちませんが、何度も繰り返すことで薄くなっていきます。
便器にトイレットペーパーを敷き詰め、そこにサンポールをたっぷりと散布します。数分から十分程度おいてから、トイレ用スポンジやブラシで擦ります。最後に水で流したら完了です。トイレットペーパーを敷いてから洗浄すると、ふち裏などブラシが届きにくいところにも薬剤が行き渡ります。
ただし、便器によっては強酸性の洗剤を使えないものもあります。樹脂加工された比較的新しいモデルが対象です。サンポールを使う前に一度確認しましょう。