洗剤を使わずに魚焼きグリルを掃除する方法

魚焼きグリルは魚だけでなく、お肉や野菜も上手においしく焼ける優れものです。特に魚や肉は、余分な脂をおとしつつふっくら焼き上げることができるので、お料理をする人には欠かせない調理機器ですね。便利な魚焼きグリルなので、きれいに大事に使いたいと考える人は多いのではないでしょうか?

お掃除で問題なのが、取り外しができない部分です。強い洗剤を使用すればきれいになりますが、食品を調理するため安全性を心配する人もいます。

そこで今回は魚焼きグリルを、洗剤を使わずにお掃除する方法についてご紹介します。意外と簡単なケアで、きれいに使い続けられますよ!

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魚焼きグリルに付く汚れ

魚焼きグリルは、焼き魚以外にもたくさんの料理に利用できます。鶏肉のグリル、ローストビーフ、ピザ、また揚げ物の温め直しもお手の物です。どの料理も外はサクッとカラッと、中はふっくらおいしく仕上げることができますが、中でも肉や魚を生から焼く場合は余分な脂を落としつつ中はジューシーに、フライパンではできないおいしさに焼きあがります。

さらにうれしいことに、食品を調理するときの脂の跳ねがないので、レンジ台や調理台を汚すことがありません。掃除をするのは魚焼きグリルのみで大丈夫、なのですが、魚焼きグリルのお掃除が苦手な人、意外と多いようです。

魚焼きグリルが汚れる主な原因は、食品からグリル内に飛び散った油(脂)です。放っておくとこびりついてなかなか取れなくなりますね。そして厄介なもう一つの原因が、焦げ付きです。魚を焼いた後、網に焦げ付いた魚の皮がなかなか取れず、苦労した人も多いのではないでしょうか?

魚焼きグリルの掃除は、この2つの汚れと相性のいい2種類の粉を利用して行います。それでは具体的な準備物から掃除方法まで、順にご紹介していきます。

洗剤を使わずに魚焼きグリルを掃除する方法

掃除のために準備するもの

魚焼きグリルの掃除に便利なアイテムを紹介します。

重曹

重曹は焦げつきと非常に相性がいいです。スーパーやドラックストアで購入することができます。

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダはお掃除や洗濯など、幅広く活躍するアイテムです。その成分は油やタンパク質の汚れを落とすのに適していて、魚焼きグリルでは調理中にグリル内に飛んでしまった食品の油の掃除に活躍してくれます。重曹と同様、スーパーやドラックストアで購入可能です。

桶、またはビニール袋

よごれた焼き網や受け皿にはつけ置き洗いが有効です。網や受け皿が入る容器があると良いですが、なければ大きめのビニール袋でも代用できます。

メラミンスポンジ

浸け置きした網や受け皿の掃除の仕上げに、メラミンスポンジで軽くこすって汚れを落とします。

スプレー

汚れにセスキ炭酸ソーダ水を吹きかけるとき利用します。100円均一にも売っていますね。

キッチンペーパー・ラップ

魚焼きグリルの、パーツで外すことができない庫内の掃除に使用します。

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魚焼きグリルの掃除の手順

それではいよいよ、魚焼きグリルのお掃除開始です。
まずはパーツで外せるものを取り外し、洗っていきます。洗うタイミングはなるべく使用後、やけどをしない温度まで下がった時点です。冷めてしまうと汚れが落ちにくいので放置しないでください。

焼き網

焦げ付き汚れがメインになるので、重曹水に浸けておきます

桶かビニール袋に、40度のお湯1Lと重曹を大さじ3杯を入れて混ぜて溶かします。そこに焼き網を入れ、30分から1時間浸けておきます。最後にメラニンスポンジで軽くこすって出来上がりです。

受け皿

受け皿の主な汚れは、食品(魚や肉)から落ちてきた油です。セスキ炭酸ソーダを利用しましょう。焼き網の時と同様、桶かビニール袋に浸け置きをします。

50度のお湯1Lとセスキ炭酸ソーダ大さじ3杯を容器に入れて混ぜて溶かします。そこに受け皿を入れ、30分から1時間浸けておきます。最後にメラニンスポンジで軽くこすって仕上げます。

庫内

主な庫内の汚れは、食品から飛び散った油です。そのためセスキ炭酸ソーダが活躍します

軽い汚れなら、とても便利です。空のスプレー容器にセスキ炭酸ソーダを小さじ1と水を500cc入れてよく降り、庫内に振りかけます。まんべんなく振りかけたら、布巾で水拭きをして終了です。

しばらく放置してしまったひどい汚れには、キッチンペーパーとラップを利用します。キッチンペーパーに先ほどのセスキ炭酸ソーダ水を振りかけて、庫内に張り付けていきます。張り付けた上からもう一度スプレーし、さらにラップを貼り付けます。そのまま30分放置してラップとキッチンペーパーをはがし、最後に布巾で水拭きをして終了です。

洗剤を使わずに魚焼きグリルを掃除する方法

臭いも一緒に取ろう!

お掃除できれいになった魚焼きグリルですが、臭いがしつこく残ること、ありますよね。仕上げに臭いまできれいにしてしまいましょう。

コーヒーの出がらしで臭いを取る方法

コーヒーの出がらしを使用する方法です。コーヒーを抽出した後の湿った出がらしを、グリルの中に置いて焼くだけです。時間はおよそ5分くらいですが、コーヒーの出がらしが乾燥するくらい焼くとにおいの元もなくなります。

お茶の葉で臭いを取る方法

これも簡単な方法です。お茶の葉を受け皿に置いて、5分ほど焼くだけです。お茶には消臭効果があるうえ、焼くことでお茶のいい香りで芳香効果も得られますよ。

洗剤を使わずに魚焼きグリルを掃除する方法

汚れる前に予防をしよう

汚れも臭いもキレイになった魚焼きグリル。次回使用するときには、お掃除を少し楽にしませんか?

ホイルを使用する

食品を調理するときに、焼き網の上にアルミホイルやフライパン用ホイルを置きます。これなら焼き網や受け皿の掃除は必要ありません。ただ出来上がりの食感は変わるので、料理や好みによって利用してください。

重曹を使用する

受け皿に重曹を大さじ4杯と水を300cc入れて混ぜ、あとはいつも通り焼くだけ。使用後は受け皿を洗い流すだけなのでとても楽ちんです!重曹は「食品用」と「掃除用」が販売されています。掃除用でも口に入れて害はないですが、食品と一緒に焼くので、もし気になるようであれば食品用を使用してください。

片栗粉を使用する

片栗粉を大さじ4杯、水300ccを、先ほどの重曹と同じように受け皿に入れて使用します。調理後は洗い流さず、冷めるのを待ちます。すると片栗粉が固まっているので、はがしてから捨ててください。

魚焼きグリルは美味しい調理が可能な優れモノです。お掃除もこまめにすれば簡単にキレイをキープできます。今回ご紹介した重曹やセスキ炭酸ソーダの力を借りて、きれいな魚焼きグリルで調理をますます楽しんでくださいね