子供の言葉遣いの悪さを正しく指摘するためのポイント

子供というのは、いろんなところから言葉を吸収します。家庭内では言葉遣いに注意しながら育てていても、今はいろんなところから情報が入ってくる時代です。子供のスポンジのような脳は、耳で入る言葉をどんどん覚えてしまい、いつの間にか言葉遣いが悪くなってしまいます。

言葉遣いが悪化するのはいつごろなのか、その時期と原因をご紹介いたします。また、悪さを正しく指摘するポイントや、親の言葉遣いで注意すべき点なども併せてご紹介いたします。

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言葉遣いが悪化する時期と原因

時期

一番初めに言葉遣いが悪化する時期は、幼稚園時代です。幼稚園に入ると同じ世代の子供と一緒に過ごす時間が長くなり、いろんなものを吸収しますが、その中に、「言葉」があります。

個人差もありますが、だいたい5歳ぐらいになると、言葉遣いが悪化していく傾向があります。子供同士のつながりも強くなり、その分受ける影響も大きくなってくる時期です。

その後は、小学校中学年くらいになると、大人のような言葉遣いをするようになります。これは大人への憧れが強くなる時期だからということも関係しています。大人のマネをするようになるので、その中で言葉遣いが悪化していきます。

原因

子供の言葉遣いが悪化する原因は、

・親や身内に口の悪い人がいる
・反抗期
・テレビやネット動画
・友達

といったことがあげられます。やはり日常生活の中で受ける影響が大きく、家庭内で両親が汚い言葉を使ったりしているのを聞いているので、それをそのまま使うようになります。

親や身内が言っていることを、子供は悪気なく真似してしまいます。また、テレビやネット動画などの影響も非常に大きいです。

先にも書かせていただきましたが、幼稚園や保育園、学校などの集団生活の場では、同じ世代の子供や、年上の子供と関わることも増えます。その中でそういった悪い言葉がかっこよく感じることもあり、真似してしまうようになります。

子供の言葉遣いの悪さを正しく指摘するためのポイント

言葉遣いの悪さを正しく指摘するためのポイント

違う言い方を教える

悪い言葉には、違う言い方があるものが多いです。子供がどういう気持ちを伝えたいのかを聞いて、人を傷つけずに伝える為の言葉を教えてあげて下さい。

なぜ悪いのかを教える

よく言葉遣いが悪い子供に「ダメ」その一言で叱っている親がいます。ですが、子供はどうしてそれがダメなことなのかがわかりません。理由もなく否定されても、子供は納得できません。その言葉を使うことで相手がどういう気持ちになるのかを教えてあげて下さい。気持ちの伝え方を教えてあげることが大切です。

子供の目線で注意する

本当に使ってはいけない悪い言葉、人を傷つけたりするような言葉は、叱ったり「ダメ」というだけではいけません。しっかりと子供の目線まで下がって、目をみて、真剣に注意してあげてください。

いつもと違う感じの対応をすることで、子供はそれをきちんと認識してうけとり、記憶に残ります。

叱るのではなく伝える

言葉遣いの悪いのを、頭ごなしに叱っては逆効果になることもあります。叱るのではなく、どうしてそういった言葉を使うのか、子供に聞いてみて下さい。そして、どうして使ってはいけない言葉なのかを教えてあげて下さい。

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お父さん・お母さんの言葉遣いも要注意

子供の言葉遣いが悪化するのには、普段のお父さん・お母さんの言葉遣いも原因となっています。一番身近にいる大人が使っている言葉を子供はどんどん覚えます。年齢に関係なく、聞いたことが無い言葉などが入ってくると、それをしっかりと吸収してしまいます。

お父さん・お母さんは、子供に言葉のお手本をしめすことができる、一番身近な大人です。子供に使わせたくないなら、自分も使わないようにすることが必要なのです

よく「子供の前では使わないようにしている」と言われますが、子供がその場にいなくても、同じ屋根の下に入れば、どこで聞いているかわかりません。ゲームやテレビに夢中になっていても、親の話はしっかりと聞いているのが子供です。

お父さん・お母さんも、もう一度自分たちの言葉遣いを思い出して、家にいる時、家族がみんなで一緒にいる時は、言葉遣いに注意するようにしてくださいね。

子供の言葉遣いの悪さを正しく指摘するためのポイント

言葉遣いの悪化は予防も必要

ある日突然、子供の言葉遣いが悪いことを親が知ることになります。そういったことにならないようにするには、予防することも大切です。

予防する為には、日頃から子供と会話する時間を持って下さい。ちょっとしたことでもいいので、毎日会話することで、子供の言葉の変化にいち早く気づくことができ、正してあげることが大切です。

また、日常生活の中で文章を省略させないようにしてあげましょう。例えば意図に何かを頼む時は、

「○○さん(くん)、お茶がこぼれたから雑巾とって」

といったふうに、誰に、どういう理由でそれを頼むのか、何をしてほしいのかということを、きちんと文章にして伝えるクセをつけさせてあげましょう。もちろん、お父さん・お母さんもきちんと文章で伝えてあげるようにしてください。

まずは、親がお手本となってあげることが大切です。

子供の言葉遣いの悪化は育児をしていれば、どの親も避けては通れないことです。大切なのは、頭ごなしに叱るのではなく、ダメな理由などをきちんと伝えることです。その都度言い方を教えてあげるようにうしてあげてくださいね。