生後1ヶ月から2ヶ月までは、新生児期でありお出かけするには色々と心配な面が多くあります。ただ病院の検診やお宮参りといったことで外出する必要もあるので、外出する時には準備をきちんとしておく必要があります。そこで外出先で困ることのないよう、用意しておくべき必要なアイテムについて、詳しくご紹介します。
生後1~2ヶ月ってどんな時期?
生後1ヶ月までは新生児期で、まだ体温調整がうまくできず、免疫力があまりない状態です。ただし1ヶ月検診を受ける頃からだんだんと赤ちゃんの成長にも変化が現れます。
生後1ヶ月の赤ちゃんの状態
・生まれた時よりも体重が1kgほど増え、身長も3cmから5cmほど伸びる
・睡眠時間は1日14時間から17時間ほどで、まだ昼や夜の区別がつかない
・排泄の回数が減っていく
・目がきちんと見えるようになり目で物を追うようになる
・泣き声に感情がこもるようになる
・声を出すようになる
・手足をよく動かすようになる
生後2ヶ月ぐらいになると、口周りの筋肉が発達し、母乳やミルクを飲むのが上手になるため、授乳の回数が定期的になっていきます。さらに夜寝る時間が長くなりますが、夜泣きが始まるのもこの頃です。
生後2ヶ月の赤ちゃんの状態
・授乳回数が1日8回から10回ほどで、間隔が空くようになる
・長時間眠るようになる
・眠る回数が減る
・寝返りをしそうな素振りが見え始める
・よだれがたくさん出るようになる
・表情が豊かになる
・指や手を口に入れてなめる
・体全体の肉付きが良くなる
生後2ヶ月になると外出の機会も増えてきますが、まだ首はすわっておらず免疫力も低いため、外出する際には短時間の外出から始めて、長くても1時間以内に切り上げることが大切です。
外出することのメリット
生後1ヶ月から2ヶ月の間は、体がまだ発達途中であることや、免疫力がまだほとんどないことから、病気をもらいやすい状態です。1ヶ月検診で問題がなければ、少しずつ外出して外に慣れていくことが必要です。さらに外出することは様々なメリットがあります。
目に見える物や感じる物が刺激になる
赤ちゃんは、家の中でのお父さんやお母さんの声や姿を見聞きし、さらに自分で触ることで五感を発達させていきます。外に出ることで肌に触れるもの、鼻を刺激する香り、聞いたことのない音など、家の中では感じられない多くの刺激を受けることが、赤ちゃんの成長につながります。
生活のリズムがつく
だんだんと朝と昼の区別がつき始めるこの時期に、きちんと日光を浴びさせて夜は暗い場所で眠ることが、赤ちゃんの生活リズムを整えることになります。
お父さんやお母さんのリフレッシュになる
授乳のタイミングや排泄の回数などが落ち着いてくる頃なので、短時間でも外出することはお父さんやお母さんにとってもリフレッシュになります。赤ちゃんにつきっきりのお母さんを、少しでも休ませてあげるチャンスと考えましょう。
外出する前に用意したい「ベビーカー」「チャイルドシート」
近所の散歩程度なら抱っこで間に合いますが、病院や遠方に移動する時には、ベビーカーやチャイルドシートを用意しましょう。ただし練習をしておかないと出かける時に慌ててしまい、手間取って赤ちゃんが泣き出してしまう、といったことも起きてしまいがちなので注意が必要です。
ベビーカー
まだ首がすわっていない1ヶ月から2ヶ月の赤ちゃんのベビーカーは、平らにして寝たまま乗せることができるA型ベビーカーがおすすめです。ただ生後7ヶ月を過ぎ、お座りができるようになったら乗せることができるB型ベビーカーよりも大型であることが多いため、電車やバスなどで折りたたむ必要がある場合には、前もって練習しておくか時間帯を考えて利用するようにしましょう。検診や病院に行く時にはベビーカーがあると便利です。
チャイルドシート
チャイルドシートは、赤ちゃんを車に乗せる際に着用が法律で定められています。年齢に合わせたチャイルドシートを選ばないと、ずり落ちや飛び出しの危険性がありますので、長く使えるものを選ぶか、もしくは年齢に合わせて買い替えることを考えましょう。
チャイルドシートは助手席は危険なため、後部座席に設置する必要がありますが、赤ちゃんがお母さんの顔が見えなくて泣き出す可能性もあります。そういった場合に供えて、後部座席用に鏡を購入して取り付けると安心です。乗り降りの際の事故防止に、助手席の後ろ側が一番安全な位置とされています。
外出する時に持参すべきアイテム
外出する際には、短時間でも長時間でも、基本的なアイテムを用意し、それに付け加える形で荷物を用意しましょう。
外出の時に必須の基本アイテム
・おむつ(出かける時間に合わせた枚数に予備を2、3枚加える)
・おしりふき
・着替え1セット(移動が長い場合はもう1セット)
・ミルク育児の場合はミルクセット(粉ミルクとお湯、哺乳瓶)
・母乳育児の場合は授乳ケープ
・抱っこ紐
・ゴミ袋
・バスタオル、タオル(移動時間に合わせて多めに)
・母子手帳、健康保険証、乳児医療証
・かかりつけの病院の診察券(遠方にいる場合でも問い合わせができる)
移動が長い場合などには、お気に入りのおもちゃやおしゃぶりなども一緒に持っていくと赤ちゃんがぐずった時にも便利です。
夏と冬の外出時の注意
生後1、2ヶ月の赤ちゃんの場合、まだ体温調節ができませんので夏や冬に外出する際には注意が必要です。
夏の外出の場合
気温が上がる前の午前中の移動や外出を心がけましょう。汗をかいてあせもになることも多いので、長時間動き回らず、帰宅したらすぐに汗を拭き取り、保湿をすることに加え、水分補給をしっかりするようにしましょう。
冬の外出の場合
冬は乾燥していて菌やウイルスに感染しやすいので、人の多い場所へのお出かけはなるべく控えましょう。手足を冷やさないようにしっかり着込むことも必要ですが、暖房のあるところでは汗をかいてしまうこともあるため、脱ぎ着で体温調節できる服を着せ、汗はきちんと拭くようにしましょう。
また外出しても授乳のタイミングは家にいる時と同じようにし、寝る時間も家にいる時と同じようにするようにしましょう。生活リズムが狂うと、赤ちゃんの成長にも影響を及ぼしてしまいます。小さい内には短時間の移動や外出を心がけることが大切です。