おくるみが赤ちゃんにもたらす、6つの効果と月齢別の巻き方

赤ちゃんの体を優しく包み込んでくれるおくるみ。重心が安定しない赤ちゃんを抱っこしやすいようにしたり、冬の寒さや夏の日差しからも赤ちゃんを守ることができるスーパーアイデムです。入院中から使用することができるので、入院前までに購入しておくとよいですね。今回はおくるみがもたらす、赤ちゃんへの効果や月例別の使い方をご紹介したいと思います。

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「おくるみ」とは?

おくるみとは、簡単にいえば赤ちゃんを包むための大きな布です。
布といっても生地や厚み、形は様々ですが、綿などの天然素材が使われていることが多いです。

様々な生地のおくるみがあり、どれにしたらいいのか迷ってしまいますが、おすすめはパイル生地です。

パイル生地は吸水性や保温効果が高く、汗っかきの赤ちゃんにもってこいです。
ミルクやよだれで汚れてしまっても、洗濯しやすく、乾きも早いのでママにとっては嬉しいですね。

使用方法としては、抱っこ時、就寝時、移動時に赤ちゃんを包んで使います
小さな赤ちゃんは首も座っていませんし、体も重心が安定せずぐにゃぐにゃしているので、初めての赤ちゃんの場合、抱っこしにくいと感じるママやパパでも、おくるみで体を包むと楽に抱っこできるようになります。

おくるみが赤ちゃんにもたらす、6つの効果と月齢別の巻き方

おくるみの効果

おくるみはママやパパが抱っこしやすくなる以外にも、いろいろな効果があります。

体が安定するので抱っこしやすい

赤ちゃんの体は、重心が安定していません。
そのため、抱っこしなれていないママやパパはちょっと及び腰に。

でもおくるみでしっかり固定すると体が安定するため、抱っこしやすくなります。

赤ちゃんが安心感を感じられる

しっかりとおくるみで体が包まれるので、赤ちゃんはまるでお母さんのおなかの中にいるかのような安心感を感じられます。

安眠効果

体が固定されるので、新生児期の「モロー反射」によって上手に眠れないといったことを防ぎ、安眠効果もあります。

紫外線から体を守る

紫外線はお肌の弱い赤ちゃんにとっては良くありません。
新生児から使える日焼け止めもありますが、お肌が荒れてしまう可能性もあります。

おくるみならそんな心配なく使えます。

冬の寒さや冷房の冷えから守る

赤ちゃんは気温や湿度にも敏感に反応します。
おくるみは環境の変化からしっかり赤ちゃんを守ります。

SIDSのリスク軽減

乳幼児で心配なのがSIDS(乳幼児突然死症候群)です。
うつぶせ寝の赤ちゃんだけでなく、あおむけ寝の赤ちゃんもSIDSを発症します。

おくるみで包んで寝ている赤ちゃんの方が、ただあおむけに寝ていた赤ちゃんよりもSIDS発症リスクが低いという結果が出ています。

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月齢別で変わるおくるみの巻き方

おくるみの巻き方は月齢によって変わります。

新生児

一般的な巻き方

1.布をひし形に置き、頭がくる部分を内側に折り曲げる
2.赤ちゃんを置き、体の横に両腕をまっすぐにくっつける
3.腕を固定した状態で、向かって右側の布を赤ちゃんの反対側の体の下に入れる
4.足部分の布をおなかの方へ持っていき、首、布が長ければ襟足の下に入れる
5.向かって左側の布を反対側同様に腕を固定した状態で、反対側の体の下に入れる

足部分を巻くときには、あまりきつく巻いてしまうと股関節脱臼の原因になるため、優しくかぶせる様に巻きましょう。

おひな巻き

おひな巻きは、長方形のおくるみを使った巻き方です。

1.おくるみを横に広げる
2.真ん中に頭が出るように赤ちゃんを置く
3.向かって右上の角を持ち、赤ちゃんの向かって左側のお尻の下に入れる
4.反対側も同じようにする
5.軽く足の裏を合わせるようにして、向かって右下の角を持ち、赤ちゃんの向かって左側の肩の下に入れる
6.反対側も同じようにする

3~4か月

3か月ごろになると赤ちゃんは首がすわってきます。
そして同時に手を動かすことに興味が出てくる時期でもあります。

このころのおくるみの巻き方は新生児のころと基本的に同じですが、手が自由に動かせるように、足だけ包む感じにしましょう。
そして新生児のころよりも、少し緩めを意識しましょう。

おくるみを使うのは、4か月くらいまでです。
5か月を過ぎると、腰もすわりだし寝返りも打てるようになり、おくるみを嫌がります。

おくるみが赤ちゃんにもたらす、6つの効果と月齢別の巻き方

おくるみを巻くときのコツと注意点

おくるみは慣れるまでは巻くのに時間がかかったりと、難しく感じるママも多いと思います。
慣れてくれば、誰でもチャチャッと巻けるようになるので心配いりません。

おくるみを巻くときのコツは、次のことを意識すると良いでしょう。

両腕を体に添わせてまっすぐ固定する(3か月ころまで)
ほどけないようにしっかりと巻く

そして注意点ですが、しっかり巻きつつもきつく巻かないことです。
きつく巻いてしまうと、赤ちゃんは息が苦しくなってしまいます。

きつすぎないかどうか確認するには、赤ちゃんとおくるみの間に手のひらを少し差し込んでみましょう。
手のひらが少し入るくらいであればベストです。

それから、股関節脱臼を防ぐため、足は優しく巻くことです。

股関節脱臼は脱臼とはいうものの、痛みはほとんどなくママも気づかずに過ごしてしまうことが多いです。
診断が遅れてしまうと、後遺症が残る場合もあります。

股関節脱臼の後遺症は、症状がずっと残るもの、再発するものの2つがあります。
再発した場合は手術などを検討する必要も出てきます。

将来的に「変形性股股関節症」の原因にもなりますから、注意が必要です。

おくるみを使用する期間は4か月頃までと限られていますが、それ以降も日よけにしたりブランケットにしたりと、いろいろな使い道がありますので、1つ持っていると何かと重宝するでしょう。