最近枕をいつ洗いましたか?毎日使うものだから、枕には皮脂や汗など汚れがつきやすいです。不潔なまま放置すると健康や皮膚に悪い影響を与えます。リラックスするための道具ですから、枕は常に清潔にしておきたいものですね。
枕は素材によって洗濯できるものとできないものがあります。今回は洗濯できる枕か見分ける方法と、洗濯やメンテナンスの方法を紹介します。
不潔枕が招く悲劇
枕を洗わないと皮膚など体の健康に影響が出る可能性があります。ダニ・雑菌・カビなどの温床になってしまうので、枕が不潔な状態にならないよう注意しましょう。
頭皮のトラブル
不潔な枕は抜け毛の原因になります。不潔な枕は汗などの湿気がこもりがち。乾ききっていない枕は雑菌が繁殖しやすい環境です。枕は頭部を直接つけるため、枕で繁殖した菌が頭皮にも侵入し、抜け毛や薄毛を引き起こします。特に、「マラセチア属真菌」が頭皮に侵入すると、頭皮の炎症や抜け毛を引き起こします。
また、頭皮のニキビや毛穴の詰まりの要因にもなります。
ニキビや肌荒れ
頭皮と同様に、不潔な枕は顔の皮膚にも良くありません。人間の皮膚には元々、雑菌やダニなどが住んでいます。普段は影響がありませんが、枕に雑菌が繁殖した状態だとニキビや肌荒れの原因になります。
さらに女性は入浴後に化粧水・クリーム・乳液などを使用するため、皮脂以外の水分や油脂も枕に付着します。そのため、より雑菌が増加しやすい環境下にあります。枕カバーは頻繁に交換しましょう。
洗濯できる素材の枕と洗濯する方法
洗濯できる素材
1.洗えるポリエステルわた
ポリエステルわたは、枕によく使われる素材です。ふわふわとした感触で、お値段も手頃です。軽いので女性でも干すのが簡単です。天日干しで日光を当てることができるので、手入れのしやすい枕と言えます。洗濯機で洗えるものと、手洗いのものがあります。ボリュームが落ち、低く潰れたら買い換えます。
2.パイプ
長いストローを輪切りにしたパイプ素材も洗濯できます。ポリエステルわたよりも硬く、製品によって硬さやストローの大きさが異なります。パイプ状なので湿気がこもりにくく、ポリエステルわたよりも長く使うことができます。パイプ同士がこすれる音がするので好みが分かれます。天日干しできます。
3.コルマ
コルマは中心が空洞になった大きなビーズです。マルコビーズとも呼ばれます。パイプより弾力があり、形状を復元する力があります。寿命はパイプ素材と同じくらいです。コルマも湿気がこもりにくく、ビーズが触れ合う音がします。天日干しできます。
4.洗えるマイクロビーズ
ビーズ上の小さな粒をみっちりと詰める枕です。パウダービーズと記載されることもあります。柔らかく頭部の形にフィットします。パイプやコルマに比べて通気性が悪く、やや乾きにくいです。洗えるビーズと洗えないビーズがあるので、購入する際に確認しておきましょう。マイクロビーズは陰干しです。
洗濯機を使用する洗い方
洗えると記載されたポリエステルわた・パイプ・コルマは洗濯機で洗えます。こまめに洗濯機でケアしたい人は、上記3つの素材を選ぶと良いです。
1.枕をネットに入れる
枕の選択には、必ずネットを使用しましょう。枕専用のネットも売っています。枕の中身が飛び出さないようサイズの合うものを使用します。
2.洗濯機に入れ洗剤を加える
洗剤は中性洗剤を使用します。普段使用している洗濯用洗剤で良いです。
3.デリケートな衣類用のコースで洗濯する
おしゃれ着を洗うデリケートコースやドライなど、優しく洗うコースで洗濯します。水流の勢いが弱いものが適しています。
4.形を整える
洗濯が終わったら、中身が偏らないように形を整えます。
5.枕用ネットで天日干し
枕を挟めるネットやバンドで留め、物干しで干します。しっかり内部が乾くまで干しましょう。大きな枕や中身の量によっては、1日では乾かないこともあります。
手洗いの仕方
洗えるマイクロビーズは手洗いします。
1.水を張り洗剤を入れる
浴槽やたらいなど、枕全体が入る容器に水を張って中性洗剤を加えます。結構なスペースが必要なので、浴槽なら邪魔になりません。
2.もみ洗いする
全体をもみ洗いします。ゆっくりと揉んだり押したりして、汚れを優しく押し出しましょう。
3.よくすすぐ
枕から泡が出なくなるまで、押しながら何度もすすぎます。洗剤は中まで染み込むので念入りにすすぎましょう。
4.陰干しする
洗い終わった枕を陰干しします。ベランダの影になる場所に枕用ネットやバンドを使って干します。洗濯機での脱水行程がないため、洗濯機で洗うよりも乾くまでに時間がかかります。直射日光が当たらないよう注意しながら、3-4日間は干しておきましょう。
洗濯できない素材の枕とメンテナンス方法
洗濯できない素材
・羽
・一部のマイクロビーズ
・ウレタン
これらは洗濯できません。
洗濯の代わりに、陰干しして湿気を飛ばします。枕用のネットなどを使用して陰になる場所に吊るしましょう。
クリーニングに出す
洗える素材はクリーニングに出すことも可能です。プロによる洗濯なので、中身の偏りや汚れ残りの心配がありません。一人暮らしの人など、枕が洗濯機に入らない場合にも便利です。また羽などの洗えない素材も店によっては対応できる場合があります。