帝王切開の傷跡を残りにくくする3つの方法と消す方法

帝王切開の傷跡は意外と目立ってしまうので、何とかしたいと思っている方も多いのではないでしょうか。帝王切開の後は放っておいていつの間にか消えるということはありませんから、傷跡が残りにくくなるようなケアが必要です

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帝王切開で傷跡が残る理由は?

逆子などの理由から帝王切開で出産したというママも多いですね。
日本で帝王切開にて出産したママさんの割合は、年々増えています。

平成23年厚生労働省によるデータでは、帝王切開率19.2%となっており、これからもこの割合は増加していくと予想されます。

開腹手術になるため、出産後の傷跡がどうしても気になるところです。

また、お腹を縦or横に切る方法2つがあって、どちらの切り方でも傷口は残ります
これはお腹を切ってしまう以上仕方がないことです。

皮膚の表面だけの傷であれば、ターンオーバーによって徐々に傷跡は薄くなり最終的にはきれいに消えるのですが、帝王切開は真皮層まで切るので傷跡が残ります。

中には切った部分がケロイド化して盛り上がって目立つことがあるようですが、傷口がケロイド化する原因はわかっていません。

帝王切開の傷跡を残りにくくする3つの方法と消す方法

帝王切開になる理由

帝王切開には予定帝王切開と緊急帝王切開があります。
帝王切開になる理由はさまざまですが、年々帝王切開での出産が増えています

若い妊婦さんの間でも、自然分娩よりも帝王切開を希望する方が増えているそうです。
理由としては、自然分娩の痛みが怖いという理由がもっとも多いです。

確かに自然分娩のような出産時の長時間にわたる痛みはありませんが、帝王切開にはリスクが伴います。

帝王切開により赤ちゃんが一過性多呼吸になる可能性があります
一過性過呼吸は適切な処置をすれば後遺症が残ることはほとんどないようですが、肺に羊水が残って呼吸困難を引き起こします。

帝王切開は母体へのリスクの方が高く、手術による大量出血や、血栓症、腸閉塞、不妊症、今後の出産で子宮破裂が起きる可能性があります。
また帝王切開時に行う麻酔処置によって、頭痛や嘔吐などが起こる可能性もあります

確かに陣痛による辛さはありませんが、自然分娩よりもいろいろなリスクが高くなるのです。

予定帝王切開では、逆子、巨大児、多胎妊娠、過去に帝王切開で出産しているなどで行われます。
緊急帝王切開は分娩中に母体や赤ちゃんに異常があった場合に、緊急的に行われるものです。

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傷跡を残りにくくする産後のケア

帝王切開はお腹を縦もしくは横に切るので、どうしても傷跡が残ってしまいます。
完全になかったことにすることはできませんが、きちんとケアをすることでパッと見ただけでは帝王切開の傷跡だとわからないようにすることは可能です。

これから帝王切開を控えている方は産後のケアを意識しましょう。
万が一ケロイド化するとかなり目立つので、しっかり予防していきましょう。

刺激しない

帝王切開でできた傷をできるだけ刺激しないのが第一です。

抜糸は入院中に行われますが、表面の傷口はふさがっているように見えても、完全に傷口がふさがっているわけではありません。
およそ3か月ほどかけて瘢痕組織を作り、傷口をくっつける作業が皮膚の内側で行われているのです。

この間に傷口に刺激を与えてしまうとケロイド化する可能性が上がります。

むやみに触ったり掻いたりもそうですが、紫外線からもしっかり傷口を守ってください

保護する

傷口に刺激がいかないように、傷口を保護するのも効果的です。
おすすめなのがドラッグストアなどでも簡単に手に入るテーピングです。

傷口を寄せるようなイメージでテーピングをし、最低でも半年張り続けると傷跡が残りにくくなります
剥がれてきたら貼りかえるようにしましょう。

保湿する

妊娠線のケアで保湿を意識する方も多いですが、それと同様に帝王切開の傷跡を残りにくくするためにも保湿は重要です。

術後すぐに始めたい保湿ケアですが、術後すぐは控えてください。
だいたい1ヵ月検診で傷口をお医者さんからチェックしてもらえますので、そのときに異常を指摘されなければ保湿ケアを始めましょう。

保湿できればどのようなものでもかまいませんが、できれば妊娠線予防専用のものがおすすめです

刺激にならないようにやさしく塗りましょう。

帝王切開の傷跡を残りにくくするには、傷跡を保護して刺激から守ることが大切です。

帝王切開の傷跡を残りにくくする3つの方法と消す方法

残った傷跡を消す場合は?

傷跡が残った場合でも、諦めないでください。
残った傷跡をできるだけ目立たなくする方法を試してみましょう。

傷口を目立たなくする薬を塗る

ドラッグストアなどで販売されている、傷口や火傷の跡を目立たなくする塗り薬を利用しましょう。

術後1年~2年以内であれば、十分に効果が期待できます
もちろん即効性はありませんから、毎日地道に塗り続けることが大切です。

レーザー治療する

美容皮膚科のレーザー治療で、傷跡を目立たなくできます。
完全にとはいきませんが、ほとんど妊娠前の状態に戻せます。

料金はかかりますが、短期間で傷跡を消すことができます。

帝王切開による傷跡は、どういった方法でも完全になかったことにはできません。
ですが、きちんとケアすれば傷跡を目立たなくしたり、ケロイドを予防する効果が期待できます。

地道なケアを続けてみてくださいね。