「夜尿症」と言う言葉をご存知ですか?夜尿症は子供のおねしょのことで小さな子供に見られる症状です。小さな子供を持つママなら子供のおねしょを経験したこともあるでしょう。年齢が高くなるにつれかほとんど見られなくなりすが、やはり心配ですよね。
夜尿症の原因はいくつかありますが、治療しなければならないのでしょうか?治療をしなくても自宅でもできるケアがあることを知っておくと良いですね。
「夜尿症」とは?
赤ちゃんや小さな子供がおねしょをしてしまうことは仕方のないことですよね。夜尿症は一般的に「おねしょ」と呼ばれているものです。
日本泌尿器科学会では以下のように定義されています。
5歳を過ぎても1か月に1回または2回など寝ている間におねしょをしてしまい、更に3ヶ月以上続くもの
引用元URL:https://www.urol.or.jp/public/symptom/09.html
3歳や4歳ならまだ尿を出すための機能が未熟なので、上手く膀胱に溜めることができずにお漏らしをしてしまいます。しかし、年齢が高くなるにつれたくさん溜められるようになり、我慢できるようになるのです。
子供の成長は個人差があるので5歳を過ぎた子供でもおもらしをしてしまう子供は多いと言われています。
夜尿症の原因
子供の性格に何らかの問題があるのではないか?または育て方が悪いのではないか?など心配してしまいますが、育て方や性格などで夜尿症になることはないので心配しないでくださいね。
夜尿症になってしまう原因にはどのようなことが考えられるのでしょうか?
原因1.ホルモンの関係
尿量を指示しているホルモンに抗利尿ホルモンがあり、尿量を調節してくれる働きがあります。このホルモンは日中は分泌が少なく、夜になると分泌が多くなって尿がたくさん作られないように働いてくれるホルモンなのです。
子供は抗利尿ホルモンの分泌が一定ではないため、バランスが乱れて夜に尿がたくさん作られてしまうことがあるのです。
原因2.夜間の膀胱容量が小さい
膀胱は尿を溜めておく場所ですが、小さな子供は膀胱の働きも未発達なのでたくさんの量を溜めておくことができませんね。
大きくなると発達してくるので、小さい頃は様子を見るようにしましょう。
原因3.膀胱などの問題
夜だけでなく、昼間もおしっこを漏らしてしまうという子供さんは膀胱や腎臓などに問題があることが考えられます。心配な時は小児科などを受診して医師に相談するようにしましょう。
原因4.ストレス
大人だけではなく子供でもストレスはあるのもです。ストレスは自律神経のバランスを乱して夜尿症の原因となることがあります。
原因5.寝る前に水などを多く飲む
塩分の多い食事や寝る前にたくさん水を飲むとトイレに行きたくなります。
夜尿症の治療と自宅ケア
自宅で行うケアで改善する方法もありますが、小学生になっても1週間に2回以上ある時は治療が必要な場合があります。心配な時は、小児科や泌尿科などで診てもらうようにしましょう。
規則正しい生活
自律神経のバランスが乱れると夜尿に関係する抗利尿ホルモンにも影響をおよぼしてしまいます。起床時間や就寝時間、食事の時間などを毎日同じにすると自律神経が整い、夜尿症を改善することができます。
水分の摂り方に注意する
水分の摂り方を工夫するだけで夜尿症が改善することがあります。午前中はたくさん水分を摂っても構いませんが、午後は徐々に減らして夜は眠る2時間前くらいから水分をとらないようにしましょう。
尿を我慢する
尿意をもよおしたらトイレに行くのではなく、我慢する練習をしましょう。膀胱訓練することで尿が膀胱にためやすくなりますよ。
我慢をすることも大切ですが、限度を超えて我慢すると腎臓が悪くなってしまうので注意しましょう。
塩分は控える
スナック菓子や塩分が多く入った菓子類は喉が渇いて水分を多く摂ってしまいます。
治療方法
自宅のケアを行っても改善しない時は治療を受けるようにしましょう。治療にはどのような方法があるのでしょうか?
抗コリン剤
膀胱の働きを一定に保ってくれ多く尿が溜められるように働きかける薬です。頭痛やめまい、喉の渇きなどの症状に注意するようにしましょう。
抗利尿ホルモン剤
夜間の尿の量を減らしてくれる働きがあります。朝や昼は水分をいつも通りにとっても構いませんが、薬を飲んでいるときは水中毒に注意しましょう。
アラーム療法
下着に特別なセンサーを取り付けておねしょをしたらアラームがなるようになっています。膀胱の容量を増やすのに良い治療法です。
まとめ
いかがでしたか?夜尿症は訓練することで症状が緩和することがあるのですね。自然に治まる症状ですが、回数が多いと心配のなってしまいますよね。
小学生に入ってからも夜尿症が頻回に見られるときは医師などに相談すると良いですね。