歯並びで悩まずに育ってほしい!正しいおしゃぶりの与え方とポイント

最近、子供の歯並びの悪さが問題になっています。歯列矯正をする子供も増えていますよね。食生活の変化などもあるのですが、顎の発達が未熟な為に、歯並びが悪くなるという傾向にあります。また、赤ちゃんが使うおしゃぶりの与え方を間違えると、歯並びが悪くなってしまうという話を聞いたことがあるママも多いのではないでしょうか。

そこで、赤ちゃんにおしゃぶりをさせることによるメリット、デメリットについてご紹介いたします。また、おしゃぶりの与え方や、卒業方法なども併せてご紹介いたしますので、歯並びで悩まされることのないよう、赤ちゃん期からできる限りのことをしてあげてくださいね。

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おしゃぶりを与えるメリット・デメリット

最近はとてもオシャレでかわいいおしゃぶりがたくさん販売されています。ですが、このおしゃぶりを使うことに対しては、ママの中でも賛否両論分かれるところです。まずはメリットからご紹介いたします。

寝付きが良くなる

赤ちゃんはまだまだ一人で寝ることができないので、寝かしつけなければいけません。卒乳や断乳後の赤ちゃんの寝かしつけに苦闘しているママも多いのが現実です。そんなママの救世主がおしゃぶりです。

赤ちゃんはおしゃぶりを口に入れることで、おっぱいを吸っている時と同じ安心感を得ることができ、寝付きが良くなるのです。

突然死予防

乳幼児突然死症候群で亡くなる赤ちゃんは少なくありません。まだまだ原因が不明なのですが、おしゃぶりを使っている子は、この突然死というのが少ない傾向にあります。100%というわけではありませんが、今までの研究結果を見る中では、突然死の可能性を低くすることができる一つの手段としておしゃぶりは有効だといえます。

鼻呼吸

鼻呼吸ができない赤ちゃんも増えています。鼻呼吸ができないと口だけで呼吸しますので、口臭や虫歯の原因にもなってしまいます。おしゃぶりを使うと口がふさがるので自然と鼻呼吸できるようになっていきます。

泣きやませる

お出かけ途中、赤ちゃんはいつ泣きはじめるかわかりません。電車やバスの中で泣きだされてはママも困りますし、周りの目も気になりますよね。そんな時に、かなり高い確率で泣きやませることができるのがおしゃぶりです。グズリ対策グッズとしておすすめです。

歯並びで悩まずに育ってほしい!正しいおしゃぶりの与え方とポイント

このように、いくつかメリットがありますが、デメリットもあります。

言葉がでにくい

なかなか言葉がでにくい赤ちゃんは、おしゃぶりをしている子が多いです。口がふさがってしまっていることで、言葉をだすチャンスを逃してしまいます。ママの言っている事が少しずつ分かり始めたら、おしゃぶりをする時間を少なくしていってあげてください。

歯並びが悪くなる

おしゃぶりをしていると、出っ歯になるというのを聞いたことがありますよね。2~3歳頃まで続けていると、歯並びに悪い影響を及ぼします。これは、乳歯が生え出してくることから影響があるとされていますが、乳歯が全て生えそろう前におしゃぶりをやめさせれば問題ありません。おしゃぶりをやめても、今度は指しゃぶりが始まったりすることがあります。この指しゃぶりもおしゃぶりと同じですので、早い段階で止めさせるようにしてあげてください。

赤ちゃんとの交流が減る

おしゃぶりをさせていると、ぐずることもなく一人遊びしてくれたりするので、忙しいママは助かりますね。でも、赤ちゃんとスキンシップしたりすることはとても大切です。あくまで生活サイクルの中心は赤ちゃんということを忘れず、しっかりとコミュニケーションをとってください。

脳の発達に影響

赤ちゃんは何でも口に入れるという時期があります。いろんなものに興味をしめして、それを手にし、口に入れ、舐めたりします。この行動は、脳の発達に必要な行為です。おしゃぶりをしているとこれらができなくなります。その為脳の発達に影響を及ぼす可能性もあります。

歯並びで悩まずに育ってほしい!正しいおしゃぶりの与え方とポイント

おしゃぶりの与え方

おしゃぶりは、生後2ヶ月頃から使うことができます。生後半年くらいまでなら、ママがどうしても手が離せないなどの時、外出先でぐずられた時などに使用する程度がいいでしょう。ただ、泣いたからといってすぐに与えるのはではなく、赤ちゃんが何をしてほしいのかをしっかりとわかってあげることが大切です。

1日でおしゃぶりを使用する時間は、合計して3時間程度にとどめておきましょう。寝かしつけの時などに、ダラダラとくわえさせておくのはよくありません。また、起きている時でも、いつまでもずっとくわえさせるのはやめましょう。

おしゃぶりを加えさせすぎると、依存してしまい、おしゃぶりなしではいられなくなったりします。歯並びなどにも影響しますので、ダラダラくわえさせるのは止めましょう。

生後半年ぐらいで、離乳食も始まり進んでいけば、自然とおしゃぶりが要らなくなっていく赤ちゃんもいます。ですが、いつまでも止められない子もいます。そういった場合は、2歳頃までにはおしゃぶりを卒業できるようにサポートしてあげてください。

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おしゃぶりを卒業する方法

おしゃぶり卒業の目安は生後半年です。これはあくまで理想です。なかなか生後半年頃でうまく卒業できるという赤ちゃんは少ないです。でも、歯並びや言語の発達などの事を考えれば、この時期に卒業させておくことをおすすめします。

おしゃぶりを卒業させるには、おしゃぶり以外に興味を向かせることが大切です。生後半年ぐらいなら、自分ではいはいをしたりして、行動範囲が広がる時期です。この時期ならおしゃぶりのことを忘れさせるのには絶好のタイミングといえます。

おしゃぶりを止めさせると決めたら、もう見える所に置かないことから始めます。日中は気をそらすことができても、夜の寝かしつけの時になかなか寝てくれなくなるでしょう。しかしどんなに泣かれても、絶対に与えてはいけません。その大泣きは数日で終わります。ママは大変ですが、この時期を乗り越えられるよう、しっかりと赤ちゃんをサポートしてあげてください。

歯並びで悩まずに育ってほしい!正しいおしゃぶりの与え方とポイント

進化したおしゃぶり

赤ちゃんグッズが販売されているお店に行くと、本当にたくさんの種類のおしゃぶりが販売されています。一度に2~3個程度購入される方が多い傾向にあります。

最近のおしゃぶりは見た目だけではなく、形状も進化しています。ママが一番心配しているのはやはり歯並びです。その心配を解消してくれる「出っ歯になりにくいおしゃぶり」というのも販売されています。

おしゃぶりを失くしてしまうということもよくあります。暗いところでもすぐに見つけられるよう、暗闇で発光するタイプのものもあります。

生後半年までと考えると使う期間は短いのですが、上手に使うことで、ママの育児のお助けアイテムとなってくれます。ただし、依存症にならないよう、与えるのはいつまでということをきちんと決めて、おしゃぶりばかりに頼らないようにしてくださいね。