【2歳児とおっぱいの別れ】卒乳を必ず成功させる4つの秘訣

授乳中のママが気になることといえば、「授乳はいつまで続くのか」「いつ卒乳させたらいいのか」ではありませんか。うまく子供とのタイミングが合えばベストですが、ほとんどの場合そうでないのでママの苦労体験などをよく聞きますね。無理やりおっぱいから引き離すのはかわいそうですが、そうもいっていられません。そこで今回は卒乳を成功へと導く秘訣をご紹介します。

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そもそも「卒乳」とは?

卒乳とは簡単にいえば子供が授乳をやめることをいいます。

一昔前は「断乳」が一般的で、ママが期限を決めて授乳を断っていました。最近ではママが無理やり授乳を断つのではなく、子供が自ら自然とおっぱいを飲むのをやめるようにすすめていく卒乳が一般的です。

育児休暇を取得していたママは、子供が1歳になると職場に復帰しなければならないので、「早く授乳をやめないと」と焦りを感じることも多いと思いますが、大人の都合で授乳を無理やりやめる断乳は、子供の成長にとって良いとはいえません。

それは1歳~1歳半まで授乳を続けることが、親子の絆や子供の心の成長に大きな役割を果たすからです。

この時期は子供の脳や精神が大きく成長する時期でもあるため、この時期にママにたっぷり甘えて授乳をし、スキンシップをはかることが精神的な安定につながり、将来的に自立心が強くなるといわれているのです。

子供にとっておっぱいを飲むということは、ママの愛情を確認する手段でもあるようです。

そのため、断乳よりも卒乳のほうが主流なのです。

卒乳する時期は個人差が大きく、早ければ1歳前、遅ければ4歳前くらいです。

卒乳のポイントは、離乳食で栄養がきちんと摂れていること、母乳以外から水分補給ができていること。これを前提として進めていきましょう。

【2歳児とおっぱいの別れ】卒乳を必ず成功させる4つの秘訣

卒乳を必ず成功させる秘訣

卒乳を成功させるには、いろいろとママが工夫をする必要があります。「今日でおっぱいは終わりね」といって納得できる子供はいませんね。ぜひママと赤ちゃんに合うやり方を試して見つけてください。

寝る前の授乳をやめる

寝るときに、おっぱいを飲みながらでないと眠れない子供は意外と多いですね。夜の授乳は昼間に感じた不安などを解消してくれる効果があるので、日中保育園などで過ごしている子供にはこの傾向が強いかもしれません。

まず夜の授乳をやめましょう。

「添い乳」はママもそのまま眠れて助かりますが、ぬいぐるみを使ったり絵本を読んであげたりして、子供の睡眠を促しましょう。もちろん最初はおっぱいを欲しがって泣いてしまうこともありますが、慣れてくると次第におっぱいを欲しがらなくなります。

寝かしつけ担当をパパにするというのもおすすめです。

お姉ちゃんお兄ちゃん扱いをする

2歳ごろになるとお姉ちゃんやお兄ちゃんに憧れますので、おっぱいを我慢できたときにこれでもか!というほど「さすがお姉(兄)ちゃんだね、すごいね!」と褒めてあげると、子供のやる気に火が付きます。

卒乳する日を子供と決める

卒乳をする日を1か月後や2か月後と決め、その日に向かって毎日言い聞かせたり、少しずつ授乳の回数を減らしていきましょう。いつ卒乳するかは、ママが一方的に決めるのではなく、子供も一緒に決めるとスムーズです。

卒乳の日まではある程度余裕があったほうが良いので、最低でも1か月くらいは余裕があると良いでしょう。卒乳日の1週間くらい前からカウントダウンを始めていくと子供も心構えができます。

離乳食をきちんと食べさせる

1日3回の離乳食をきちんと食べさせましょう。卒乳を焦るあまり、食べる量が少ないと叱りつけたりするのは逆に卒乳を遅らせることになります。

離乳食を食べた後に授乳しているママも多いと思いますが、食後の授乳をお茶や牛乳に徐々に変えていきましょう。

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卒乳でやってはいけないこと

なかなかスムーズに卒乳が進まないとママにも焦りが出てきます。ママ友との会話などで、お友達の子供が卒乳できているのにわが子がまだだと余計に焦ってしまいますね。

しかし、おっぱいにからしを塗ったり、絵を描いて子供を怖がらせる行為はNGです。昔はこういった方法で断乳するママもいましたが、安心感のある愛情のしるしのおっぱいが「怖いもの」として認識が塗り替えられ、精神上良くありません。

【2歳児とおっぱいの別れ】卒乳を必ず成功させる4つの秘訣

卒乳を一時的に見送る判断が必要な時も!

卒乳がスムーズにできる子供もいればそうでない子供ももちろんいます。卒乳は断乳ではないので、子供のペースに合わせてあげることが大切です。

卒乳に向かってすすむ中で、子供が情緒不安定になることがあります。普段しない悪いことをしてしまったり、赤ちゃん返りする子供もいます。中にはパニック症状を起こす子供も。

こういった場合は、年齢に関係なくおっぱいを卒業する準備がまだできていないという合図なので、卒乳を一時的に見送ってください。

「卒乳はうまくいかないこともある」ということを念頭に置いて、焦らず進めていきましょう。

【2歳児とおっぱいの別れ】卒乳を必ず成功させる4つの秘訣

乳腺炎に注意

卒乳を進めていく中では、ママの体のケアも注意が必要で、特に乳腺炎には気を付けましょう。授乳量が減っても母乳の量が急激に減るわけではないので、子供が飲まない分、しっかり搾乳しましょう。

また同時に食事にも注意が必要で、乳腺を詰まらせるような糖分の多いものや脂質の多いもの、カロリーの高いものは避けましょう。

おっぱいが張っているときに温めるのは逆効果になってしまうので、痛みがある場合は保冷剤で冷やしたり、入浴もシャワーで済ませましょう。