妊娠を機に便秘になったり、お医者さんから体重管理するように指示され戸惑うことも出てくると思います。もともと便秘気味の方はさらにひどくなる傾向にあるので、一層便秘解消に努めなければなりません。また体重の増加も妊娠中のリスク回避のため、8kg程度に抑えなければなりません。赤ちゃんへの栄養を考えると無理なダイエットも難しい時期です。
そんな妊娠中は運動で便秘や体重増加を予防していきましょう。
妊婦さんには体力が必要!
妊娠中は激しい運動はできませんが、体を動かさずにじっとしてばかりでは体力が低下する一方です。
どんどん大きくなるお腹を支えなければなりませんから、妊娠が進むにつれて体力は必要になり、運動で体力をしっかりつけていくことが大切です。
妊娠中は日によって体調の変化も起こりやすいので、体調に合わせて無理なく行ってください。
妊婦さんが運動することで得られる効果
妊娠するとホルモンバランスが乱れるので、つわりなど体調悪化を感じますが、基本的には無理のない範囲での運動は必要です。
マタニティスイミングやマタニティヨガなど、妊婦さんを対象としたスポーツが人気を集めていますね。
妊娠中の運動が母体にも赤ちゃんにも良い効果があるからです。
つわりの軽減
妊娠によるつわりに悩まされる方も多いですが、運動はつわりを軽減できます。
気分が悪いときはあまり体を動かしたくないですが、軽い運動で気分もリフレッシュできます。
妊娠糖尿病の予防
妊娠糖尿病にかかると、羊水量の異常や巨大児、発達の遅れ、流産など母体にも赤ちゃんにも大変です。
妊娠中の適度な運動は、妊娠糖尿病のリスクを30%以上も抑えられます。
むくみの予防改善
妊娠するとむくみが出やすくなります。
運動で血流やリンパの流れが良くなるので、むくみを予防改善できます。
体力がつく
出産は体力勝負です。
体力が低下すると出産予定日を過ぎても陣痛がおきず焦ってしまうことも。
出産できるだけの体力を運動でつけ、出産に臨みましょう。
便秘の予防改善
妊娠初期や妊娠後期はホルモンバランスや赤ちゃんからの圧迫によって便秘がちになります。
運動で腸が刺激され、便秘の予防改善ができます。
体重増加を予防
妊娠中で大変なことといえば体重管理です。
体重が増えすぎると、難産になりやすいのでしっかりコントロールしていきましょう。
脳が成長する
妊娠中の運動は、赤ちゃんの脳の成長スピードをアップさせるという研究結果が出ています。
いろいろな音を区別できるなど、聴覚記憶能力を発達させます。
妊婦さんはいつから運動を始めるべき?
たくさんのメリットがある運動は、無理のない範囲で積極的にやっていきたいですね。
そんな運動はいつから始めるのがベストなのでしょうか。
妊娠初期は流産しやすい時期で、後期も早産が気になりますね。
運動は妊娠16週くらいから始めるのがベストです。
それより以前は流産のリスクがあるからです。
といってもじっと何もしないのではなく、お散歩がてらウォーキングしたり軽いストレッチなどの運動はつわり症状が軽減するので取り入れても大丈夫です。
妊婦さんにオススメの運動と注意点
妊娠16週くらいから始められる運動は、どんな運動でもOKではありません。
やって良い運動とやってはいけない運動があるので注意が必要です。
ウォーキング
健康効果や脂肪燃焼効果も高いウォーキングは妊娠中もおすすめです。
近くの公園を1周したりなど、あまり長時間にならないようにしましょう。
マタニティヨガ
ヨガもおすすめの運動です。
体に負担もかかりませんし筋肉をほぐせます。
マタニティヨガは一般的なヨガと基本的には目指すところは同じですが、妊娠中に起こりやすいむくみや冷えなどのトラブル改善を目的としています。
スクールだけでなく、自宅でDVDを見ながらできるので好きな時間にできます。
マタニティスイミング
浮力が働くので体に負担がかからずに全身運動できます。
泳ぐだけでなく、水中を歩く水中ウォーキングもあるので、泳げない方でも心配いりません。
マタニティスイミングコースがあるスクールでは、インストラクター以外に助産師さんが在籍しているスクールも多いですし、メディカルチェックも入水前に行われるところがほとんどなので、妊娠中でも安心して通えます。
安産体操
安産に向けて安産体操も取り入れましょう。
体操といってもきちんとした体操ではなく、日常生活に簡単に取り入れられるものです。
座るときには骨盤を柔らかくするためにあぐらをかいたり、床を雑巾がけしたり、入浴中にストレッチをしたり、ゆっくり左右に腰をまわしたりです。
注意しなければならないのは、運動中のお腹の張りや痛みです。
おかしいな?と感じたらすぐに運動をやめて休憩してください。
激しい無酸素運動や転倒の危険性のある運動、人と競争するような運動は避けましょう。