赤ちゃんの笑顔や笑い声は、辛い育児疲れを吹き飛ばしてくれます。それとは逆に、泣きわめく我が子にあたふたした経験をお持ちのママは、たくさんいるはずです。ギャン泣きレベルの激しい泣き方をされると、何をしても泣き止んでくれなくて、それが外出先であったりすると、もうママの方が泣きたくなってしまいますよね。
赤ちゃんがギャン泣きするのはなぜなのでしょうか。その理由をご紹介いたします。また、泣いている時に確認したいことや、対処法なども併せてご紹介いたします。
赤ちゃんがギャン泣きする理由
赤ちゃんが泣く時は、空腹であったり、オムツが汚れていて不快だったり、暑い、寒いということが考えられます。そういったことでギャン泣きすることもありますが、他にもいくつか理由があげられます。
不安になっている
赤ちゃんはとても寂しがり屋です。いつもいるママの姿が見えない、感じられないと急に不安になって泣きだすことがあります。また、人見知りなどが始まると、不安になることも増えます。知らない人に声をかけられたり、恐怖心からもギャン泣きしてしまうのです
怒っている
自分の気持ちがママに伝わらず、怒ることがあります。赤ちゃんが怒るというのも不思議に思う大人の方がいるようですが、赤ちゃんも人間です。立派に怒りという感情を持っています。
また、眠いのになかなか眠れないことに対しても、怒ってギャン泣きすることがあります。言葉を話せない時期だけに、ママもとても困ってしまいますよね。でも、伝わらないことにもどかしさを感じている赤ちゃんの気持ちもわかってあげて下さい。
具合が悪い
体調がすぐれない時や、熱が出ている時、どこかに痛みがある時などは、いつもと違って、ママも驚く程ギャン泣きします。泣き方が違うので、ママなら感じとれるという方が多いです。
思い出し泣き
日中おでかけしたり、いろんな人に会ったりして、たくさんの刺激をうけることがあります。そういった日の夜は、突然ギャン泣きすることがあります。日中に受けた刺激を思い出して泣いてしまうのです。
ギャン泣きしている時に確認したいこと
赤ちゃんがギャン泣きしている時、理由を知る為にも、確認したいことがいくつかあります。
オムツチェック
オムツが濡れていたり、汚れていたりすると泣いてしまいますよね。さっき交換したばかりでも汚れている事があるので、確認してみてあげましょう。
お腹が空いているか
お腹が空いている時も泣きますよね。さっきあげたばかりでも、母乳の場合はママが思っているほど飲めていなくて、お腹がいっぱいになっていないのかもしれません。また、喉が渇いていたりすると泣きだしてしまうこともあります。
汗をかいていないか
冷えるといけないと思って着せ過ぎていると、汗っかきの赤ちゃんにとっては熱すぎることがあります。寝具に面している肌の部分に汗をかいていないか確認してあげて下さい。それとは逆に寒い場合もあります。手足などが冷えていないか確認してみて下さい。
泣き方
赤ちゃんは、泣く理由によって泣き方に違いがあります。とくに、痛みや発熱などの体調不良が理由で泣きだす時は、大抵いつもと泣き方が違います。
ギャン泣きの対処法
抱っこ
とにかく泣いたまま寝かせておくのではなく、抱っこしてあげて下さい。ギャン泣きしている時は、抱っこしても最初は抵抗して反りかえったりすることもあるので、しっかりと抱っこしてあげましょう。
背中を優しくさすったり、トントンしてあげたりして「大丈夫だよ」と繰り返し優しく話しかけてあげましょう。
抱っこの仕方をかえてみる
いつも通り抱っこして泣き止まないようなら、横抱っこにしてみたり、縦抱っこにしてみたり、ユラユラ揺れながら抱っこしてあげたりしましょう。抱き方を変えるだけで泣き止んでくれることもあります。
おしゃぶり
泣いている赤ちゃんにおしゃぶりをくわえさせると、すぐに泣きやむことがあります。ママのおっぱいを加えているのと同じ間隔になり、一瞬で安心して落ち着くことができます。
外の風にあたる
ベランダに出ると、お部屋とは違う空気を赤ちゃんも感じます。それだけで赤ちゃんにとっては気分転換になることがあります。また、暑くて泣いていたりすると、外の風を感じるだけでご機嫌な表情を見せてくれるかもしれませんね。
抱っこして鏡をみせる
ギャン泣きしている赤ちゃんでも、鏡にうつった自分やママをみると、泣いていたのがうそのようにピタッと止まることも。やはり、まだまだ鏡にうつる自分やママはとても不思議で興味深い存在なのです。
スーパーの袋の音を聞かせる
これはよく言われている方法です。スーパーの袋のクシャクシャという音を聞くと、一瞬で泣き止んでくれるというものです。赤ちゃんはお腹の中にいる時から、いろんな音を聞いています。その聞き覚えのある音を耳にすると、泣き止んでくれることがあります。
この他にも歌を歌ってあげたり、赤ちゃんが好きな音を聞かせてあげるといった方法もあります。
こちょこちょ
いつものように、こちょこちょしてみて下さい。泣いていたのが、いつの間にか笑いにかわってしまいます。
車でおでかけ
車を運転できるというのが前提になります。泣いている時にチャイルドシートに乗せると、もっと泣くこともあります。でも、いざ車が動き出すと、その振動で次第に落ち着きを取り戻してくれることがあります。
おくるみ
赤ちゃんはお腹の中という狭い空間で、子宮という柔らかいベッドの上で育ってきました。その時と少しでも同じ状態にしてあげられるのが、おくるみです。おくるみで包んであげるだけで、赤ちゃんは安心して落ち着くことができます。
おむつを交換する
おむつが汚れて泣いていたのなら、交換してあげましょう。そのあとしばらく抱っこしてあげると、落ち着いてくれます。
授乳する
お腹が空いている感じであれば、おっぱいをあげたり、ミルクをあげましょう。ただ、お腹は空いていないけど、おっぱいをくわえたいだけの時も。それでも、そうすることで落ち着いてくれるなら対応してあげるとよいでしょう。
泣かせておく
体に異常がないと確認できたら、いっそ泣いたまま泣かせておくというのも一つの対処法です。寝かせっぱなしで放置はNGです。抱っこして、泣きたいだけ泣かせてあげて下さい。気がすめば、落ち着いていきます。
おかしいと思ったら病院へ!
赤ちゃんがギャン泣きして、何をしてもおさまらない時、いつもと泣き方が明らかに違うと感じた時は、迷わず病院に行きましょう。発熱などの目に見える症状であればわかりやすいのですが、痛みなどは言葉が話せないのでわからないですよね。
毎日接しているお母さんだからこそ、赤ちゃんの様子の異変にも気付ける可能性が高いのです。「おかしい」と感じたら、早めに小児科などを受診するようにしてくださいね。
ギャン泣きはママも本当に辛いですよね。でも、それ以上に気持ちをちゃんと伝えられない赤ちゃんの方が辛いはずです。赤ちゃんの気持ちをしっかりと受け止めてあげてくださいね。