3つの危険が潜む赤ちゃんの誤飲!飲み込んだ物で異なる対処法

赤ちゃんは、目にするもの全てが初めてなので、どんなものにでも興味をしめします。手にとったあとは、必ずと言っていいほどなんでも口に入れようとしてしまうため、誤飲の危険があります。

赤ちゃんの誤飲に潜む危険や、身近にあるもので誤飲しやすい物をご紹介いたします。また、誤飲した時にどのような対処をすればよいのかなども併せてご紹介いたします。小さな物は注意して手の届かない所に置くようにしていても、意外に誤飲してしまうようなものもあるのです。赤ちゃんの命に関わることでもあるので、誤飲しやすいものや、対処法は覚えておいてください。

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赤ちゃんの誤飲に潜む危険

赤ちゃんがなんでも口に入れるようになるのは、だいたい生後半年ぐらいからになります。このぐらいの時期になると、赤ちゃんの動きもかなり活発になりはじめ、歩くことができなくても、自分の力で欲しいもの目指して移動することができるようになります。行動範囲が広がれば、それだけ初めて目にするものも増えていきます。

赤ちゃんには、危険を認識する能力はありません。ですから大人が注意して、誤飲しそうな大きさの物は赤ちゃんの目につかない・手の届かないところに隠しておくことをおすすめします。
「隠す必要は・・・」と思われる方が多いのですが、赤ちゃんは、目にして興味を持った物に関してはいろんな方法で取ろうとします。何度もあきらめてはチャレンジします。そのうち、大人が見ていない間に何かの拍子でそれが赤ちゃんの所に落下したら、間違いなく口にいれてしまいます。

赤ちゃんの誤飲に潜む危険としては、

・中毒症状
・窒息や呼吸困難
・内臓を傷つける

この3つがあげられます。命に関わることもありますので、十分注意してあげなければいけません。

3つの危険が潜む赤ちゃんの誤飲!飲み込んだ物で異なる対処法

赤ちゃんが誤飲しやすいもの一覧

赤ちゃんが誤飲する可能性があるものは下記の通りとなります。

・タバコ
・ボタン電池
・ボタン
・紙屑
・シール(はがして誤飲する可能性あり)
・ビニール(ちょっとした切れはしも誤飲します)
・硬貨
・おもちゃ類(小さな口に入りそうなもの)
・ペットボトルのふた
・薬(錠剤)
・化粧品
・石鹸
・洗剤類
・乾燥剤や保冷剤(袋を破って中身を口に入れます)
・ティッシュ
・押しピン

これらの他にも、各家庭で赤ちゃんの口に入りそうな物や、器官を通過してしまいそうなものは、赤ちゃんの目の届かないところに隠してしまうようにしてください。

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誤飲した時の対処法

タバコ

これは誤飲率が非常に高くなっています。たばこで長さ2cmを超える物を誤飲した場合は、すぐに病院へ行き処置を受けてください。少しであれば、口の中にある葉をとりのぞき、吐かせます。水分をとらせてしまうとたばこが吸収されてしまいますので、絶対にしないでださい。ほんの少しの量であっても、赤ちゃんの様子がおかしい場合はすぐに病院を受診してください。

ボタン電池

水分は取らせずに、ただちに病院に連れて行ってください。また、どのタイプの電池を飲みこんでしまったのかを医師に説明してください。

子供の物でも大人の物でも、吐かせる努力をしてください。吐いてくれないなら、水などを飲ませた後、すぐに病院に連れて行ってください。どんなタイプの薬を飲んだのか、同じものを持って行くことも忘れずに。

押しピン

押しピンなどの先のとがったものの誤飲の場合、見える部分にあるなら取ってあげてください。見えない場合は、すぐに病院に連れて行きます。万が一出血が認められる場合、すぐに救急車を呼んであげてください。

洗剤

カビとり剤や漂白剤などは、水、又は牛乳を与えると、飲みこんだ物の濃度を薄めることができると同時に、粘膜を保護してくれます。その後すぐに病院に連れて行きましょう。

灯油やガソリン

水分は与えずに、ただちに病院で診てもらってください。無理に吐かせようとすると粘膜を傷つけてしまうので、とにかく速やかに病院へ行くようにしてください。

除光液

マニキュアも同様ですが、無理やり口から出させようとしないでください。また、水分を取らせずにすぐに病院に連れいていきましょう。

紙製品は、便と一緒にでてきます。また、プラスチック片やビニール片は、少量であれば便と一緒にでてくることが多いので、様子を見てあげてください。もし異変が見られたらすぐに病院に連れて行きましょう。

ビニール袋を飲んだ場合は、器官に詰まりやすいので窒息の危険があります。病院に連れて行って処置してもらってください。

3つの危険が潜む赤ちゃんの誤飲!飲み込んだ物で異なる対処法

誤飲で処置に迷ったら

赤ちゃんが誤飲してしまい、どうすれがいいのか迷った時は、まっさきに病院へ連れいていくのがいいですが、赤ちゃん自身に異変が見られないと迷いますよね。

そんな時は、

つくば中毒110番:029-852-9999(9~21時)
大阪中毒110番:072-727-9999(24時間)

などに電話をし、誤飲物や状態を説明して、どうすればよいのか指示を仰いでください。

赤ちゃんの誤飲は、大人が注意してあげることで必ず防ぐことができます。赤ちゃんの行動範囲が広がる前に、今一度、お部屋の中を見回して、危険だと思われるものは全て赤ちゃんから見えない所にしまっておくようにしましょう。

また、誤飲したからと言って、どんな時も吐き出させたり、水や牛乳を飲ませればいいのではありません。誤飲物によって対処法が違ってくるため、万が一の時の為に、知っておくとよいでしょう。