赤ちゃんが人や物をガブリと噛む8つの理由と予防する方法

授乳中やあやしている時に、赤ちゃんに不意に噛まれると、手加減のない力にあざができることもあります。そうはいっても言葉が通じない赤ちゃんに、どう対処すれば止めてくれるのか分からず、叱れないままになっていないでしょうか。今回は赤ちゃんが人や物を噛む理由と共に、予防するための方法について詳しく解説していきます。

広告

赤ちゃんが人や物を噛む理由は?

赤ちゃんに噛まれると、周りの人にストレスや愛情不足を指摘されるお母さんがいます。心当たりがなくても、そういった指摘はお母さんにとっては辛いものです。実際には1歳ぐらいまでの赤ちゃんには、噛む理由がちゃんとあることをお父さんやお母さんだけでなく周りの人もきちんと理解し知っておきましょう。

1.歯のかゆみ

生後5ヶ月から8ヶ月ぐらいの間に、赤ちゃんには歯が生え始めます。歯の生えかけはむずがゆさを感じるため、赤ちゃんは唇を鳴らしたり、おもちゃやお父さんお母さんの手を噛むことでそれを紛らわそうとします。

2.何かを伝えようとしている

赤ちゃんは言葉をまだ理解していないので、自分の意志を伝える手段がなく、噛むことで気持ちを伝えようとすることがあります。おっぱいの出が悪い時や、上手く吸えないといった不満からも噛むことがあります。

3.確認のため

離乳食を始めると、赤ちゃんは口に入れた物を噛むことでその感触や硬さを確認しようとし始めます。赤ちゃんの成長に伴い現れるもので、スプーンを噛んだりタオルや毛布を噛むこともあります。

4.噛むことを楽しんでいる

噛むことを覚え、色々な物を噛むことが遊びの一環になっている状態です。歯の生えかけの時のように、ぐずることはなく、笑顔で噛みます。

5.周りの人の反応を楽しんでいる

おっぱいを噛んだ時のお母さんの反応や、指を噛まれた時の周りの人の反応が面白く、繰り返し噛むことがあります。反応の仕方によっては、噛み癖につながることもあります。

6.飲み遊びによるもの

おっぱいを飲んだ後、乳首で遊んでいる状態です。

7.退屈している、眠い

お腹がいっぱいになり、退屈してきた、眠くなってきた時に噛みつくことがあります。

8.興奮している、恐怖を感じている

赤ちゃんはちょっとした変化でも敏感に反応し、言葉の代わりに噛みつくといった行動に出ることがあります。また風邪などで鼻が詰まったり、苦しい時に上手くおっぱいやジュースが飲み込めないので噛むことがあります。

赤ちゃんが人や物をガブリと噛む8つの理由と予防する方法

赤ちゃんが人や物を噛むのを予防する方法

赤ちゃんがお母さんやお父さんの手などを噛むだけならいいですが、抱っこしてくれる他の人に急に噛みついたりしたら大変です。噛み癖をつけないためにも、赤ちゃんが噛むのを予防することが大切です。

歯固めのおもちゃを用意する

歯が生えたばかりの時には、むずがゆさを感じてしまうので、歯固めを使わせるようにしましょう。おもちゃで代用すると、かみ砕いてしまい、破片が口に入ることもあるのでやめておきましょう。

きちんと叱る

噛みつかれた時には、すぐその場で叱るようにしましょう。噛まれたら痛いのだということを何度も繰り返しきちんと伝えることが大切です。

言葉だけでなく態度で示す

噛みついてきた時には、真面目な顔で声のトーンを落として「ダメ」といいましょう。そして少し赤ちゃんと距離をおき、再度戻ってきた時に「ダメ」をもう一度繰り返します。こうすることで、「噛むとお母さんが怒る」ことを伝えることができます。

離乳食の硬さを工夫する

離乳食が柔らかすぎる場合もあるので、歯ごたえを工夫して少し固めの離乳食に切り替えましょう。

きちんと赤ちゃんと向かい合う

家事をしながら、またスマホを見ながら、の「ながら育児」は赤ちゃんに不満やストレスを与え、もっと構って欲しいという気持ちが噛む行為につながることがあります。授乳や食事以外でも、きちんと赤ちゃんの目を見て付き合うようにしましょう。

広告

人や物を噛んだ時に叱っても良い?

ご機嫌だったのに、急に人や物に噛みつく赤ちゃんの行動は、周りの人をびっくりさせますし、不意のことでとんでもない痛みを感じることもあります。ただし1歳程度までは歯のかゆみや噛むことが成長に伴い出てくる行動なので、何でも叱ることが赤ちゃんにとっていいこととは言い切れません。ただし噛まれたら相手は痛いのだということは、きちんと毎回言葉が通じなくてもいうことが必要です。

赤ちゃんの噛み癖は、3歳ぐらいでおさまることがほとんどですが、兄弟ができた時や、遊んでいて友達に突然噛みつくといった行動に出ることがあります。この場合はストレスが原因となっていることもあるので、きちんと言い分を聞いてあげることも必要です。

赤ちゃんが人や物をガブリと噛む8つの理由と予防する方法

噛まれた時にこんな対処はNG!

赤ちゃんに突然噛まれて、間違った対処を続けていると逆に赤ちゃんに噛み癖が付いてしまうことがあります。以下のような行動や対処をしないように注意しましょう。

大きな声を上げて反応する

噛まれた時に大げさに反応すると、赤ちゃんはその反応を見たさに噛むことを繰り返すことがあります。噛まれた時といつもの態度とは切り替えることが必要です。

大きな声で叱る

赤ちゃんの時もですが、ある程度大きくなってからも不意に人を噛む行為に出る子供もいます。噛まれた時には「痛い」という意思表示は大切ですが、かっとなって大きな声で叱ることはやめましょう。赤ちゃんは相手にしてもらえると思い込む可能性があり、小さな子供の場合はさらにエスカレートすることもあります。「ダメ」と短い言葉で叱る方が効果的です。

さらに噛まれた時には、あごをなでる、鼻をつまむことで、気をそらす方法も有効です。噛まれたら痛いのだということをだんだんに理解させるようにしましょう。