所要時間は3分以内!「ウール素材」を縮めず自宅で洗濯する方法

秋冬はファッションを楽しめる女性にとってうれしい季節ですが、気になるのがクリーニング代ではないでしょうか。秋冬のニットの素材で多いのが「ウール素材」です。自宅で洗濯して縮んで着れなくなってしまったという失敗をしたことがある方も多いはず。ウール素材は自宅で洗濯するにはちょっとしたコツがあります。そのコツを掴めばもうクリーニングにわざわざ出す必要はありませんよ。そこで今回はたった3分で完了するウール素材を縮めずに自宅で洗濯する方法をご紹介します。

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ウール素材が縮むのはなぜ?

ウール素材の衣類を自宅で洗濯をして縮めてしまう経験は誰でも1度はあるのではないでしょうか。ウール素材の衣類は洗濯に失敗すると、大人サイズのニットが子供サイズくらいに縮んでしまいますし、風合いも損なわれてしまい、まるでフェルトのように硬くなってしまいますね。

ウールが縮んでしまうのには、ウールの特性が関係しています。

ウールは人間の髪の毛のようにキューティクルのようなうろこ状の「スケール」というものがあります。このスケールは乾燥するとしっかりと閉じて湿気を逃さないようにし、水や湿気などがあるとキューティクルが開いて湿気を取り込みます。

閉じたり開いたりをすることによって、湿気を一定に保っているのです。

ウール素材の衣類を洗濯すると、水に触れるのでこのスケールが開きます。スケールが開いた状態で洗濯をして摩擦を加えると、スケール同士が絡み合って、縮みフェルト化してしまいます。

所要時間は3分以内!「ウール素材」を縮めず自宅で洗濯する方法

 

ウール素材の洗濯の方法

ウール素材の衣類を洗濯するには、いかに摩擦を避けるかというのがポイントになります。自宅でウールの衣類を洗濯するときには揉み洗いをせず、「つけ置き洗い」が鉄則です。

使用する洗剤にも注意が必要です。ウール素材を洗えることが表記されている中性洗剤を選びましょう。ドライマークの衣類も洗える中性洗剤を選びましょう。

それではウール素材の衣類の洗濯の手順をご紹介します。

1.洗濯液を作る

まずは、たらいや栓をした洗面台などに30度くらいのぬるま湯を入れ、そこへ中性洗剤を入れてかき混ぜます。洗剤の量は使用上の注意の部分に書かれています。洗剤の量を増やしても汚れ落ちが良くなるわけではありませんから、適量を守りましょう。

2.洗濯液に浸ける

丁寧にたたみ、洗濯ネットに衣類を入れ、洗濯液に浸けましょう。3分程度しっかりつけ込みます。ウール素材は水分を弾くので、しっかりと洗濯液に押し込みましょう。

3.すすぐ

洗濯液から衣類を取り出し、ぬるま湯を入れて衣類をすすぎます。洗剤によってすすぎの回数が違うので注意しましょう。できればすすぎが1回で済むタイプの中性洗剤を用意しましょう。

ウールは水に浸かっている時間が短ければ短いほど、型崩れや色落ちなどを防ぐことができるからです。

4.脱水

洗剤に合わせた回数すすいだら、次は脱水です。洗濯機の脱水機能を使っても良いですが、より衣類を傷めにくいのがバスタオルを使って脱水する方法です。

バスタオルを半分に折って、その上に洗濯ネットから取り出した衣類を置きます。タオルと衣類を一緒にくるくると巻いていき水分をタオルに吸い取らせます

洗濯機の脱水機能を使う場合は、15秒ほどの短時間にしておきましょう。長時間脱水すると衣類を傷めることになりますので気を付けましょう。

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干し方にも気を付けて!

ウールの衣類は干し方にも注意が必要です。

基本は洗う時同様に「優しく」がポイントになります。水分を吸っているウールは非常に重みが増しているので、一般的なハンガーで干してしまうと重みで衣類が伸びてしまいます。

脱水が終わったら、平干しハンガーで形を整えて干しましょう。平干しハンガーは100円均一などでも簡単に購入することができます。

干す場所も重要で、日焼けや変色、劣化を防ぐために、陰干しにするか部屋干ししましょう。

平干しハンガーがない場合は、平らなところにバスタオルを敷くことで代用できます。例えばお風呂の蓋の上にバスタオルを敷いて干すのも良いでしょう。

もしくは、物干し竿が2本あれば、その上に袖が落ちないようにして乗せても型崩れさせずに乾かすことができます。

所要時間は3分以内!「ウール素材」を縮めず自宅で洗濯する方法

 

ウール衣類の洗濯頻度は?

秋冬に大活躍のニットはどのくらいの頻度で洗濯すれば良いのでしょうか。

きれい好きの方は、着るたびに洗いたくなってしまいますが、着るたびに洗濯をしていては優しく洗濯していてもやはり傷みが発生してしまいます。どのくらい着用するかにもよりますが、1シーズンで2~3回程度が良いでしょう。

直に着用すると汗がついてしまうので、必ずインナーを利用して汗がつかないようにする工夫も必要です。

頻繁に洗濯できないウールの衣類は、着用後のケアが大切です。

風を通して湿気を取り、たたんでしまいましょう。ハンガーにかけっぱなしにすると型崩れの原因となります。ニオイ等が気になる場合は、消臭スプレーを利用するのもおすすめです。

クリーニングに出さなくても、自宅でたった3分で洗濯できますから、クリーニング代節約のためにも自宅で洗濯しましょう。