首が座り、腰が座りハイハイに慣れてきたら、次はいよいよ立って歩くための第一歩、つかまり立ちをはじめます。つかまり立ちができるようになれば、よちよち歩くまであと少し!上手な練習方法や注意点などご紹介していきます。
つかまり立ちとは
つかまり立ちは、赤ちゃんが一人で歩けるようになるための必要なステップで、物に掴まりながら立つ動作をいいます。
つかまり立ちでは、赤ちゃんは膝の曲げ伸ばしや、立った状態で体を前後左右に動かす、足の指に力を入れて体重を支えるといった動きを学びます。
この動きを学んで、次のステップに進むために必要な筋肉を鍛えるんです。
この3つを日々学ぶと、バランス感覚も鍛えられます。
赤ちゃんはいつ頃からつかまり立ちをする?
どのくらいの時期につかまり立ちを始めるかには個人差が大きいです。
多くの赤ちゃんは生後8ヵ月~11ヵ月ごろに始めます。
もっと早い赤ちゃんもいれば、1歳を過ぎて始める赤ちゃんまで時期については差が広いので、なかなか始めなくても焦らずに見守ってあげてくださいね。
つかまり立ちが遅いからといって、歩く時期が遅くなるということではありません。
つかまり立ちが遅いということは、ハイハイをしっかりしてきたということなので、手足の筋肉がしっかりついています。
そのため、つかまり立ちに安定感があって、早く一人で歩きだせる場合が多いです。
つかまり立ちの練習の仕方
つかまり立ちの練習は無理矢理させる必要は全くありません。
赤ちゃんの機嫌が良くて、つかまり立ちをしたいと頑張っているときに練習させましょう。
まず、練習をする前に、安全対策をして大きなけがが起こらないようにしましょう。
床に転倒防止のマットを敷くのも、大きなケガ予防になるのでおすすめです。
そして、靴下は滑りやすくなるため、素足で練習させてください。
つかまり立ちの練習方法は、
1.赤ちゃんを支えながら立たせ、赤ちゃんの両手をテーブルなどの掴まれるものにつかませます。
このとき、赤ちゃんのおなかを寄りかからせると安定感がでます。
2.テーブルの上におもちゃを置いて手を放します。
3.おもちゃを赤ちゃんの正面から少しずつ横にずらし、赤ちゃんの体を軽く支えながら動かしたおもちゃの方向へ移動させます。
テーブルに掴まったまま、横歩きをさせましょう。
横歩きをしてくれないときは、足を優しく持って横歩きを促してあげてください。
最初はなかなか思ったように動いてくれなかったり、赤ちゃんが途中で嫌になって泣いたり癇癪を起すこともあります。
そんなときは「もうちょっとだけ!」と練習を引き延ばさないで、すぐやめてくださいね。
つかまり立ちが遅い赤ちゃんへの対策
個人差が大きいつかまり立ちの時期ですが、あまり遅いと心配になってしまいますね。
そもそもつかまり立ちが遅くなってしまう原因は何なのでしょうか。
つかまり立ちが遅い原因として考えられるのが、
・ハイハイが好き
・体を支えられる筋肉がついていない
・生まれつき筋肉が柔らかい
・つかまり立ちに興味がない
・発達に障害がある
などといったことがあげられます。
発達に何か障害があるのでは?と気になるママやパパも多いと思いますが、つかまり立ちが遅い原因はそれ以外の場合がほとんどです。
無理強いせずその赤ちゃんにあったペースがあるため、どっしり構えておきましょう。
つかまり立ちをさせる上での注意点
つかまり立ちをさせる上でいくつか注意点があります。
固定されたもので練習する
テーブルなど動かないもので練習させてあげてください。
手押し車などを使うと、さもつかまり立ちとつかまり歩きができたかのように感じられ、ママやパパ、赤ちゃんも嬉しくなってしまいますが、赤ちゃんの足に負担がかかりやすくなってしまいます。
手押し車などは、一人歩きができるようになってから使うようにしましょう。
赤ちゃんから目を離さない
つかまり立ちの練習では赤ちゃんがバランスを崩して転んでしまうことも多々あります。
すぐ手を伸ばせる位置にいて、転んで頭を打つことがないよう目を離さないようにしましょう。
危険な場所でしない
つかまり立ちをさせるために、段差があったり滑りやすい場所、物が多い場所は避けてください。
赤ちゃんにはいろいろなものが危険なものに変わる可能性が高いです。
例えば物の多いリビングだと、赤ちゃんが思わず何かを引っ張ったときに上から物が落ちてくるといったことも。
大人ならちょっと痛いだけで済むこともそうはいきません。
ストッパーをつける
つかまり立ちを始めたばかりの赤ちゃんでも、意外と腕の力は強かったりします。
そのため引き出しなんかも開けてしまい、小さいものを誤飲する可能性も。
思わぬ事故を防ぐために引き出しにストッパーをつけておきましょう。
つかまり立ちの時期はそれぞれです。
つかまり立ちできる筋力がついていないと始められませんから、ゆっくりと焦らずに見守ってあげることが大切です。
つかまり立ちができれば、赤ちゃんから見える景色は変わり、良い刺激になります。
またつかまり立ちを始めると思わぬ事故が起こることが増えてしまうので、注意してあげましょう。