【実は恐ろしい子供の偏食】原因と悪影響を知って直す方法

子供の偏食は、多くのママが抱えている悩みの一つです。どんなに工夫をしたメニューにしても、嫌いな物は一切手をつけない。嫌いな物が入っていると、大好物の物でも食べない。そんな毎日に頭を抱えているママも多いのではないでしょうか。「今の時期だけ」「いつか食べるようになる」そういうお子様もいますが、直らないお子様もいます。

「いつか」という考えはあまり良いとはいえません。子供の偏食はそんな簡単に直るものではないのです。その症状と原因、それが及ぼす悪影響などをご紹介いたします。また、偏食を直す方法も併せてご紹介いたします。この機会に、お子様の偏食を直してみませんか?

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偏食の症状と原因

症状

食べ物に好き嫌いがあることを偏食というのではありません。

・野菜しか食べない
・パンしか食べない
・肉しか食べない
・麺類しか食べない
・野菜は全然食べない

というふうに、特定の物しか食べない、食べられるものが限られてしまうという症状を偏食といいます。食べられるものも非常にわずかのものに限られていて、極端に栄養が偏りがちになるという症状も観られます。

成長の過程で少しずつ改善が見られることもあれば、まったく偏食が直らず、そのまま大人になってしまう方もいらっしゃいます。

原因

アレルギー

アレルギーを持つお子様は、その食べ物を口にすることで体に何らかの異変が起こるという記憶が残ります。当然その食べ物は食べなくなります。

初めて口にした時の印象が良くなかった

生まれて初めて食べた時の味や食感、見た目やニオイなどが嫌で、その後は一切食べることができなくなってしまいます。

偏った食生活

今は離乳食もたくさんレトルトが出ています。忙しいママの助けになるのですが、市販されているものに頼り過ぎると、当然食生活が偏ってしまいます。ママの味よりも市販のものが美味しいと感じてしまうのです。成長するにつれて、偏りがひどくなっていく傾向があります。

その食べ物にイヤな思い出がある

「毎回お弁当に入っていた」「無理やり食べさせられた」「たまたま体調が悪く、その食べ物を食べた時に嘔吐した」など、食べ物にまつわるイヤな思い出があって、その思い出のせいで食べられなくなるという事もあります。

好きな物しか与えない

小さい頃から好んで食べるものだけを与えて育てると、それ以外のものは食べられないものという認識になり、食べなくなってしまいます。

【実は恐ろしい子供の偏食】原因と悪影響を知って直す方法

偏食による悪影響

成人男性で、有名人にも偏食の方がたくさんいらっしゃいます。そういう人たちをみると、たいして気にすることはないと思ってしまいませんか?偏食は子供に様々な悪影響をもたらしてしまいます。

心の病

偏食がうつ病を引き起こす要因の一つであるということが分かっています。子供がうつ病?と思われる方も多いですが、最近は増加傾向にあり社会問題になっています。また、子供の頃は大丈夫でも、成人してからうつ病になる可能性が非常に高いということもわかっています。

私たちの身体の中でも、たくさんの栄養素を必要とするのが脳です。その脳に栄養素が不足すると、どうしても全てに対してマイナス思考になりがちになってしまいます。

便秘

子供は野菜が嫌いですよね。どうにかして食べさせようといろいろ試行錯誤してみても、なかなか食べてくれないものです。野菜は食物繊維が豊富です。野菜嫌いなお子様は、便秘になりやすくなってしまいます。

貧血

鉄分豊富な肉や魚を食べないお子様に多くみられます。子供は大人よりもたくさんの鉄分を摂取しなければいけません。鉄分が不足することによって、貧血だけでなく、お肌もかさつき、髪に艶がなくなり、すぐに疲れていつも元気がないといった様子が見られます。

発育

偏食になってしまうと、成長期に必要な栄養素をしっかりと摂ることができません。その為、発育に影響を与えてしまうことがあります。

虫歯になりやすくなる

偏食のお子様は、虫歯になる傾向が非常に高くなります。食べているものにもよりますが、やはり歯を作る為に必要なカルシウムなどの栄養素が不足します。歯の質も低くなり、その上おやつなどの甘いものばかり食べていると、虫歯の要因となってしまいます。

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偏食を直す方法

見た目や味、食感を変える

嫌いな物は少々形を変えたりしただけではすぐにわかってしまいます。それが嫌いな物であれば、なおさらです。野菜ならみじん切りにして、野菜の味に負けないくらい、しっかりと味を染み込ませましょう。肉や魚もお子様が好きな味付けをしてあげましょう。まずは、気付かせず口に運べるような状態にしてあげるのがポイントです。

一緒に料理をする

嫌いな物でも自分で一から作ることで、食べてみようという気持ちが出てくることもあります。また、いつもはママがやっている「味見」を自分もできるとなると、嫌いな物でも口に運んでくれる可能性はあります。一緒に作ったものを例え食べてくれなかったとしても、「一緒に作るといつもより美味しい」と褒めてあげることは忘れないでください。

好きな料理にまぜこんでしまう

例えば、ハンバーグが好きなら、嫌いな物を全てみじん切りにして混ぜ込んでしまいます。また、カレーは味が強く、野菜の味を消してくれるのでおすすめです。

大好物と一緒に出す

大好物はいつも通りの量で、嫌いな物は少しにしておきます。お子様のペースに合わせながら、お子様のタイミングで嫌いな物を口に運べるよう声掛けしてあげてください。嫌いな物を少しでも食べられたら、大げさなぐらい褒めてあげましょう。「今度はもう少し食べられるようにがんばろうね」と声掛けも忘れずに。

友達と一緒に食べる

仲良しのお友達が食べている所を観るだけで、嫌いな物でも興味をもつことができます。幼稚園の給食もそうですが、周りのお友達が食べていると食べるようになる傾向があります。

【実は恐ろしい子供の偏食】原因と悪影響を知って直す方法

怒るのも無理やりもNG

どうにかして偏食を直してあげたくて、いろいろ工夫しても食べてくれない。ママも感情的になってしまったりすることもあるでしょう。ついつい怒ってしまったり、無理やり食べさせようとしてしまうこともあるかもしれません。

ですが、こういった行動はNGです。食事をすることすら嫌がるようにもなってしまいます。

ママの焦りや心配する気持ちもよくわかりますが、お子様のペースに合わせて上げるのが一番大切です。まずは食事の時間を楽しみ、嫌いな物を気付かせない作戦をたててみましょう。焦らず、ゆっくりと進めていくことが大切ですよ。