【出産間近のサイン】おしるしの特徴と起きた時にすべきこと

妊娠も後期に入ると気になるのは出産です。いつになれば出産を迎えられるのかと日々カレンダーを見ている方は多いのではないでしょうか。出産は1回1回違い、経産婦の方でも同じ経緯で出産になることは珍しいくらいなのです。出産になる兆候である「おしるし」は陣痛が来るサインと言われています。「おしるし」についての特徴や出産に向けての流れなどをご紹介します。

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おしるしの特徴と起こるメカニズム

1.おしるしの特徴
2.おしるしの起こるメカニズム
この順番でご紹介します。

おしるしの特徴

では実際おしるしとはどんなものなのでしょうか。おしるしの特徴をご紹介します。

1.おりもの状のものもある
2.おりものに少し血液が混じったようなものがある

おしるしの特徴としては少しの出血ということが多いです。おりものに少し色がついた程度だったり、透明なおりものの場合もあります。個人差があるものなので一概に「おしるし」ですとは断言できませんが、おしるしでない出血との区別はできます。

おしるしが起こるメカニズム

どのような事がお腹の中で起こっておしるしが起きるのでしょうか。そのメカニズムをご紹介します。

臨月に入り子宮が収縮し始めると赤ちゃんが下へおりてきます。お腹の外からでも赤ちゃんが下におりてきたことが分かります。今まで居た赤ちゃんの位置が少し下腹部寄りになるのでわかるケースもあります。

妊娠9か月までは子宮の壁と卵膜はぴったりとくっついているのでお腹の中でしっかりと固定されていますが、臨月に入ると赤ちゃんがだんだんと下へ下がってきます。それに引っ張られて卵膜も子宮の壁からはがれるような感じになり出血を伴います。

子宮口は一つではなく、赤ちゃんが一番近い出口の子宮口と膣の突き当りの外子宮口の2つの出口で赤ちゃんをしっかり守っています。2つの子宮口は管のようなもので繋がっていてその部分を子宮頸管といいます。赤ちゃんが降りてくると頸管も広がっていきます。頸管には粘液があり、子宮の中で卵膜と壁のはがれた血液と頸管の粘液が混ざって「おしるし」になるのです。

【出産間近のサイン】おしるしの特徴と起きた時にすべきこと

正常なおしるしと危険なおしるし

正常のおしるしにはおりもののようなものが混ざっていたり、あるいは出血が少量であるとご紹介しました。では危険なおしるしとはどのようなものなのかご紹介します。

1.妊娠37週未満の出血
2.生理2日目位の量の出血
3.激痛を伴いお腹がカチカチになるほど張っている状態での出血

妊娠37週未満の出血

この場合は切迫早産といって赤ちゃんが生まれるには早すぎる状態を指します。子宮口が開いている場合も多く絶対安静で病院に向かってください。近くに誰も居ないという方は救急車を呼んでもかまいませんので病院へ急いでください。37週未満の赤ちゃんは体の機能がまだ完全ではない場合も多いので安静にしてもう少しお腹の中に居させてあげるようにしましょう。

生理2日目位の量の出血

この場合も緊急を要します。子宮内で何か起こって出血しています。急いで病院へ行きましょう。受診の際は妊娠何週目か病院に伝えると受診の順番も早くしてくれる可能性もあります。

激痛を伴いお腹がカチカチになるほど張っている状態での出血

もしかしたら赤ちゃんが生まれる前のような状態かもしれません。救急車を呼びましょう。できるだけ安静に待っていましょう。

妊娠は病気ではないとは言っても出血が起きているときは危ない状況です。母子ともに危険な状況であることを認識し気負いせず救急車を呼ぶことをお勧めします。

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おしるしから出産までの流れは?

出産までどのような流れかご紹介します。

1.前駆陣痛
2.陣痛
3.破水
4.出産
このような流れで出産を迎えます。おしるしは陣痛の前触れといってもいいでしょう。
しかし、実際は工程表通りに出産を迎えられるとは限りません。個人の体質や体のつくりが違うので一概には言えません。おおよその目安としておしるしは出産の2日~3日前に起こることが多いと報告されていますが、おしるしが起きて1週間以上何もない場合もあります。

確実に言えることはおしるしが起きたということは出産が近づいてきているという体のサインです。心の準備はしておいた方がいいでしょう。

【出産間近のサイン】おしるしの特徴と起きた時にすべきこと

おしるしが起きた時にすべきこと

おしるしがあった時は動揺してしまい何をしていいかわからなくなります。初産だと尚更です。しかしおしるしはこれから陣痛がすぐにでも始まるサインという訳ではないので落ち着いて行動しましょう。

1.おしるしが起きても普通に入浴生活できる
2.おしるしは陣痛が起きるサインなので性生活は控えましょう。
3.陣痛がいつきてもいいように入院準備を完璧に終わらせましょう。

おしるしが起きても普通に生活ができる

おしるしはあくまで赤ちゃんが子宮口付近に下りてきているサインです。今すぐに出産を迎えるわけではありません。陣痛と同時に子宮口は完全に開くのでまだ少し先だという認識を持ちましょう。いつものように家事などをして構いません。普段通りに生活してください。

おしるしは陣痛が起きるサインなので性生活は控えましょう

妊娠後期、臨月になるとお腹も大きくなり性生活も今まで通りとはいきません。仰向けになるだけでもお腹が重くて大変です。また臨月では刺激が加わることで一気に産気づいたりします。おしるしがあったということは赤ちゃんが生まれてくる準備を始めているということです。性生活の刺激によって陣痛を通り越して破水してしまうこともありますのでおしるしが起きたときは性生活を控えてください。

陣痛がいつきてもいいように入院準備を完璧に終わらせましょう

早い方はおしるしが起きて2日ほどで陣痛が始まる方もいます。おしるしが起きたら入院準備を終わらせて鞄にひとまとめにしておきましょう。いざというときに鞄を持っていくだけで済みます。入院準備をまとめた鞄は玄関付近に置いておくとなおいいでしょう。前駆陣痛という軽い陣痛が起きる人ばかりではありません。いきなり出産につながる陣痛が起きる方もいるので、もしご主人に病院に連れて行ってもらうときに鞄が玄関にあれば簡単に指示して持ってきてもらえます。もしもの事を考えて準備するようにしましょう。

【出産間近のサイン】おしるしの特徴と起きた時にすべきこと

おしるしがない人もいる

おしるしだと思っていたら破水だった、陣痛がいきなり大きくて歩けないほどだったという想定外の話は出産ではよくある話です。マニュアル通りにいかないのが出産なのです。いつもと違うけど気のせいなどと自己判断は賢明ではありません。少しでも何かおかしいな変だなと思ったらかかりつけの産婦人科へ連絡して確認してみましょう。