言う事を聞かない子供の身に起きている「カリギュラ効果」って?

言う事を聞かない子供の身に起きている「カリギュラ効果」って?

子供が危ないことをしようとした時やダメなことをしようとした時などに子供に対して止めさせようとして怒っても、結局また同じことをして止めてくれなくてイライラしてしまったという経験があるお母さんは少なくないのではないでしょうか??

子育ては忍耐の連続とよく言われますが、毎日そのような日々が続くとストレスが溜まっていきますよね…。そんな悩めるお母さんに今回ご紹介させていただきたいのが「カリギュラ効果」です。

子供の心理状態のことを表現しているのですが、子供の心理を理解することでお母さんにとっても育児のストレスが軽減されていい事が沢山あるんですよ

そんな気になる「カリギュラ効果」について詳しくご説明させていただきますね。

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カリギュラ効果とは?

まず、「ダメよ」とお母さんが子供に対して注意をした時、その行為を止めるのではなく、より一層ダメだといわれている行為をしようとすることをカリギュラ効果といいます。

大人は禁止や阻止することで止めると思いがちなので、ついつい危ないことをしようとする子供に対しては安全を重視するあまり忠告することが成長と共に増えていきますよね。

しかし、親の思いとは裏腹に子供には「禁止されることでよりそれらをやりたくなってしまう」という心理が働いてしまうのです。特に好奇心が旺盛な子供達の場合、禁止されること以上に「触りたい」「見たい」「近づきたい」という思いのほうがつよくなっているからです。

言う事を聞かない子供の身に起きている「カリギュラ効果」って?

 

ダメを繰り返すと子供は…?

大人は子供に対してつい突発的に「ダメ」と言いがちで、言い続けていたら学習してそのうち止めてくれるだろうと思ってしまいますよね。実はそういう訳ではないんです…。

子供は常に自分の周りに見えるものに対して興味があり、少しでも触れたい、見たい、近づきたいといった感情に溢れています。だからこそ親に「ダメ」といわれても欲求の方が勝っている為いくら阻止されてもやめようとせず、繰り返し同じことをしようとするのです。

そんな言うことを聞かない子供に対して、親もイライラしてしまいついつい「ダメダメ」いってしまうのですが、実はその言葉を繰り返し言うことで子供が最終的に親の言うことを聞かなくなることに繋がってしまうのです…。子育てをされている女性の皆さん、つい「ダメダメ」言ってしまっていることはないでしょうか??

やらなければいけない仕事や家事がある時に子供が言うことを聞いてくれないと確かにストレスが溜まりますよね。その結果「ダメ」とつい発言してしまうと思うのですが、実はその言葉を発するのではなく、「ダメ」という回数を減らすことで育児の質の向上につながるのですよ。

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好奇心を満たしてあげよう!

「ダメ」と言っても行為をやめずに繰り返し同じことをしようとしてしまう子供に対して一番大切になってくるのが「好奇心を満たしてあげる」ということです。

方法としては様々あるのですが、ソファーや椅子といった高い所に登りたがるお子さんであれば下にクッションや布団をひいてあげて、落ちても怪我をしないように工夫してあげたり、何でも中に入っているものを取り出してしまうお子様であればお子様が触ってもいいものでBOXを作ってあげたりといったひと工夫加えることで子供の好奇心を満たすことができるようになります

子供は好奇心が満たされると落ち着きを取り戻したり、癇癪を起こしたりしないようになるため、子育てをする上でのストレスがかなり軽減されるようになるのです。

気を引く方法やアイテムに関してはお子様それぞれ個人差があると思いますが、子供の日頃の動きを注意深く観察していると自ずと何を欲しているのかがわかるようになるはずです。それを探るのは面倒なように感じるかもしれませんが、実際にしてみると意外と楽しいかもしれません。

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子供に対する言い方が大切

つい大人なのに、自分が思うように子育てが出来ないと子供に対して言い方がきつくなってしまうという経験ってありますよね…。言ってしまった後に「ハッ」としてしまうことがよくあると思うのですが、言い方を少し変えてあげることで理解してくれて、ただ禁止することが逆効果になってしまう場合と違い、効果的に思いが伝わるんですよ。

「言い方きつくなってしまっていたかも…」と思った方は是非コミュニケーションをとる上で、言葉遣いであったり、子供に「これをするとどうなるかな?」といった疑問を投げかけたりして考えさせるようにすることで行動をやめたり、違った行動を取るようになるのです。

確かに時間はかかる作業にはなりますし、根気や体力が必要にはなってくるものにはなりますが、子供が理解してくれると怒ることも減り、子供が逆に相談相手になることだって今後あるんですよ。

あっという間に大きくなってしまう存在だからこそ大切にお互いがイライラしない方法で子育てできることが理想の形ですよね。

今回ご紹介させていただいたように子供は親が「ダメ」といったからといって、やめるという訳では決してなく、止めさせようとすればするほど逆効果になることばかりなのです。しかしながら、子供とよく話あって、コミュニケーションをはかることで、子供自身も学習していってくれるのですぐには無理だとしても時間の経過や同じことを繰り返し行うことでわかるようになっていきます。

だからこそ、お母さんも根性がいるものにはなりますが、大きな心と笑顔で子供と向き合える心のゆとりを持ちながら子育てを頑張ってくださいね。