赤ちゃんが産まれたときや子どもと外出の機会が増えたときに購入を検討したいのがチャイルドシート。
子どもを車に乗せる時はチャイルドシートの着用が義務付けられており、必ず使用する必要があります。
それでは、チャイルドシートはいつまで使えば良いのでしょうか。
チャイルドシートの役割や種類、使用すべき年齢、選び方などについてご紹介いたします。
チャイルドシートの役割と種類
子どもを車に乗せる時は子どもの命を守るチャイルドシートを使わなければなりません。
チャイルドシートの役割や種類について詳しく確認していきましょう。
チャイルドシートの役割
チャイルドシートの役割は子どもの命を守ること。着用しているときはそのまま座席に子どもを座らせているときと比較して交通事故での死亡率が約2分の1に減少すると考えられています。
大人と比べて体が発達していない子どもは事故の衝撃を受けやすいため、衝撃に対してクッションとなり、首や頭を守ってくれるチャイルドシートを使って命を守りましょう。
チャイルドシートの種類
チャイルドシートは大きく3つに分けられます。それぞれの特徴は次の通りです。
乳児用ベビーシート
乳児用のベビーシートは子どもを寝かせたまま使えるチャイルドシートです。
乳児専用のキャリーとしても使えるチャイルドシートを選べば、赤ちゃんが車で寝てしまったときにそのまま運べるというメリットがあります。
幼児用チャイルドシート
幼児用のチャイルドシートはシートベルトを使って座席に固定して使うものです。
対象年齢はさまざまであり、ベビーシートと兼用して新生児から4歳ごろまで使用できるものから、ベビーシートを卒業後、35kg程度になるまで使えるものもあります。
学童用ジュニアシート
ジュニアシートはチャイルドシートを卒業した後に使うものです。シートベルトの働きをサポートする役割を担っており、身長や骨盤が大人と比べて小さい子どもの体格を補ってシートベルトの効果を高めます。
チャイルドシートはいつまで使用する?
子どもが成長してくると、いつまでチャイルドシートを使えば良いのか悩んでしまいます。使用年齢を確認してみましょう。
義務付けられているのは5歳まで
道路交通法第71条では幼児を自動車に乗せる時にチャイルドシートを着用させることが義務付けられています。道路交通法において幼児とは6歳未満の子どもを指すので、法律上、着用しなければならないのは5歳までです。
当然、着用させずに5歳以下の子どもを車に乗せた場合は道路交通法違反となり、違反点数が1点加算されます。
義務が免除されることもある
5歳以下の子どもを車に乗せるときはチャイルドシートを使わなければなりませんが、状況によっては義務が免除されることもあります。
着用義務の対象となる例は次のようなものです。
・車の構造上、人数分のチャイルドシートを設置できない
・病気やけがで使えない
・肥満などで使えない
このほかにもいくつかの状況で着用義務は免除されます。
しかし、チャイルドシートを使わなければ、子どもの安全を十分に守れないので、できる限り使用するようにしてください。
安全を守るためにはジュニアシートを使う
法律上の使用義務は5歳までの子どもですが、6歳になったらすぐにチャイルドシートの着用を止めて良いわけではありません。
6歳になっても必要といえるのは、体が小さい間はシートベルトを正しく着用できないからです。
シートベルトは大人の安全を守るために作られています。そのため、体格が小さい子どもはシートベルトを正しい位置で使用できず、十分な効果を期待できません。
身長が140㎝になるまではジュニアシートなどを利用し、子どもの安全を守ると良いでしょう。
チャイルドシートの選び方
チャイルドシートは子どもや車に合っているものを選ばなければ、十分な効果を期待できません。選ぶときは次の3点を確認してください。
体格に合っているか
子どもの身を守るためには体格に合ったチャイルドシートを選ぶことが重要です。
体重が10kg未満の場合は乳児用、10~18kgの場合は幼児用、18kg以上の場合は学童用のものを選ぶと良いでしょう。
販売されているチャイルドシートには乳児兼幼児用や幼児兼学童用など長期間使用できるものがあるので、これらを選べば子どもが成長したときも安心です。
車に合っているか
子どもを乗せる予定の車にチャイルドシートが適用しているかも確認しましょう。販売店やホームページなどでは適用シートを見ることができます。
安全性は高いか
安全性を計る基準としてチャイルドシートアセスメントを確認する方法があります。これは国土交通省と自動車事故対策センターが安全性をテストし、その結果を公表しているものです。
安全性の高いチャイルドシート選びの参考になるので、評価を確認しておくと良いでしょう。
チャイルドシートで子供の安全を守ろう
チャイルドシートは交通事故から子どもを守るために大切なものです。
着用が義務付けられている5歳未満の子どもだけでなく、シートベルトを正しい位置で着用できない子どもにも着用させ、安全性を高めましょう。
また、使用の際は子どもの安全性を守るためにも説明書に従って正しい方法で車に取り付けてくださいね。