赤ちゃんのでべそ気になりますよね。健康に生まれた赤ちゃんでも筋肉などの発達はまだまだ未熟なため、「でべそ」になってしまいます。しばらくすると治ると言いますが、やはり気になってしまうものです。
今回はでべそについて、いつ治るのか、治らない場合にはどうすればよいのかについてご紹介します。
「でべそ(臍ヘルニア)」とは?
「でべそ」は臍ヘルニアとも呼ばれ約10%くらいの産まれたばかりの赤ちゃんに良く見られる症状です。
特にへその緒を取り除いた場所は筋肉が少ないので、腸からお臍が飛び出しやすいですが、年齢が上がるに従い徐々に閉じてきます。
母体から栄養をもらうためにあるへその緒ですが、生まれてくると必要がなくなり切除します。
通常、赤ちゃんの成長に伴いへその緒の場所も閉じてきますが、何らかの理由で閉じずに開いたままになるとお腹の隙間から腸が飛び出してでべそになることがあります。
産まれて約3ヶ月頃までに大きくなり、腹筋が鍛えられてくる1歳頃までには治ってきます。
でべその原因と治る時期
でべその赤ちゃんやそうでない赤ちゃんも見かけますね。でべそになっている赤ちゃんをみると心配になってしまいますが、でべそになってしまうと治らないのでしょうか。ここでは、でべそになる原因などについて紹介します。
お腹の筋肉が未発達
へその緒の周りには小さな穴が存在しますが、大きくなると徐々に閉じてきます。お臍の周りにも筋肉がありますが、赤ちゃんの場合、お腹の筋肉の力が弱いため、泣いたりうんちをするなど、力が加わった時におへそが出てしまうことがあります。
治る時期
赤ちゃんのでべそを発見したときに治らないのではないかと心配になってしまいますね。赤ちゃんのでべその原因はお腹の筋肉の力が弱いため腹圧がかかった時などに腸が出てしまうことですが、いつ頃に治るのでしょうか。
赤ちゃんは日々成長していますが、生まれて3ヶ月頃に大きくなり、6ヶ月~1歳頃になると自然に治ってきます。1歳頃になるとお腹に筋肉もついてくるので目立たなくなります。
但し、2歳を過ぎても自然に治らなかった場合や皮膚が伸びたり、緩んだりしている場合は、治療が必要になることがあります。
でべそが治らない時の対処法
お腹に筋肉がついてくる時期になるとでべそが改善してきますが、治らないときは家で治すことができるのか知りたいですよね。昔から行われている自宅で治せる方法なども聞いたことがあるかもしれませんが、全てが正しいというわけではありません。
コインをお臍に貼ったり、絆創膏などを貼って治すという方法も聞きますが、テープで皮膚がかぶれてしまうことがあるので、このような方法は行わないようにしてくださいね。
スポンジ療法
スポンジで治す方法ですが、でべその部分をスポンジで押しつけて治す方法があります。この治療法は自分で行わず、病院などで行うようにしてください。
手術療法
でべそは年齢とともに治ってきますが、治らないときは手術で治すことができます。でべそは小学校に入学する前に治ってしまうことがあるので、乳幼児の頃は様子をみるようにしましょう。
小児科の先生も小学校入学前までは、積極的に手術を行わないことがほとんどです。手術を行った場合は、2日〜3日で退院できます。
ゲップをさせる
お腹に力がかかるとでべそになってしまうので、便秘などでいきませないことが大切です。赤ちゃんは便秘をすることが少ないですが、ミルクを飲ませた後にゲップをさせてあげましょう。
ゲップがでないとお腹に空気が溜まっておならをしたくなります。おならをする時にいきんでしまうことがあるので、いきむ回数を減らすようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんのでべそは、約3ヶ月~4ヶ月頃にはだんだん目立たなくなってきます。筋肉の力が弱い赤ちゃんはいきんだりすることででべそになってしまいます。
でべそが治らず気になる時は、小児科の医師などに相談するようにしましょう。