「地頭(じあたま)」という言葉を聞いたことはありますか?単純に頭が良いと言意味ではないのですよ。子供さんを持つ親御さんなら優秀な子供に育てたいと願う気持ちは一緒ですよね。
小さな頃から地頭の良い子供に育てることで、大人になってもしっかり考えながら生きていけるようになります。地頭の良い子供に育てるためにはどのようにすれば良いのでしょうか?
そもそも「地頭」って何?
ビジネス関係の書物を読んでいると「地頭」という言葉を目にしますが一体、地頭とはどのような意味があるのでしょうか?
地頭とは、社会生活を生き抜いていく能力、いわゆる「ライフスキル」と言えば分かりやすいでしょうか?
学校の成績などではなく、社会生活で困難な場面に出会った時に上手く乗り越えていけるだけの力や要領が良いかなどと言ったことを指します。
他人の力を借りず、自分自身で問題を解決したり、状況判断やコミュニケーション能力に優れた人を地頭が良いと言います。
相手の要求や問題を解決するなど生きていくうえで必要な能力が備わっているので充実した社会生活を送ることができます。
地頭が良い子供の特徴
学校の成績が優秀でも地頭が良いと言えませんね。地頭は社会を生きていくうえで必要な能力のことで、学校の成績が良くても社会生活の能力が低下していると地頭が良いとは言えません。
地頭が良い子供には特徴があると言われていますが、どのような子供が地頭が良いと言えるのでしょうか。
特徴1.理解能力に優れている
自分が経験したことがないことや知らないことを説明されても理解できないことがありますよね。地頭の良い子供は、話のなかの情報とポイントをつかんで自分の経験や知識と結びつけて理解します。
特徴2.推測力が良い
記憶力や知識などを活かして推測できると地頭が良いと言えます。自分の勘だけで物事を推測するのではなく、いろいろな面から推測して考えることができます。
特徴3.トラブルを素早く解決する
日々の日常生活をこなすのではなく、突然何かのトラブルに見舞われたときに地頭の良さが発揮されます。トラブルの時の状況を判断してどう対処すべきか的確に判断できるのが地頭の良い人です。
その場の状況で臨機応変に対応することができ、常に考えて行動しているので作業が早いのが特徴です。
特徴4.優れたコミュニケーションスキル
コミュニケーション能力に優れているのも地頭が良いと言えます。分かりにくい説明でも、話のなかでも重要なポイントをまとめて相手に分かりやすく説明することができます。
地頭の良い子供に育てるには?
地頭の良い子供を持つことは親にとっても誇りに感じますよね。子供は未知なる能力を持っているので、地頭の良い子に育ってほしいと願う親御さんはポイントを知って地頭の良い子供に成長させてあげましょう。
ポイント1.子供に選択させる
子供さんにいろいろ選択させることは大切なことです。選択と言っても難しいものではなく「朝食はご飯とパンのどっちが良い?」など身の周りの習慣から選択させるようにすると良いですね。
自分で決断することで将来、決断能力が身につくようになります。親御さんが全て決めてしまってはお子さんの決断能力が鈍って迷いやすい性格になってしまうことがあります。
ポイント2.考える習慣を身に着ける
何でもお子さんに考えさせる習慣を身につけさせると良いですね。一方的に話をするのではなく、「このお話の続きはどうなるのかな?」「これってどういうことかな?」とお子さんに質問をなげけてみましょう。
お子さんはいろいろな答えを返しますが、返された答えに前向きに答えるようにしてくださいね。
答えが間違っていても、否定してしまうとお子さんのやる気を失わせたり、間違えるのが怖くなって自分で考える能力が落ちてしまいます。
ポイント3.指先を使う遊び
指先を使った遊びは子供だけではなく大人にも効果的ですよね。レゴなどのブロックやハサミなどを使った工作などで集中力が身につくようになります。砂場遊びや粘度遊びなども指先を使うので良いでしょう。
地頭に集中力は重要なので、手先を使った遊びで集中力を養ってあげましょう。
ポイント4.いろいろな人の関わり合い
大人も子供も知らない人と知り合うのは少し勇気が必要なことですよね。いろいろな人と話すことでコミュニケーション能力が身につきます。
お子さんが保育園入園前で自宅で過ごすことが多いなら児童館や公園などに積極的に連れて行っていろいろな人と会わせるのも良い刺激になります。
子供は相手を見て、話の内容や人柄などを学んでいます。
ポイント5.遊びを大切にする
遊びは子供に考えさせる習慣を身につける良い方法です。何をして遊ぶか、ボールはどっちを使うかなど考える場面が多くあります。遊びを通して自分で選ぶことができる子供になりますよ。
言ってはいけないNGワード
お子さんを地頭の良い子供に育てたい親御さんは言葉にも注意するようにしましょう。
親の言いつけを強制させるような言葉や自信を無くすような言葉、命令口調ではお子さんのやる気もうせて伸びなくなってしまいます。
具体的な言葉として「早くしなさい」「どうしてわからないの?」「だから○○しなさいって言ったでしょう」「勉強しなさい」などこのような言葉を聞くとお子さんはやる気を失ってしまいますよ。
まとめ
子供は一度でいうことを聞いてくれないことがほとんどですが、親御さんが厳しく叱ったりすると逆効果になってしまいます。
言うことを聞かないとイライラしてしまいますが、お子さんの将来を考えて大らかな気持ちで接することが大切ですね。
またお子さんが興味のあることを言ってきたらどんどんチャレンジさせてくださいね。