昔と比べると、最近は子育てママに対しての見方も変わり、育児の大変さを多くの方に理解してもらえるようになりました。ですが、本当の育児の大変さというのは、実際に育児をしているママとそれを経験した人にしかわからないものです。
育児は多くの困難の連続です。育児疲れに陥ってしまう理由をご紹介いたします。また、そうなってしまった時の対処法も併せてご紹介いたします。これから育児をされる方、今現在悩まれているママ、是非参考になさってください。
育児は困難の連続
「妊娠中はとにかく嬉しくて、育児がこんなにも大変だとは思わなかった。」そう実感しているママは少なくありません。
子供を愛しているのに、子育てに対してやる気が起きない、子供を可愛いと思えない、そんな思いが大きくなり、育児ができなくなる方が増えています。「子育て困難症候群」とも呼ばれて、社会問題になりつつあります。
・育児書通りにやってもうまくいかない
・教えてくれる人がいない
・相談できる人がいない
・子供がいうことを聞かない
・どうして泣いているのかわからない
良い母親になろうとすればするほど、育児はうまくいかないと感じてしまいます。「頑張って」そんな言葉もママの心に重圧となってしまいます。
・子供といるのが苦痛に感じる
・不安に襲われる
・憂鬱になる
・子育てする気になれず子供をあずけることが多い
・何の理由もなく子供を攻撃したりしてしまう
などの症状が見られる方は、子育て困難症である可能性が非常に高いので、注意して下さい。
育児疲れに陥ってしまう理由
睡眠不足
生まれてから数ヶ月の間は、24時間赤ちゃんのお世話が必要になります。1日3時間おきの授乳や、頻繁におむつを交換しなければいけません。汗をかけば着替えをさせて、体温調整にも気を配る必要があります。
ママの睡眠は細切れ睡眠となり、睡眠不足の状態が続き、些細なことで疲れやすい状態となります。
ストレス
慣れない育児で不安に感じることも多くなります。また、周りからの心ない声も影響して、ストレスがどんどんたまってしまいます。
手伝ってくれる人がいない
昔と違って、夫以外に頼れる身内がいないという方が増えています。産後すぐ休む間もなく出産前と同じように家事をこなし、そこに初めての連続の育児。子供の為、夫の為と一人で頑張らなければいけないことで、疲れもたまっってしまいます。
休めない
風邪をひいても、生理痛がひどくても、頭痛がしても、ママはゆっくり休める時間はありません。育児に家事、手伝ってくれる人がいないので、体調が悪くなっても休むことなくこなさなければいけません。
子供や旦那様が体調が悪くなると自分が看病するのに、自分が体調を崩しても看病してくれる人も、心配してくれる人もいない。そういうことで体も心も疲れがどっと出てしまいます。
自分の時間がない
子供が生まれると、家事と育児で毎日が終わっていき、自分の時間が無くなります。美容室にもなかなか行けなかったり、ムダ毛の処理さえ忘れてしまう。お風呂もゆっくり入れない。ちょっとしたことさえできなくなってしまいます。
ふと鏡にうつっている疲れ切った自分をみて、疲れがあふれ出してしまいます。
後追い
赤ちゃんがハイハイするようになるくらいから、後追いが始まります。ママが見えなくなると、あっちこっち探しまわり、みつけられないと泣きだしてしまいます。とにかくママがいないと泣く。
トイレでさえゆっくりと入れない。後追いが始まる時期に育児疲れを感じるママが非常に多いです。
ゆっくりと食事できない
子供がいると仕方がないと言われますが、これはみなさんが想像している以上に大変なことです。台所で子供の食事の準備をしながら「つまみ食い」程度の食事だったり、食事の時間がないというママもいるほどです。
出産後に妊娠前よりも痩せてしまうママがいるというのも納得できます。きちんとした食事がとれないと、どうしても栄養が偏り、体調も崩しやすくなります。食事ができないこともストレスとなって育児疲れにつながります。
育児疲れに陥ってしまった時の対処法
子供を預ける
自分の両親や義父母、それがだめなら保育所の一時預かりなどもあります。各自治体でそういったサービスを行っている所を教えてもらえます。とにかく子供と離れて、一人で過ごす時間を定期的に持つことで、気分もリフレッシュさせることができます。
好きな物を食べる
女性は甘いものが好きな方が多いです。子供が寝た隙に、自分の好きな物をゆっくりと食べる。そんな時間を設けてみて下さい。甘いものは疲れた心をホッと癒してくれる力があります。
ただ、授乳中の方は、乳腺炎などに注意が必要ですので、食べる量には気をつけて下さいね。
運動する
運動といっても、子供と一緒に思いっきり体を動かして遊ぶということです。まだハイハイの赤ちゃんなら、一緒にハイハイで競争してみたり、子供向け番組で踊ってみたりするのもおすすめです。
公園で一緒に砂遊びをしたり、一緒にかけっこしたり、滑り台を滑ったり、自分も童心に戻って遊んでみて下さい。そういった体の動かし方は、リフレッシュになります。また、血行もよくなり、体にも心にもいい影響を与えてくれます。
手を抜く
育児疲れに陥るママは、完璧を求めている方に多い傾向があります。何もかも完璧にこなす必要はありません。「子供が寝ている間に○○して」というのをやめて、一緒にお昼寝したりしてしまいましょう。
食事もたまには手抜きをして、子供とのんびりまったりと過ごしましょう。疲れを感じたら息抜きや休息をとってください。
周りに甘える
育児も家事も全て一人でやってしまおうとしていませんか?貴方一人の子供ではありません。旦那様と貴方の子供です。いくらお仕事が忙しくても、子育ては二人でするものです。
旦那様はもちろんですが、自分の親や兄弟姉妹、頼れる人がいるなら、遠慮せずに頼って甘えて下さい。一人で抱え込まないようにしましょう。
友達とおしゃべりする
子供ができると、なかなか友達と会う時間もとれなくなります。中には誰とも話をしない日がある、というママもいらっしゃいます。ママ友がいるなら、子供をつれてお茶をしたり、時には独身時代のお友達とおしゃべりする時間を作ってみて下さい。人と話すというのは、想像以上にリフレッシュできます。
寝る
体の疲れを感じたら、とにかく少しでも横になって寝る時間を作りましょう。必要最低限度のやることをやって、子供と一緒に寝てしまいましょう。睡眠不足が少しでも軽減されると、気分もかなり良くなります。
体の疲れが改善されれば、心も元気になってきます。
育児疲れは放置しない!
育児疲れに気付いていながらそのまま同じ生活を続けていると、育児ノイローゼとなってしまうケースもあります。疲れていると、子供に対してもきつく当たってしまうということもあります。
子供にあたってしまったことで、さらに自己嫌悪に陥ってしまい、もうどうすればいいのかわからなくなってしまう。そんな方が非常に多いです。
育児疲れに自分で気づいていながら毎日を続けるのはやめましょう。一人で抱え込まないでください。旦那様にも相談できないなら、各自治体で育児の相談窓口などが設けられています。そういった所に足を運んでみて下さい。
体の疲れは休めば改善されます。でも心の疲れは吐き出さないとたまる一方です。誰かに話を聞いてもらう事で、気持ちも楽になります。
完璧である必要なんてありません。無理しないで、疲れた時は周りに甘えて、頼れる所に頼って、育児疲れに陥らないようにしてくださいね。