赤ちゃんが寝てくれない、寝てくれない赤ちゃんをもつお母さんには切実な悩みですよね。他のお母さんに聞いてみたら、「うちの子は寝てばかりいて逆に心配しているの」なんて返されて、「どうしてうちの子は寝てくれないの?」「うちの子はどこかおかしいの?」「私に母親は無理かもしれない」とどんどん自分を追い込んでしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
眠れない原因が例え可愛い我が子であったとしても、人間、寝たいのに眠れないという状況はとても辛いことなのです。
今日は寝かしつけに悩んでいる方必見、赤ちゃんを寝かしつける方法についてご紹介します。赤ちゃんによって効果があるものとないものがありますので、いくつか試しながら、効果があるものをみつけてみてくださいね。
赤ちゃんがなかなか眠らない理由
まず、赤ちゃんの睡眠は個人差が大きいことを理解しましょう。出産した直後は寝てばかりだったのに、徐々に眠らなくなる子、産まれた時から、ずっと寝てばかりで手間がかからない子、産まれたときからなかなか寝ずにお母さんを困らせる子と赤ちゃんによって色々です。
赤ちゃんがなかなか眠ってくれず困った時、育児書を開いて、生後○か月くらいにはこのくらい寝ますと書いてあるのにと悩むお母さんがいらっしゃいますが、赤ちゃんの睡眠に関しては、育児書はそれほど参考にならないと考えた方がお母さんの気持ちも楽になります。
では、具体的に赤ちゃんがなかなか眠らない理由についてみていきましょう。
赤ちゃんは昼夜の区別がついていない
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中では、20分から40分サイクルで寝たり起きたりを繰り返していましたので、生まれてすぐ、夜になったから寝て、朝になったから目が覚めるという生活スタイルに変化することは難しいのです。
外の世界に慣れていくうちに、長く眠ることが出来るようになったり、昼夜の区別がつくようになっていきますので、慣れるまでどうしても個人差がでてしまいますが、いつかは昼夜の区別がつき、まとまって寝てくれる日は必ず来ます。
げっぷやうんちが溜まっている
沢山母乳やミルクを飲む時期になると「黄昏泣き」を経験するお母さんも沢山います。「黄昏泣き」とはお腹もすいてないし、体調も悪い訳ではないのに、夕方になると機嫌が悪くなり泣き止まなくなることです。
実は「黄昏泣き」はげっぷやうんちが溜まって夕方くらいになるとお腹が張って苦しくなって泣いてしまうことが原因の場合が多いのです。特に、母乳の場合はそれほどげっぷを気にしなくてよいと産院で指導されることも多く、お腹が張って苦しいことに気づいてあげられない場合も多いようです。
「黄昏泣き」に悩まされている場合は、お腹の張りに注意してみてくださいね。
お腹がすいている
寝てもすぐ起きてしまうという場合には、母乳やミルクが足りているのか注意してみましょう。特に、母乳だと成長と共に足りているのかどうか不安になってきますね。母乳後、寝かしつけても短時間で起きてしまう場合には母乳が足りてない可能性もありますので、母乳後ミルクを与えてみて様子をみるのもお勧めです。
眠る環境が悪い
着せている服が暑かったり、寒かったり、また部屋の気温や湿度が不快だと、繊細な赤ちゃんはゆっくり眠ることが出来ません。寝汗をかいてないか、手足が冷たくなっていないか確認してみましょう。
赤ちゃんをスッと寝かしつける方法
赤ちゃんがなかなか眠らないことには理由があると分かったうえで、赤ちゃんを眠りに誘うにはどのような方法があるのでしょうか。
子守唄を歌う
昔から赤ちゃんの寝かしつけの方法としては定番の方法ですね。歌うのはゆったりと穏やかな気持ちになる曲であれば子守唄に限らなくても構いません。お母さんの好きな曲にすれば、ストレス発散も兼ねることができますよ。
また、「大きな古時計」も繰り返し歌うと赤ちゃんが眠りやすいのでお勧めです。
お雛巻き
新生児から首が座るくらいまでの時期、ピクッというモロー反射が原因で起きてしまう赤ちゃんもいます。そのような場合には「お雛巻き」が効果的です。
2つ折りにしたバスタオルの一つの角を頭にして赤ちゃんを寝かせます。次に、股関節を優しく広げ、膝を曲げさせ足元の角でくるみます。このとき、足の裏を揃えるくらい曲げさせるのがポイントです。足を押さえた状態で、両手を胸の前にもってきて、左の角を右下に、右の角を左下に引き、左右の角を足元に織り込み完成です。お雛様のような見た目になることから「お雛巻き」と言われています。
ただし、長時間「お雛巻き」にすると手足を自由に伸ばせない状態が続くことになりますので注意しましょう。
抱っこしながら歩く
赤ちゃんには「輸送反応」という抱っこした状態で歩かれると泣き止んで眠りやすい特徴があります。赤ちゃんが眠らず泣いて困る場合には、抱っこしながら歩いてみましょう。家の廊下を行ったり来たりするだけでも構いません。
スリングを利用すると赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいた状態と近い状態を作ることができます。
眉間をなでる
保育士さんがお昼寝の際に、赤ちゃんの寝かしつけとしてされているのが眉間をなでる方法です。眉間を優しくなでることにより、自然と目がつぶってしまい、眠りの世界へ誘われてしまうようです。
添い寝で寝たふり
生後8~9か月頃になると、周りの状況を少しずつ理解できるようになってきます。明るい部屋でお父さんやお母さんが起きている状態で寝かしつけをされても「自分もまだ遊んでいたい、寝たくない」と頑張りますが、部屋の明かりを消して、お父さんもお母さんも寝たふりをしてしまえば、はじめは遊びに誘っていても、そのうち諦めて寝てくれます。
お気に入りグッズ
赤ちゃんによっては、自然とお気に入りのバスタオルやぬいぐるみ、おしゃぶりなどが決まってくることがあります。その場合には、お気に入りグッズを入眠グッズとして活用してしまいましょう。お気に入りグッズには赤ちゃんを安心させてくれる何かがあるのですから。
CDやオルゴール
毎回、眠る前に決まったCDやオルゴールをかけてあげると、その音が聞こえてくると反射的に眠ってしまうようになる赤ちゃんもいます。
優しい音色のオルゴールや赤ちゃんを眠りに誘うCDなどが市販されていますので試してみるのもお勧めです。ただし、1度や2度では効果はありませんので継続することが大切です。
耳元でビニール袋をカシャカシャする
スーパーなどでもらうビニール袋を手でカシャカシャすると発生する音は、お母さんのお腹の中で聞こえていた音に似ているので、赤ちゃんの安らぎになります。大人にとっては雑音以外のなにものでもないのですが、赤ちゃんにとっては安心する音なのですね。
赤ちゃんがなかなか寝てくれなくて困った時は、赤ちゃんの耳元でゆっくりビニール袋をカシャカシャすると効果的ですよ。
ベビーカーで出かける
昼間であれば、ベビーカーでお散歩するのもお勧めです。赤ちゃんにとってもお母さんにとっても気分転換になりますし、ベビーカーでゆられているうちに眠ってしまうことも多いのです。
車ででかける
夜になかなか寝ない赤ちゃん、車に乗せてドライブするとすぐに寝てしまうというのは子育てあるあるの一つです。夜中のドライブは大人にとっても負担ですので毎日行う訳にはいきませんが、今日は夜泣きが酷いというときには試してみる価値ありですよ。
寝かしつけする時の注意点
最初にお話ししましたが、赤ちゃんに昼夜の区別がつくようになり、生活スタイルが安定してくると睡眠時間が長くなっていきます。赤ちゃんが昼夜の区別がつきやすくなるよう、夜の寝かしつけの際には、部屋の明かりを暗くして、テレビや携帯などの使用は止めましょう。
また、朝、目が覚めた時にはカーテンを開けて、朝の光を感じさせてあげるもの昼夜の区別を感じさせるのに効果的です。
それでも寝なくて疲れた時は?
何をやっても、どんなに努力しても、なかなか寝てくれない赤ちゃんもいます。その場合は、一人で抱え込まずに外に助けを求めましょう。
近所に頼れる人がいるのであれば積極的に手伝ってもらいましょう。頼れる人がいない場合には、保育園の一時預かりをお願いし、昼間に少し休息をとるようにしたり、自治体によっては夜まで児童館や子育て広場がオープンしているところもありますので、今日は寝なくて困ったなという日に利用してみるのも手ですよ。
お母さんだって疲れた時は休んで良いのです。無理のないようにしてくださいね。