子連れのママのマナーが問題になっています。特に電車の乗り降りや電車内でのマナーなどは、実際に子育てをしているママと、そうでない方との間には考え方に少し違いがあるようです。公共の場ですので、お互いが気持よく安全に利用できるよう、あらためてベビーカー使用時の電車の乗り方について確認しておきましょう。
電車に乗る前にはどんな準備をすればいいのか、ベビーカー使用時の電車の乗り方や電車内でのマナーをご紹介いたします。また、乗り方や駅構内での注意点などもあわせてご紹介いたします。
電車に乗る前に準備すること
ベビーカーを使って外出をし、電車に乗るのであれば、その前に準備しておくべきことがあります。
シュミレーション
電車内でベビーカーをたたんで乗る場合、抱っこ紐が必要になります。ママの持つバッグもななめがけが便利です。抱っこ紐をして、ベビーカーをたたむという流れも事前にシュミレーションしておきましょう。
乗る電車によって混雑が予想される場合は、ホームも混雑しているので、改札に入る前に抱っこ紐にチェンジし、ベビーカーをたたんで改札に入るということも想定しておきましょう。
時間には余裕をもって行動する
誰かと会う約束や待ち合わせなどで、到着する時間が明確な場合は、必ず余裕をもって行動するようにしましょう。赤ちゃんをつれてのおでかけは、予期せぬことが起こる可能性が高いです。急なオムツ替えや授乳などが必要な事もあります。そういったことを想定して、30分くらい前には到着するような感じでスケジュールをたてるといいでしょう。
駅の様々な情報をチェック
おむつ交換はどうするのか、エレベーターやエスカレーターはどこにあるのかなどはチェックしておきましょう。乗り降りする車両は何両目が最適かなども確認しておくといいですね。
靴をぬがせる
ベビーカーに乗せたままでも、抱っこしてでも、赤ちゃんは足をバタバタ動かすことが多いです。周りの人にあたって衣類を汚してしまったり、不快な気分にさせてしまうことがよくあります。公共の乗り物ですので、お互いが気持よく利用する為にも、事前に靴は脱がせておきましょう。
ベビーカー使用時の電車の乗り方・電車内でのマナー
乗り方
シートベルトをする
当たり前のことですが、ベビーカーのシートベルトはしっかりと着けて下さい。最近のベビーカーのシートベルトは、4点止めになっています。肩と腰、しっかりと止めておいてあげて下さい。
乗り降りは対面NG
月齢が小さな赤ちゃんは、対面式にしている方が多いかもしれません。ですが、電車の乗り降りでは、対面式だと、前方が良く見えず、車輪をもちあげにくくなります。必ず背面式にして乗るようにしてください。
乗る時は前輪から、降りる時は後輪からというのを覚えておきましょう。降りる時はママが後ろ向きに降りることになります。
かけこみ乗車は絶対NG
かけこみ乗車が危険なことはわかっていますよね。ドアにベビーカーが挟まったり、段差でつまづくこともあるので、大変危険です。絶対にしないでださい。
満員電車はなるべく避ける
朝の通勤ラッシュなどの時間帯は、電車も大変混雑します。そういった時間帯にベビーカーを使用して乗るのは、周りの方に迷惑をかけてしまいます。また、子供にとってもママにとっても危険がいっぱいですし、ストレスとなってしまいます。できるだけ通勤ラッシュ時を避けて、普通電車でゆっくりと乗れる時間帯に乗るようにしましょう。
電車内でのマナー
ベビーカーはストッパーをかける
ベビーカーは必ずストッパーをかけて下さい。電車の揺れでぐらぐらして、他の人にあてないよう注意しましょう。
電車内でベビーカーをたたまない
混雑している時に電車内でベビーカーをたたまないようにしましょう。想像してみても周囲に迷惑なのがわかりますよね。たたむなら、乗る前にたたんでおきましょう。
泣いたらちゃんとあやしましょう
よくあるのが、泣いていても、大きな声を出していても何も言わないママです。たくさんの人が利用する電車です。たとえ空いていたとしても、子供をほったらかしにするのはマナー違反です。
ぐずり始めたら、絵本やぬいぐるみなど、音が出ないおもちゃであやしたりしてください。また、泣き止まない時は、一度電車を降りるということも必要です。
ベビーカーは端に寄せる
よく、お友達どうして電車に乗り込んで、通路なのに平気でベビーカーを置いているママがいます。通路には置かないようにしましょう。できるだけ端によせておくようにしてください。
できるだけコンパクトタイプの物を
電車に乗る時のベビーカーは、片手でたため、軽量でコンパクトなものを使用するようにしましょう。ママも使いやすいですし、電車を利用する時はとても便利です。
空のベビーカーはたたむ
乗車してから泣きだして抱っこ紐を使用するなら、ベビーカーはたたみましょう。空になったベビーカーをそのまま置いてあるのは、他の方はどうしてなのかと思われる方が多いのです。
「また乗せるかもしれない」というママの気持ちもわかります。ですが、大抵の場合降りるまでその状態でいる方が多いはずです。抱っこをして空になったベビーカーはたたむようにしましょう。
乗り降りや駅構内での注意点
ベビーカーのストッパーをかける
駅構内で電車を待っている時は、線路に対して並行にベビーカーをおきましょう。必ずストッパーをかけて下さい。ママが持っているから大丈夫という過信は禁物です。ちょっとママが手を離してしまった隙に、ベビーカーが線路に落下という事故は実際に起こっています。
エスカレーターや階段は注意
エスカレーターを使う時、子供を乗せたまま利用する人が多いです。でも、非常に危険ですので、抱っこをして、ベビーカーはたたんで利用するようにしてください。
また、階段も同様ですが、階段はエスカレーターと比較すると、危険度が高くなります。荷物も多く、赤ちゃんを抱っこした状態でベビーカーを持っての上がり降りに不安があるなら、駅員さんにお願いして手伝ってもらいましょう。
周りの人にぶつけないように注意
「ベビーカーなんだから通して」という気持ちをもったママもいます。でも、それは公共の電車を利用する場合は良くありません。周りの人にぶつけないように、車輪で足を踏んでしまわないように、注意してください。
もし、ぶつかったり足をふんでしまったりしたら、「すみません」ときちんと謝るようにしましょう。
お友達同士でスペースを広げない
ママ友同士で電車を利用することもあるでしょう。ベビーカーが何台も一緒に行動することになります。周りを気にせず、スペースを広くとるなどというのはよくありません。周りの人への配慮を忘れないようにしてください。
マナーを守って気持ちよく利用しましょう
ほとんどのママが、電車を利用する時は周囲の方への配慮をしながら、とても小さくなっているように感じます。赤ちゃんが泣きださないか、早く着いてくれないかなど、ほんとにドキドキしますよね。
でも、一部、周囲への配慮に欠けた行動をするママがいるだけで、全てのママが同じようにみられてしまいます。とても残念なことです。
昔と比べると、ベビーカーを使って電車を利用するママに対して、社会的にも理解を求める声も上がっています。互いの立場にたってみて考えながら行動することで、みんなが気持ちよく利用できるようになると思います。
「赤ちゃん連れなんだから」という気持ちが、どうしても態度に現れてしまいます。きちんとマナーを守っているママには、周囲も温かい目を向けてくれます。赤ちゃんとのお出かけを楽しい時間にする為にも、マナーを守って気持ちよく利用してくださいね。