赤ちゃんが牛乳NGな2つの理由と与えても良い時期の目安

大人にとっては体に良い食材が、赤ちゃんも同じように体に良いとは限りません。消化器官がまだ未熟である赤ちゃんは、大人と同じように食材を消化することができないからです。今からご紹介する牛乳も、赤ちゃんに与える時期を知っておくべき食材の1つです。与えてはいけない理由や与え始めても大丈夫な時期など、正しい知識を身につけておきましょう。

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赤ちゃんが牛乳NGなのはなぜ?

1.アレルギー

赤ちゃんに牛乳を与えてはいけない主な理由は、アレルギーになってしまう可能性があるからです。

先にも述べたように、赤ちゃんの消化器官は発育中なので未熟です。豊富なタンパク質を含んでいる牛乳ですが、赤ちゃんではタンパク質を十分に分解することができません。うまく処理できないことによってアレルギーが起きる原因となる抗体を作り出してしまい、それがアレルギーの症状として体に現れてしまいます。

2.貧血

また、牛乳を飲み過ぎると貧血になる可能性もあります。これは牛乳を飲み過ぎてお腹が膨れてしまうと、食事の量が減ってしまい鉄分摂取量が不足してしまうからです。豊富に含まれるカルシウムとリンは鉄分の吸収を阻害してしまうので、そのことも貧血になってしまう原因になります。

赤ちゃんが牛乳NGな2つの理由と与えても良い時期の目安

赤ちゃんに牛乳を与えても良いのはいつ頃から?

生後8ヶ月あたりからは、ミルク粥などの離乳食として少量であれば使うことができます。初めてのときは20~30mlの少量から使ってみて、特に問題が出ないようなら量を増やしてみましょう。冷たいものを与えるのは避けて、必ず加熱調理したものを与えるようにしてください。

加熱せず飲み物として牛乳を与えるのは1歳以降からが良いとされています。こちらも調理に使うときと同様に20~30ml程度の少量から与えてみて様子を見ていきましょう。アレルギーなどの異常が現れなければ1日に300~400ml、1食につき50~200mlを目安として量を調整していきます。

冷たい状態だとお腹に負担がかかってしまい消化不良を起こしてしまうことがあります。まずは温めた状態から初めて、徐々に冷たい牛乳に慣らしていくと良いでしょう。

必ず飲まなければいけない訳ではない

栄養豊富な牛乳ですが、飲める時期に入ったから必ず飲まなければいけないというものではありません。赤ちゃんにも味の好みはあります。牛乳でなければ摂取できない栄養素は無いので、飲みたがらないなら無理に飲ませず、他の食材で栄養を補っていきましょう。

また、加熱しても栄養価はほとんど変わらないので、離乳食に使いながら少しずつ牛乳の味に慣れていくのもお勧めです。友だちが牛乳好きなど、少しの環境の変化で好きな味は変わります。焦らず少しずつ牛乳を摂り入れてみてください。

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赤ちゃんに牛乳を与える際の注意点

牛乳を飲み過ぎると、それだけでお腹が膨れてしまい食事量が少なくなってしまうことがあります。牛乳にはカルシウムを初めとした栄養素が豊富に含まれていますが、食物繊維や鉄分などの含有量は少ないので、それだけで成長に必要な栄養素を補給することはできません。与えるときは目安量を守るようにしましょう。

水分補給として考えるのではなく、栄養を摂取するための飲み物として考えることも大切です。水やお茶の代わりに牛乳を飲むのではなく、水分補給のための飲み物は別に用意して飲むようにしましょう。

赤ちゃんが牛乳NGな2つの理由と与えても良い時期の目安

過度な予防は禁物

1歳までは避けておいた方が良い牛乳ですが、それ以降の時期は正しい与え方で食事に摂り入れていきましょう。アレルギーを心配するあまり全く牛乳を飲ませないままで過ごしてしまうことで、かえってアレルギー反応が起きてしまうことも確認されています。

すでに乳製品に対してアレルギーを発症してしまっていたり、家族の中に乳製品のアレルギーがある場合は医師に相談してみましょう。自己判断で特定の食材を避けてしまうと、成長が損なわれてしまう事も考えられます。バランス良く様々な食材を与えることで、赤ちゃんの健やかな成長へと繋げましょう。