赤ちゃんを安全に自転車に乗せる方法

自分一人だとちょっとそこまでのお出かけの時は自転車を利用することも多いですが、赤ちゃんがいる場合はどうでしょうか。自転車だと近いけど歩くとなると距離がある場合はかなり悩みます。

バスを乗るほどでもない距離だと余計に悩む…と考えている方に、今回は赤ちゃんと自転車に乗れる月齢や自転車の種類、気を付けるべきポイントなどをご紹介します。

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赤ちゃんの成長の段階

赤ちゃんが生まれてから大きくなるまでの成長段階を詳しく見ていきましょう。このことを知ることで自転車への乗せ方が変わってきます。

1.誕生から4か月まで
2.4か月から8か月まで
3.8か月から1歳まで
4.2歳から3歳
5.4歳以上

このような順番で進めていきます。

誕生から4か月まで

この時期は目がはっきり見え始める時期でまだ寝たままです。首が座り始めるのが早いお子さんで4か月過ぎあたりからなので「おんぶ」「抱っこ」をしてもいいころです。抱っこしてみて首がしっかりと自立していることが「首が据わる」ことなので確認してみましょう。首がしっかりと据わっているようであれば最初は抱っこで、慣れてくればおんぶでと練習してもいい時期です。

4か月から8か月まで

この時期は首が完全に据わって次の段階の腰が据わり始めます。腰が据わるとは一人で「座る」事ができる状態です。腰がしっかり安定して上半身を支えられる状態を指します。腰が据わっていないと座らせてもすぐに前や後ろに倒れるはずです。

8か月から1歳まで

このころからハイハイをするお子さんが多くなります。四つん這いのハイハイもあれば手だけでほふく前進をするハイハイもありバラエティー豊かです。会話はまだ成り立ちませんが、寝るや食べる遊ぶといった簡単な行動を理解していきます。1歳ごろでは「ねんね」「まんま」といった簡単な言葉を話すお子さんが出始めます。赤ちゃんといわれることはここまでの月齢で1歳を過ぎると幼児といいます。

2歳から3歳

段々と単語がつながり会話になってくる時期です。簡単な指示は理解でき「ここで待っていて」「ゴミを捨ててくれる?」「手を洗おう」のような会話を理解できます。日常生活でよく行う行動についてはおおよそ理解できますが、まだ我慢をさせるなど理性を抑止する会話には理解を示しません。

4歳以上

4歳ぐらいになるとルールなどを理解できます。「信号は青で渡る」「ごめんなさいといえる」など簡単なルールや決まりなどを守れるようになります。危険性を考えるというところまで脳は発達していませんので、高いところから飛び降りたり長い棒を振り回すような行動を起こすこともあります。しかし年齢と共に予測するという脳の発達が進むのでこのような行動を起こすことは少なくなってきます。ちなみに小学校へ入学する前までが幼児となり、小学校入学すると児童という区分になります。

赤ちゃんを安全に自転車に乗せる方法

赤ちゃんはいつから自転車に乗せられる?

赤ちゃんというのは1歳までのお子さんの事ですが、このような幼いお子さんでも自転車に乗せられるのか。月齢によって乗せ方に違いがありますのでご紹介します。

1.おんぶしてから乗せる
2.前のかごに乗せる
3.後ろの専用シートに乗せる

子供の発達の違いで乗せ方も変わります。

おんぶしてから乗せる

月齢が4か月以上のお子さんで首が据わっている赤ちゃんならおんぶして自転車に乗りましょう。まだ寝たままの状態で乗せられる自転車はありません。おんぶすることであなた自身が赤ちゃんへの風よけにもなるのでお勧めです。首の据わった赤ちゃんからおおよそ1歳半ぐらいのお子さんはおんぶ乗りをお勧めします。

また、抱っこで自転車を乗ることは法的に問題で道路交通法では「おんぶ」限定です。この状態で事故をしても過失になってしまうので抱っこでの自転車運転はしないでください。

前のかごに乗せる

子供専用の自転車にある前かご使って赤ちゃんを乗せたいと思っておられる方は、お子さんの月齢は1歳半から2歳ぐらいから乗せる方がいいでしょう。簡単な話を聞けるお子さんであれば安全といえます。

前かごに重たいものを乗せる行為は自転車運転も難しくなります。じっとしていられないお子さんだとハンドル操作に支障をきたすこともあるからです。「じっとしていてね」とあなたの話を聞いてくれるようであれば前かごに乗せてもいいでしょう。

後ろの専用シートに乗せる

お子さんを後ろのシートに乗せる場合に適している年齢は3歳を過ぎてからが一番安全です。後ろはあなたにとって完全に死角になるので、お子さんがしっかりと掴んでくれる年齢が安全です。また言葉も理解できるので「しっかり掴んでいて」という言葉にシートベルトをしっかりとつかむことができる行動がとれるのも3歳以上のお子さんです。

自分でバランスをとれるのも3歳以降なのであまり自分のお子さんを過信しすぎないことも事故防止につながります。

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安全な自転車の選び方は?

普通の自転車は1人乗りが基本です。今は子供が乗れる仕様の自転車があります。

1.前かごが子供が乗れる仕様の自転車
2.後ろの座席が子供が乗れるような専用シートを装備した自転車

お子さんを自転車に乗せるには専用のシートが付いていないと乗せることはできません。

前かごが子供が乗れる仕様の自転車

前かごが子供専用シートになっているタイプも数種類あります。

1.荷物かごが無く、ハンドルの間に子供が乗れるシートが付いている
2.荷物かごが前方にありハンドルの後ろに子供が乗れる専用シートが付いている

昔のようにハンドルに引っ掛けるような専用シートではなく、しっかりとシートベルトが備え付けられているものが前提です。1人目のお子さん出産に合わせて1台目として購入されるご夫婦が多いのが前かごタイプです。かごの部分は自転車専門店に行けば取り外すこともできるので、お子さんが大きくなって乗らなくなっても荷物かごに変更可能です。

後ろの座席に子供が乗れるような専用シートを装備した自転車

こちらもタイプがあります。

1.後ろに子供専用シートが備え付けて販売しているタイプの自転車
2.普通自転車の荷台に子供専用シートを取り付けた自転車

前者は販売店で購入できます。後者は今持っている自転車に取り付けてもらうか、自分で取り付けるということです。おおよそのママ達は自転車販売店で取り付けてもらうのが圧倒的に多いです。安全性も考慮すると妥当な判断かもしれません。

赤ちゃんを安全に自転車に乗せる方法

その他安全に乗せるために気を付けるべきことは?

安全に乗るために自転車に乗る人の制限もあるのをご存知ですか。項目別にご紹介します。

1.自転車は専用シートをつけていれば最大3人まで乗車可能
2.おんぶしている人も1人カウントする
3.自転車に乗っている子供にはヘルメットを着用させる

例えば色々なケースを想定しましょう。

1.前かごとおんぶ
2.前かごと後ろ
3.うしろとおんぶ
4.前かごと後ろとおんぶ

この4パターンの乗車が考えられますが、禁止されているのは4.の「前かごと後ろとおんぶ」です。自転車をこいでいる人を合わせると4人になりますので乗車できません。

また車輪が大きいものも重心が高くなるのでやめておきましょう。電動自転車も多く販売されていますが、思いのほかスピードが出るので注意しながら運転しましょう。お子さんを乗せていることですぐには止まれなくなり歩行者との接触事故も多発しています。交通ルールを守り、安全な運転を心がけましょう。